META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団澤宗
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2023-05-02

劇団素描・「劇団澤宗」・《二代目澤宗千丸の元気・・・光陰は矢のごとし》

【劇団澤宗】(座長・澤宗城栄)〈平成24年2月公演・羅い舞座堺東店〉
大阪市営地下鉄・天下茶屋で南海電鉄高野線に乗り換え、準急で一駅目が堺東駅である。西口改札口を降りると、正面が銀座通り商店街、そのアーケードを直進すると、右手奥の雑居ビル5階に「羅い舞座」はある。平日だというのに、観客数は軽く50人を超え「大入り」の活況を呈していた。芝居の外題は「小金井小次郎」。賭場で一儲けした小次郎(座長・澤宗城栄)の子分・藤造(芸名不詳の男優)が、仇役一家の用心棒(後見・澤宗宗二郎)に射殺されたのを旅鴉(副座長・二代目澤宗千丸・女優)が目撃、小次郎とともに仇討ちをするという筋書きで、特筆すべき内容は乏しかったが、後見・澤宗宗二郎は、おそらく初代・澤村千丸、その娘が二代目・澤宗千丸、娘の入り婿が座長・澤宗城栄・・・?、といった楽屋内の「人間模様」がたいそう面白かった。主役・小金井小次郎役の座長・澤宗城栄は「風邪気味」で声が出ない。一方、旅鴉役の二代目・澤宗千丸はいたって元気、はじけるような風情で夫の澤宗城栄にハッパをかける。客からのヤジにも丁丁発止と渡り合いながら、仇役代貸の女房役(澤宗美智子)に「色気の出し方」を伝授する「アドリブ」の場面は、抱腹絶倒の連続で、たいそう見応えがあった。なるほど、「女は強くたくましい」!。座長・澤宗城栄の芸風は、あくまで温厚・楷書的で、いかにも「養子」然、そのコントラストが、たまらなく魅力的であった。数十年前、私は現・紀伊国屋章太郎が率いていた旧・「澤村千代丸劇団」の舞台を見聞している。当時の澤村千丸(紀伊国屋章太郎の弟)が、この劇団の後見であろうとは・・・。歌謡ショーでは、2歳の孫娘(?)を連れて登場、一曲終わった後、「お名前は?」「いくつですか?」と問いかけるが、相手は無反応。「オモチャで遊んでいたのに、無理矢理引っ張り出されて怒っているの?、・・・」等と、取りなしている風情は好々爺としてほほえましく、昔日の面影は毫もなかった。まさに「光陰は矢のごとし」、お互いに年を取ったものだと、妙に納得して帰路に就いたのであった。
三宅島流人 小金井小次郎三宅島流人 小金井小次郎
(2000/05)
下村 昇

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