META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団花凜
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2024-01-15

劇団素描・「劇団花凜」・《芝居「女小僧花吹雪」の名舞台》

【劇団花凜】(総座長・梅乃井秀男)〈平成22年11月公演・柏健康センターみのりの湯〉
この劇団は結成されてまだ二年に満たない。これまでの「梅乃井秀男劇団」と「山口覚劇団」が合併して誕生したとのことである。一座の面々は、総座長・梅乃井秀男、その弟、座長・梅乃井けん字、座長・山口一見、若手・梅乃井みき、後見・山口さとる、といった顔ぶれである。芸風は「関東風」、歯切れの良さ、あっさり味、軽妙・洒脱な舞台模様が特長だと思われる。芝居の外題は「女小僧花吹雪」。仇役の侍(座長・山口一見)に金と愛人をだまし取られ、身投げをしようする大阪の若旦那(座長・梅乃井けん字)。そこに通りかかったのが女小僧(総座長・梅乃井秀男)に助けられるという、痛快人情剣劇で、その出来栄えは天下一品。たいそう面白かった。どちらかといえば「女形系」の「梅乃井劇団」と、「立ち役系」の「山口劇団」が、互いに「いいとこ取り」をした結果とでもいえようか。これまで足りなかった部分を補い合う風情で、見応えのある舞台に仕上がっていた、と思う。とりわけ敵役・山口一見のコミカルな所作・口跡は秀逸、それに従う子分連中(若手俳優陣)との呼吸もピッタリで、かつての「ドリフターズ」もどき、の景色を存分に楽しむことができた。加えて、梅乃井秀男扮する「女装盗賊」の色香、元締め・後見・山口さとるの貫禄、二枚目・梅乃井けん字の「浪花気質」、愛人役(芸名不詳・女優)の「あばずれ加減」等々、見所が随所に散りばめられ、まさに適材適所、二座合体の成果が十二分に発揮された舞台であった。舞踊ショーでは、梅乃井みきの個人舞踊が出色、子役から思春期に移り変わった様子が、なんとも頼もしく清々しい。舞台姿は、名優・三河屋諒にも匹敵する風情で、将来が楽しみである。また一つ、見極めなければならない劇団に出会えたようだ。こころウキウキ、胸躍らせて帰路に就くことができたのであった。
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(2011/04/19)
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2023-07-03

劇団素描・「劇団花凜」・《芝居「役者一代」と「館林情話」》

【劇団花凜】(総座長・梅乃井秀男)〈平成22年11月公演・柏健康センターみのりの湯〉
昼の部・芝居の外題は「役者一代」。芸者の妹(梅乃井みき)を助けてくれた三島の親分(山口一見)が、沼津の親分(山口さとる)に殺された。兄の花形役者(総座長・梅乃井秀男)がその仇討ちを果たすという単純な筋書だが、見せ場は、花形役者に扮する総座長・梅乃井秀男が舞台の上で、女形の化粧・衣装を整えるという所にあるらしい。なるほど、楽屋裏の「技」を披露することは珍しく、観客にとっては興味津々(の的)であることは間違いない。とは言え、その所作自体は同じこと(塗る・叩く・描く)の繰り返しで退屈極まりない。いかに客を飽きさせないかがポイント、そのためには役者の洒脱なトークが不可欠になる。梅乃井秀男いわく「始めます」「塗ります」「叩きます」、その一言一言が絶妙のタイミングで、客の笑いを誘う。「二十代なら1回で済んだものを、もう私も三十二、もう1回塗ります」という言い種が、何とも面白かった。この間約10分、次は着付け、鬘といった「段取り」がたいそう鮮やかな出来栄えであった。同様の趣向は、他の劇団(化粧・近江飛龍、衣装・市川千太郎)も試みており、そのいずれも私は見聞しているが、鮮やかさは「いずれ菖蒲か杜若」、甲乙はつけがたい。夜の部・芝居の外題は「館林情話」。純関東風の人情劇といった舞台模様で、この劇団にはピッタリの演目であったように思う。湊川一家に草鞋を脱いだ男修業の旅鴉・伊太郎(梅乃井けん字)は、親分(山口さとる)の娘(山口トモヨ?)に気に入られ「跡目を継いでくれ」と頼まれる。伊太郎は断り切れずに承諾したが、実は江戸に身重の女房(梅乃井秀男)を残してきた(若親分の)身、どうしたものかと思い悩んでいるところに、江戸から子分(山口一見)がやってきて曰く「親分が殺された。すぐに戻り、仇を討っておくんなせい」。続いて、乳飲み子を抱えた女房もやってくる。仇に襲われて一家は丸焼け、火の粉が目に入って今は全盲とやら・・・。伊太郎、すぐにでも皆と連れだって敵討ちに駆けつけたい気持ちはやまやまだが、お世話になった湊川親分との約束がある。義理と人情の板挟みといった風情の描出が、この芝居の眼目であろう。さて、見せ場はもう一つあった。芝居の前半に登場した湊川一家の三下奴(梅乃井秀男・二役)の三枚目ぶりが何ともおかしい。盃をもらって13年になるが、未だに掃除、洗濯、炊事の下働き。親分の娘に惚れ込んでいるが、ケンモホロロにあしらわれる。その素っ頓狂な風情を、総座長・梅乃井秀男は見事に描出していた、と私は思う。この芝居、悪役・敵役は「話の中」だけで、実際には登場しない。まさに純関東風の「粋」な筋立てに心底から納得、今日もまた大きな元気を頂いて帰路に就くことができた次第である。
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2018-04-18

《寸言》・嗚呼・・・、「梅乃井けん字」

「劇団花凜」座長・梅乃井けん字は「ついカッとなって火を付けた」と言う。その三日前、私は図らずも「大衆演劇の『裏舞台』・2チャンネル」という駄文の末尾で「各劇団、各役者一同様、『2チャンネル』の情報はすべて絵空事、取り沙汰されるのも『芸のうち』と受け流して、『裏舞台・名無しさん』連中の三文芝居をお楽しみください」と綴っていたのだが・・・。「慚愧に堪えない」とはこのことを言うのか。私のことはともかく、当事者の梅乃井けん字は「容疑者」「被告」「服役囚」と呼び名を変えて、修羅の道を歩まねばならない。加えて、その妻女、子息たちの行く末も「針のむしろ」であることに変わりなく、まさに「この世は地獄」と言うほかはないのである。「梅乃井けん字」という看板とともに、「梅乃井秀男」「梅乃井みき」「山口さとる」「山口一見」といった(実力者の看板も降ろさなければならないのだろうか。文字通り「覆水盆に返らず」「後悔先に立たず」「弁解の余地はない」という「現実」を受け入れなければなるまい。「それにしても・・・」という繰り言が出そうになるのを、必死にこらえて、いくつかの劇団、いくつかの舞台を見聞してみるものの、私の気持ちは晴れない。事件の「余韻」(影響)はことのほか大きく、斯界のあちこちに「暗雲覆うがごとく」のしかかっているといえば、言い過ぎであろうか。せめてもの「申し訳」として、被害が身内で収まったとはいえ、もとより「火付け」は重罪中の重罪と、世間の相場が決まっている。悔やんでも悔やみきれない空気が漂っているように、私は感じる。だがしかし、済んでしまったことをふり返っても仕方がない。罪を償わなければならぬのは「梅乃井けん字」(一人)と割り切って、前進する他はないのだ。今後(とこしえに続くであろう)「罪人の家族・関係者・同業者」という(巷間の)風評》を乗り超えて、斯界関係者一同が舞台に専念されることを願わずにはいられない。嗚呼・・・。
(2012.4.19)
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