META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 小泉たつみ劇団
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2024-02-18

劇団素描・「小泉たつみ劇団」・《芝居「血煙三度笠」》

【小泉たつみ劇団】(座長・小泉たつみ)<平成20年1月公演・大阪明生座>
昨年、東京の十条・篠原演芸場で観たとき、「もう一度観たい」と思ったが、その機会がなかった。今回、改めて観ると、「やっぱり」と思うほど、見事な舞台であった。座員は、座長の母・たつみ龍子、弟・小泉ダイヤ、妻(?)・たつみ真珠、妹(?)・小泉ルビー、愛餓男(あいうえお)、小泉一馬といった面々である。篠原演芸場の舞台では、座長・小泉たつみの「口上」(話術)、女形舞踊の衣装(江戸好みの渋い色合い)が印象的で、隠された「実力」を窺わせていたが、明生座でもその期待を裏切られることはなかった。「芝居」は「血煙三度笠」、親分の命令で人(対立する親分)を斬り、島流しになった子分(小泉ダイヤ)が、刑期を終えて帰ってみると、親分(芸名不詳・好演)に託した母は餓死、盲目の妹(小泉ルビー)もその日の暮らしに困っている。それだけではない。いとしい恋女房(たつみ真珠)までもが、今では親分の姐さんにおさまりかえって居るではないか。いかに親分の所業とはいえ、子分の気持ちは治まらなかった。渋る妹を連れて親分の所に掛け合いに行くが、面を割られて追い返される。一旦は妹と帰路についたが、どうしても気持ちが治まらない。妹を先に帰して、復讐に赴こうとしたその時、どこからともなく現れた女親分(たつみ龍子)。「バカなことはお止めなさい。そんなことをすれば、また島に逆戻り、後に残された妹さんをどうなさる。少ないけれどこのお金をもとに、堅気の商売を始めなさい」「なるほど、おっしゃるとおりだ。ありがたく頂戴いたします。どこのお方か存じませんが、せめてお名前を!」「見ての通りの渡世人、名乗るほどの者じゃあござんせん」  
家に帰った子分が、頂戴した五十両の金を手に、これから何の商売を始めようか思案していると、島で服役していたときの朋輩(座長・小泉たつみ)が突然訪ねてきた。再会を喜ぶ二人。しかし、朋輩は訝しがる。今の様子は、島で聞いた話とは違う。「お前の女房、おっ母さん、妹を面倒見ているはずの親分はどうしたんだ」「いや、いろいろ事情があって」と口ごもる子分から真相を聞き出して朋輩はいきり立つ。「ようし、おれに任せておけ、仇を討ってやるぞ!」単身、敵地に乗り込んだ朋輩、親分の所業を褒めちぎり、杯をもらって、体よく身内(代貸し)に納まるが、その後は黙っていない。親分の悪行を洗いざらい糾弾しはじめた。「畜生!図りやがったな!」激高する親分の前に、また、どこからとも現れる女親分、「うちの人の仇は討たせてもらいますよ!」、朋輩と女親分、協力し、めでたく敵討ちに成功した。その帰り道に駆けつける子分、朋輩から女親分の名前を聞いて驚愕、とっさに自刃した。困惑する朋輩、「何てことするんだ!?」。「兄弟!、聞いてくれ、その女親分は、昔、おれが手にかけたお人の姐さんだ!おれは死んでお詫びするしかねえんだ・・・」かくて、愁嘆場のまま終幕となった。
 私が驚いたのは、小泉ダイヤの「演技力」である。終幕まで、子分役は小泉たつみだと思っていた。あの朋輩役は誰だろう、ずいぶん達者な役者がいるものだ、と思っていたが、実はそれが座長、子分役は弟・小泉ダイヤだったのだ。また、登場する機会が少ない、母・たつみ龍子の芝居・舞踊を観られたことも大きな収穫である。「さすが」「見事」のひと言に尽きる。これまでの舞台経験に培われた「実力」が十二分に花開いたできばえであった。小泉ダイヤの女形舞踊も「あでやか」、ラストショーのコミカルな「表情」「所作」も絶品で、やはり「私の目に狂いはなかった」ことを勝手に満足した次第である。
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