META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「橘小竜丸劇団」・《小岩湯宴座初公演はやや「力みすぎ」》
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2023-05-12

劇団素描・「橘小竜丸劇団」・《小岩湯宴座初公演はやや「力みすぎ」》

【橘小竜丸劇団】(座長・橘小竜丸)〈平成21年6月公演・小岩湯宴ランド〉  「湯宴座初公演」、今日は「大入り」とあって、劇団の「精気みなぎる」「元気いっぱいの」舞台であった。芝居の外題は、昼の部「新入れ墨丁半」、夜の部「浮世人情比べ」。
 「新入れ墨丁半」、博打好きの半次郎(若座長・橘龍丸)が主人公、ひょんなことから身投げの女(橘愁斗?)を助け、その女と旅を続けるうち、なぜか相思相愛の仲に・・・。夫婦として、ともかく一軒の借家におさまったが、旅の疲れが出たものか女房は病に伏せりがち。医者(喜多川志保)の見立てによれば、重篤な心臓病で、今日、明日が「峠」だとか・・・。帰ってきた半次郎に女房は哀願する。「私の命はもうわずか。頼みを聞いておくんなさい」といいながら、半次郎の片腕に「賽の目」の入れ墨を彫った。「これを見たら、私を思い出して、決して博打をしないでね・・・」半次郎、涙にむせびながら「わっかった、もうしないから安心してお休み」だがしかし、こうしてはいられない。恋女房の病気を治すには「良薬」が必要、そのためには金がいる・・・、ということで再び博奕に手を出した。イカサマがばれ袋だたきに遭っているところに親分(座長・橘小竜丸)登場。「とんでもねえ野郎だ!簀巻きにして大川に抛り込め」と言うかと思いきや、「何か、わけがありそうだ。いいから話してみな」とは恐れ入った。やがて半次郎の命と親分の五十両を賭けた賽の目勝負、結果は丁と出て半次郎の負けなのに、なぜか親分は「半」だと言い切って五十両をプレゼント、喜んだ半次郎、その金を持って女房の所に駆けつけるが、時すでに遅し、女房は他界した後・・・、半次郎の愁嘆場で閉幕。なんとも「救いようのない」「絶望的な」筋書で、その「どうしようもないやるせなさ」がこの芝居の眼目ということになるのだろうか。出来栄えは、やや力みすぎ・・・。打って変わって、夜の部「浮世人情比べ」は、底抜けに明るい人情喜劇(のはず)、要するに、金持ちと貧乏人の「人情比べ」が芝居の眼目に違いない。京都の大店「近江屋」のバカ旦那(橘龍丸)が番頭(橘愁斗)と大原を散策中、貧農の娘(橘鈴丸)に一目惚れ、番頭が娘の兄(座長・橘小竜丸)と交渉して「祝言」にまでこぎ着けたが・・・。登場した娘の「歩き方」がおかしい。それを見たバカ旦那はびっくり、「こんなはずではなかった。おっかさん、断ってえな!」と母親(喜多川志保)に頼み込む始末。息子が息子なら母も母、「そんな娘を嫁にしたら、うちの暖簾に傷がつく」と言って退けた。かくて縁談は破談。一生懸命「取りなそう」(翻意を促そう)とした番頭まで「クビ」だと・・・。ところがどっこい、その番頭が娘に求婚、娘、兄も同意して縁談は成立、二人連れだって「歩く姿」を見て、バカ旦那はまた驚いた。娘の「歩き方」は、普通に戻っていたというお話。貧乏人が金持ちの「心」を試すために打った「一芝居」という筋書で、観客は貧乏人の「味方」、拍手喝采のうちに閉幕という舞台(のはず)であった。この芝居、私は「近江飛龍劇団」の舞台を見聞しているが、それに比べて「出来栄え」は今一歩(やや力みすぎ)というところだろうか。その理由①、バカ旦那の風情がまだ「絵としては不十分」、表情、所作の「メリハリ」、おかしさの「ポイント」が絞り切れていない。言い換えれば、「動きが多すぎる」(しつっこい)のである。②兄の様子、「白塗りの二枚目」といった容貌で、「貧乏人」の雰囲気が不十分。言い換えれば「かっこよすぎる」のである。とはいえ、劇団員面々の「実力」は、水準以上、御当地初公演が盛況裡に終わることは間違いない。
歌舞伎名舞台1歌舞伎名舞台1
(2009/08/03)
松本幸四郎、片岡仁左衛門 他

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