META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 若姫劇団
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2024-02-04

劇団素描・「若姫劇団」・《谷根千地域密着型大衆演劇の「舞台裏」》

【若姫劇団】(座長・愛望美)〈平成24年12月30日公演・戸野廣浩司記念劇場〉
午後7時から、東京谷中の戸野廣浩司記念劇場で大衆演劇観劇。「若姫劇団」(座長・愛望美)。案内パンフレットによれば、「谷根千地域密着型大衆演劇」と銘打っており、〈皆さん、本年も一年有り難うございました。12月公演が年内最後となります。年納めは舞踊ショーの拡大版としてたっぷりおどりを観ていただきたいと思います。そして、以前やらせて頂いて好評でした楽屋裏。メークから着付けまでを舞台で御披露させて頂きます。更に12月公演が終わりましたらすぐに新春公演です。芝居と舞踊ショーといういつものプログラムに戻しまして2013年を皆様と共に迎えたいと思います。年末年始は若姫劇団2本立てでよろしくお願い致します。全ての方と思い出を 若姫劇団 座長 愛望美〉というコメントも添えられていた。出演者は、谷根千の愛姫 座長・愛望美、舞台の妖精 副座長・愛美萌恵、谷中のやんちゃ姫・若姫有姫、紅の翼・愛美紅羽、心の歌い人・愛美心美、若き舞姫・愛美舞、弥生あきら、ゲスト・里見孝雄、特別ゲスト。若葉しげる、である。折からの豪雨の中、やっと劇場にたどり着いたが、そこは小さなビルの地下一階、パイプ椅子が40脚並べられていたが、舞台が無い。正面に化粧台が一つ、ポツンと置かれているだけであった。なるほど、第一部は「楽屋裏」。普段は見られない風景を披露しようという魂胆か。やがて、副座長・愛美萌美がスッピンで登場、入念にメークを始める。そこに座長・愛望美もやってきて、化粧品・化粧法を、事細かく解説するという趣向・・・。しかし、この企ては、近江飛龍、梅乃井秀男の舞台で、すでに私は見聞済み、特筆すべき感興は湧かなかった。さて、準備万端、いよいよ舞踊ショーの開幕となったが、「楽屋裏」が「舞台」に早変わり、というわけにはいかなかった。そこは、あくまでも「楽屋裏」、要するに、役者と観客の「距離」が近すぎるのである。まして、観客数は(悪天候に阻まれてか)10人ほど、「観る」方もつらかった。さすがに、座長・愛望美、副座長・愛美萌恵の風情は魅力的、実力のほどが窺えたが、他のメンバーはまだ「発展途上」、案内パンフレットの豪華さ(キャッチフレーズ)には及ばなかった、と私は思う。救いは、特別ゲストの若葉しげる。私が40余年前、生まれて初めて観た大衆演劇の舞台が、千住寿劇場での「劇団わかば」、往時の風情そのままに、今日もまた艶やかな舞姿を披露してくれた。そういえば、あの時もそうだった。十名程度の観客を相手に「侘びしく」踊る光景が、昨日のことのように思い出される。以後、様々な紆余曲折を経て、今では「総師」(大先生)と称されているが、心根は不変、四十路を迎えようとする愛姫(愛弟子)のために、馳せ参じる「心意気」に、私は脱帽する。(舞台)背景に掲げられた垂れ幕、そこに記された「谷根千の愛姫」という文字を見やりながら、「あの人も、若く見えますが、もうすぐ四十、それなのに谷根の千姫だなんてねえ・・・」と呟いたジョークが、ひときわ鮮やかであった。
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2023-09-26

劇団素描・「若姫劇団」・《芝居「文七元結」の舞台模様は「玉石混淆」》

【若姫劇団】(座長・愛望美)〈平成25年1月6日公演・戸野廣浩司記念劇場〉
午後7時から、東京谷中・戸野廣浩司記念劇場で大衆演劇観劇。「若姫劇団」(座長・愛望美)。前回(12月30日)の「年納め舞踊ショー」は、篠突く雨の中、観客は10人前後で、寂しかったが、今日は「新春特別公演」、40脚のパイプはほぼ満席となった。私が、6時30分過ぎに客席に入ると、「関係者席」という紙の置かれたパイプ椅子が10脚ほどあったろうか、しかし、私は「関係ない」。例によって、最後部の座席に腰を下ろして、待つことおよそ20分、開演時刻が近づいた頃、幕内から座長のアナウンスが聞こえた。「本日はお客様のお力をもって大入りを頂戴しました。ただいま、客席の整理をしておりますので、今しばらくお待ち下さい」。開演時刻の7時になったが、幕は上がらない。なるほど、まだ「関係者席」の面々が立ち歩いている。そうか、ここは「地域密着型」大衆演劇、観客の動向で幕を開けるのかと、妙に納得してしまった。ようやく、「関係者席」が落ち着いた頃、開演となったが、時刻は7時5分。劇団の都合で遅れることは、稀にある(それは劇団の大いなる油断である)が、客席の都合で開演が遅れるなんて「前代未聞」、また一つ、貴重な経験をさせていただいた。さて第一部・芝居の外題は「文七元結」。歌舞伎、落語でお馴染みの演目なので、「やりにくかった」とは、座長の弁だが、配役は左官の長兵衛に座長・愛望美、その女房に愛美心美、娘お花に愛美舞、角海老の主人に弥生あきら、その女中に若姫有姫(子役・6歳)文七に副座長・愛美萌恵、その主人に里村孝雄、といった面々で、「まあまあ」の出来映えであった、と私は思う。その理由、①愛望美の「江戸っ子」気風は、「まあまあ」で、「思い切り」に欠ける。「宵越しの金はもたない」「てやんでぃ、ベラボーメ!」といった啖呵の切れ味が足りない。②女房役の愛美心美、「健気に」カミさんを演じて好感がもてたが、やはり「歯切れ」がもう一つ。③お花役の愛美舞、江戸っ子娘の「おきゃん」「純情」の風情が欲しい。④女中の若姫有姫、座長(母)との絡みは「秀逸」で「達者」、今後が楽しみである。⑤文七の愛美萌恵、登場しただけで「絵」になる様子が魅力的、実力のほどが窺える。⑥男優、弥生あきら、里村孝雄の「芸風」は、「大衆演劇」というよりは「軽演劇風」で異色、とりわけ、里村孝雄の「そらっとぼけた」(白けた)景色が魅力的であった。⑦女房が「ハリ扇」で文七をひっぱたく場面は、抱腹絶倒だったが、「度が過ぎる」と、里村同様に、客も「白ける」ので要注意・・・。まあ、そんなわけで、舞台模様は「玉石混淆」、今後の充実・発展を期待したい。座長の師匠は、若葉しげる、だとすれば妹弟子(?)水葉朱光率いる「劇団朱光」と肩を並べる日も遠くはない、などと思いつつ帰路に就いた。
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