META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 長谷川武弥劇団
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2024-02-10

劇団素描・「長谷川武弥劇団」・《芝居「死んでたまるか」》

【長谷川武弥劇団】(座長・長谷川武弥)〈平成20年4月公演・小岩湯宴ランド〉
「劇団紹介」によれば「プロフィル 長谷川武弥劇団 九州演劇協会所属 長谷川武弥座長と愛京花座長、そしてほとんどが十代というフレッシュな座員たちが、一丸となって繰り広げる若々しく元気いっぱいの舞台は、まさに大衆演劇界の癒し系」「座長・長谷川武弥 昭和37(1962)年1月1日生まれ。血液型O型。福岡県出身。母に連れられて観に通い、初代・姫川竜之介の劇団に入る。その後、藤ひろしが旗揚げした『劇団ふじ』で二代目・藤ひろしとして座長を継ぐが、平成11(1999)年に独立、『長谷川武弥劇団』を旗揚げ。どんな役柄にでも対応できる引き出しの広さ、リアルで気迫のこもった芝居っぷりが特徴」「座長・愛京花 昭和54(1979)年9月11日生まれ。血液型B型。熊本県出身。両親とも役者の家に生まれ、『司浩二郎劇団』にて初舞台。兄の司京太郎が『司京太郎劇団』を旗揚げした際、そちらへ移る。平成14(2002)年『長谷川武弥劇団』に入団し、平成18(2006)年9月、座長となり、長谷川武弥とともに、二枚看板で劇団を背負う。幅広い役柄をこなす、才色兼備の実力派女優」とある。またキャッチフレーズは「アットホームな愛ある劇団。元気はつらつの座長と、若手揃いの座員が力を合わせてお送りするにぎやかで楽しい舞台。舞台も楽屋も、いつも明るいアットホームな劇団です。芸達者な長谷川武弥座長と美しく存在感のある愛京花座長とのコンビネーションも絶妙で、二人を中心に劇団のチームワークも万全」ということである。座員は長谷川光太郎、長谷川翼、長谷川京也、長谷川乱之助、長谷川桜、長谷川舞、長谷川姫花、長谷川桔梗、長谷川未来(子役)、長谷川一馬(子役)、長谷川しおん(子役)、長谷川愁太郎(子役)、座長を合わせると総勢14名という「大劇団」である。 まず第一印象は、昼も夜も「大入り」、公演五日目にして早くも「盤石の人気」を「勝ち取って」いるようだ。キャッチフレーズどおり、武弥座長と京花座長の「コンビネーション」が「絶妙」で、「にぎやかで楽しい舞台」が展開されていた。芝居の外題は「死んでたまるか」。ある大店の若旦那(京花)は、商売の修業と称して江戸にやってきたが、実際は「芸者遊び」の放蕩三昧、威勢よく大金を「ぶん蒔いて」なじみの芸者(長谷川桜?)からたしなめられる。その「誠」に、ますます「執心」する若旦那。そこへ、大店の番頭(武弥)がやってきた。「旦那様から、いいつかって参りました。もう若旦那に届けるお金はありません。私とお店に帰りましょう」若旦那「いやだ、私は商いの勉強をしているんだ。お金を使うのも修業の一つ」「何を、身勝手なことを!このままだと勘当になりますよ」「それなら、条件がある。なじみの芸者と一緒なら帰ってもいい」「芸者など連れて行くわけにはまいりません」「それなら、帰らない」「芸者なんて、所詮は売り物に買い物、若旦那にお金がないとわかったら、見向きもされませんよ」「そんなことはない」「では一つ、試してみましょう」「どうやって?」「若旦那から、その芸者に心中を持ちかけるのです。ここに私の胃の薬があります。これを『毒薬』と偽って、酒の中に入れ、一緒に飲もうとするのです。もしその芸者が一緒に飲めば、私は信用します。一緒に連れて帰りましょう」(といって、番頭退場)若旦那「よし、わかった!」と、件の芸者を呼び寄せる。経緯を説明し、「一緒に死んでくれるかい?」。芸者、平然と「もちろんですとも、若旦那と一緒ならどこだってお伴します」「そうら見ろ」と、得意満面の若旦那、「では、この酒に毒薬を入れて、一、二の三で飲み干すのだ」「何という毒薬ですか?」「そんなことは知らない。毒薬は毒薬だ。それ、一、二の三!」若旦那は一気に飲み干したが、芸者は(一瞬、酒を振り捨て)飲む仕草だけ・・・。若旦那、毒が回って「七転八倒の」苦しみ、やがて動かなくなった。芸者、「ふん、こんなバカ旦那と死ねるもんか!いい金蔓だと思っていたが、死んでしまいやがった」そこへ、芸者の間夫(長谷川京也)登場。歌舞伎役者然という、いでたち、化粧、口跡で、「浮いた」演技が、爆笑を誘う。
したたかな芸者と間夫のコンビネーションも「絶妙」、退場間際、芸者が放つ「最後っぺ」(放屁)の景色は、〈そこまでやるか〉と感じるほどだったが、間夫の一言「えげつない」で救われた。まさに「にぎやかで楽しい」舞台のクライマックスではあった。以後、番頭と若旦那は「幽霊芝居」で復讐を試みるが、したたかな芸者コンビには通じないまま閉幕、若旦那は「バカ旦那」のまま終わるという「教訓的な」芝居だった。
 芝居に比べて「舞踊」は「やや単調」、役者一人一人の「実力」は「水準」以上なので、まだ「出来映え」を評価することはできない。いずれにせよ、「人気」「実力」「財力」の三拍子揃った「本格派劇団」であることは間違いないだろう。
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2023-10-27

劇団素描・「長谷川武弥劇団」・《長谷川さくら、副座長抜擢で「戦力アップ」》

【長谷川武弥劇団】(座長・長谷川武弥、愛京花)〈平成21年5月公演・柏健康センターみのりの湯〉                                                                 ほぼ1年ぶりに見聞する舞台であったが、昨年6月、花形役者から副座長に昇進した女優・長谷川さくらが、今日は座長・長谷川武弥と「四つに組んでの」共演、芝居の外題は「二人忠治」であった。文字通り、登場人物は忠治二人、一人は言わずと知れた国定忠治(座長・長谷川武弥)、もう一人は「偽物忠治(本名・腐れ鮪の鯖吉」(副座長・長谷川さくら)という配役で、この「偽物忠治」の「三枚目ぶり」は最高の出来栄え、「口跡」は女座長・「愛京花」風だったが、表情・所作は「さくら」風の、オリジナル(吉本もどき)で、その「滑稽さ」は天下一品である。「しっちゃかめっちゃか」、「デタラメ」になる「一歩前」のところで「かろうじて」(しかし、確実に、計算され尽<くして)とどまっている、という風情が、彼女の「ただならぬ実力」を窺わせる。その様子を、「よう、やるわ!」と「あきれ果てた表情で」(しかし、温かく見守る)「本物忠治」・座長・長谷川武弥との「絡み」も絶妙で、久しぶりに見る「実力派(本格派)の喜劇」であった。「偽物忠治」が、土地の悪親分から百両頂戴する場面、三本指を出して、それが百両のサインだと主張する。「中指が一番長いから五十両、両隣の人差し指と薬指で三十両ずつ、五十両たす三十両たす三十両、合わせて百両になるではないか」ビックリして尋ねる悪親分「親分、五十たす三十たす三十は百十、百十両じゃあないですか?」
「バカだナーおまえ、計算もできないのか、いいか?五十たす三十で八十、八十たす三十で百になるではないか」「親分違いますよ、八十たす三十は百十ですよ」「何いってんだ。その十が余計なんだ。どっからその十が出てくるんだ?八十たす三十は百でいいんだ」といった「やりとり」が何とも可笑しく、「抱腹絶倒」の連続であった。また、退場前、花道で披露した歌唱「好きになった人」(都はるみ)は、思い切り「調子を外して」唄っていたが、本物の「調子っぱずれ」とは無縁、彼女の並外れた「歌唱力」を窺わせる「見事な」出来栄えであったと、私は思う。
 さすがは、九州の風雲児「長谷川武弥劇団」、両座長に加えて新たな副座長と「戦力アップ」、さくらフィーバーで「関東一円」を席捲する勢いの「変化」(へんげ)ぶりであった。
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2023-05-19

劇団素描・「長谷川武弥劇団」・《芝居「下郎の首・槍供養」》

【長谷川武弥劇団】(座長・長谷川武弥)〈平成23年6月公演・小岩湯宴ランド〉
芝居の外題は「下郎の首・槍供養」。大衆演劇の定番で、筋書は単純。浅野家中の侍(座長・長谷川武弥)が、領主・内匠頭から頂戴した「命よりも大切な槍」を下男・比丘助(総座長・愛京花)に持たせて、旅の道中の出来事である。下男は慣れぬ旅とみえ、生爪を剥がして遅れ勝ち、見かねた侍は下男を茶屋で休ませ、一足先に小田原の宿へ・・・。「目印に旅笠を吊しておく。その宿屋に来るように」と言伝して退場した。少しのつもりが、旅の疲れか一眠りしてしまった下男、眼を覚ますとあわてて主人を追い掛ける。小田原に着いたものの、宿屋は多数、あちこちと探し歩き、ようやく玄関に旅笠が吊してある宿を見つけた。下男、よく調べもせずに上がり込み、運ばれてきた膳にまで箸をつけてしまった。しかし、そこは加賀百万石大名家中の侍が借り切った定宿、たちまち家来衆に囲まれ、「命よりも大切な槍」を取り上げられてしまった、という次第。下男、呆然として、主人の宿に到着、主人に一部始終を報告した。「そうか、わしがその侍に謝れば、槍を返してもらえるのだな。謝って済むことなら造作もないこと、なんべんでも頭を下げようぞ」と言い残して出かけていったのだが、しばらくして戻るなり、開口一番「あの槍は、くれてやった。心配するな。もう休め」、よく見ると額に傷まで負わされている。収まらないのは下男、「とんでもない粗相をしてしまった!。自分のために御主人様は、武士の面目丸つぶれ・・・。私の首を持って行き、槍を取り戻してクンロ・・・」などと泣き崩れながら、腹を突く。主人、「何てバカなことを!人間の命は一つだけ、かけがえのないものなのに・・・」と悔やむが、芝居の眼目は、あくまで「忠孝」、「比丘助よ、そこまでわしのことを想ってか。あっぱれな奴!、必ず仇は討ってやるぞ」。かくて、「下郎の首」もろともに仇討ちを果たし、槍を取り戻すというお話で、「たいそうよかった」と言いたいが、出来栄えは「今一歩」。舞台を見ているだけでは、御主人から「あの槍は、くれてやった。心配するな。もう休め」と言われた下郎が、どうしてまた、腹を突かなければならなかったのか。その「心の流れ」が呑み込めない。眼目「忠孝」の風情が「今一歩」感じられなかった。加えて、閉幕後、下郎・比丘助(の魂)が「颯爽」と再登場、御主人様と自分の首を追い掛けるといった演出は、かなり「無理筋」、観客が「余韻を楽しむ」邪魔になっても「ため」にはならない結果になったのではないか、と私は思う。愛京花の口上によれば、この芝居の作・演出は、特別出演・華月慎によるとのこと。もしかして、華月慎とは、あの「九州の玉三郎」「生きる博多人形」と評された荒城慎?だとすれば、その艶姿を、一目、舞台の上で観たかった。残念、無念の思いを噛みしめて帰路に就いた次第である。
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