META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 葵一門劇団鯱
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2024-02-11

劇団素描・「劇団 鯱」・《芝居「お祭半次郎」と「仲乗新三」》

【葵一門 劇団鯱】(座長・葵政次)〈平成20年9月公演・佐倉湯ぱらだいす〉
 この劇団はすでに見聞済み(平成20年4月公演・つくば湯ワールド)ただし、その時は夜の部、舞踊ショーのみだったので、強い印象は残っていない。「劇団紹介」によれば、「初志貫徹でひたむきに前へ。葵政次座長を筆頭に座員たちがそれぞれの個性を引き立たせ、フットワークとチームワークも絶妙。座長の息子であるベビー翔、ベビー響など子役たちも元気いっぱいに、舞台せましと駆け回る。アットホームな温かい雰囲気を感じさせてくれる劇団です」というキャッチフレーズ。プロフィールは、「葵一門劇団鯱 演友会所属。名門である葵一門・葵好次郎総帥の元で舞台を学ぶ。舞台で劇団員全員が引き立つように心掛けている。向上心あふれる将来楽しみな劇団である。ベビー翔、ベビー響は座長の息子で、舞台で活躍中。座長 葵政治次 昭和48(1973)年1月13日生まれ。神奈川県横浜市出身。血液型B型。初舞台は16歳。男気あふれる性格で、師匠である葵一門・葵好次郎総帥にあこがれ、葵一門の芸の流れを継承している。芝居を何よりも大切にし、情熱を持ち日々の舞台に励んでいる」とある。
 芝居の外題は、昼の部「武士道無情花吹雪」(お祭り半次郎)、夜の部「十三峠」(仲乗新三・夜鴉銀次)、いずれも大衆演劇の定番。形どおりの筋書を、形どおりに演じる「誠実さ」に好感が持てた。この劇場は「初めて」とあって、客との「呼吸の合わせ方」がややとまどいがちだったが。座長自身は、葵一門総帥・葵好次郎に「憧れて」入門したとのこと、だとすれば「役者の家で育った」わけではない、どこか「素人っぽい」雰囲気を漂わせているところが「魅力的」である。副座長・葵純也、男優・葵敏美、鳳弥太郎、海道清、女優・北条マキ、美鈴陽子、子役・兜獅子丸、蛇じゃ丸(?)らと「役者は揃っている」。(ベビー翔、ベビー響は改名したのだろうか?)仲乗新三(葵敏美・好演)の母親役を演じた女優(長谷川竜子?芸名は定かではない)の芝居・歌唱は「絶品」、九州の「小林劇団」リーダー・小林真弓と肩をならべる「実力」であった。
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2022-11-07

劇場界隈・長瀞グリーンホテル・《「劇団鯱」公演の一コマ》

JR高崎線・熊谷駅から秩父鉄道に乗り換えて、長瀞に赴く。Wikipedya百科事典では以下のような説明があった。〈長瀞町(ながとろまち)は埼玉県秩父郡にある人口約8千人の町。長瀞渓谷をはじめとする数々の観光名所を有する。〉〈長瀞渓谷(ながとろけいこく)は、埼玉県秩父郡長瀞町に位置する、荒川上流部の渓谷。国指定の名勝・天然記念物(1924年(大正13年)12月9日指定、「長瀞」)。県立長瀞玉淀自然公園。全長約6km。〉〈宝登山神社(ほどさんじんじゃ)は、埼玉県秩父郡長瀞町の宝登山山麓にある神社である。秩父神社、三峯神社と並ぶ秩父三社の一つ。神日本磐余彦尊(神武天皇)、大山祗神、火産霊神を祀る。旧社格は県社。〉私の目的地は、「長瀞グリーンホテル」、大衆演劇の舞台を見聞するためである。観光地といえども、平日とあって辺りは閑散、駅前では、ライン下りに誘う業者も見受けられたが、応じる客は皆無といった有様で、たいそうのんびりした空気が漂っていた。ベンチで日向ぼっこをしている男性老人には、小型犬が付き添い、時折、キッとした視線を向ける。その先には、丸々と太った猫が一匹、中年女性の観光客とじゃれ合っていた。さて、時刻は午前10時、「長瀞グリーンホテル」に入館する。芝居の開演は11時30分とのこと、それまでゆっくりとラドン温泉に浸かるとするか・・・。浴室は、広くなく狭くなく、明るく清潔で、申し分なかった。11時過ぎ、大広間に赴くと、前半分は団体客が宴会の真っ最中、(高齢者男女が入り乱れ)「呑めや謳え」の大騒ぎであったが、開演5分前になると従業員が舞台前に進み出て曰く、「これからお芝居が始まります。セリフが聞こえにくくなりませぬよう、皆様、どうかお静かに御観劇下さいませ」。なるほど、その一言で一同はピタリと静かになった。劇団は「葵一門・鯱」、芝居の外題は「伊三郎のバラード」。(「劇団鯱」の座長は葵政次だが、今月は(訳あって)
副座長の葵敏美が代行する)筋書きは大衆演劇の定番、腕利きの畳職人(涼風ひろし)は女房(真田慶二・好演)をもらってから、人が変わったように酒浸り、なぜなら、女房の兄・伊三郎(葵敏美)が島送りになったヤクザ者で、仕事がまわってこなくなってしまったのだ。見かねた居酒屋の亭主(鳳弥太郎)が、大店の仕事を見つけてくれたのだが、畳職人、「では、祝い酒にしよう」などと身持ちがおさまらない。女房も困り果てたが、泥酔役の涼風ひろしに、客席から声がかかった。「飲み過ぎだよ、体に悪いよ」、客(女性)の方も「ほろ酔い気分」か?そのコントラストが何とも面白かった。やがて、主役の伊三郎が登場、畳職人が女房に乱暴する様子を見とがめて激高、お決まりの「果たし合い」となった。倒れ込んだ畳職人に向かって「諫言」を始めようとしたとき、何を思ったか客席の一人(男性)が立ち上がり、ふらふらと舞台の前に進み出て、おひねりを放り投げたのだ。一瞬の静寂、伊三郎、葵敏美に戻って十秒間「絶句」・・・。そして、絞り出すような声で吐いたセリフが素晴らしかった。「芝居の見方も知らねえ客のために・・・、すべてぶちこわしになってしまった!」蓋し名言、極め付きの名台詞であったが、客もさるもの「どこ吹く風」と無頓着、文字通り「のれんに腕押し」「糠に釘」の風情で聞き流す。そのコントラストが、またまた面白かった。舞台は大詰め、伊三郎とヤクザ(藤島一也)との立ち回りで、葵敏美曰く「オレはさっきから無性にハラが立ってるんだ!今日は容赦しねえからな!」その見事な太刀さばきに、客席は(件の男性客も含めて)大喝采。葵敏美の心中(ナンナンダヨ、ヤッテランナイヨ・・・)を察するに余りある幕切れであった。今月の「劇団鯱」(訳あって、おそらく)二手に分かれての公演に違いない。大将・葵政次は山梨「内藤スパランド」に出陣、後陣を固めるのが、ここ「長瀞グリーンホテル」だとすれば、副座長・葵敏美の責任は重大、そんなプレッシャーがあればこそ、先刻の名言・極め付きの名台詞が吐かれたのではなかったか。いずれにせよ「花も嵐も踏み越えて行くが男の生きる道」であることに変わりはなく、私もまた(観客としての)「流れの旅路」(見聞紀行)を歩み続けなければならない、という次第である。
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(2012/02/08)
津村謙

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