META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 司京太郎劇団
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2023-07-25

劇団素描・「劇団都」・《芝居「岡崎の夢」、名子役・都侑奈が描出する珠玉の「名場面」》

【劇団都】(総座長・都京太郎)〈平成23年9月公演・小岩湯宴ランド〉
「湯宴ランドニュース」(2011年9月 Vol.7)には以下の記事があった。〈劇団都 総座長・都京太郎 座長・都京弥 座長・藤乃かな 平成元年5月に旗揚げした人気劇団です。「忠臣蔵」など、侍物のお芝居が十八番で、舞踊ショーも見ごたえ充分です。長谷川京也が藤乃かなと結婚し、都京弥となり、今年4月に二人とも座長襲名しました。新しい座長も加わり、更に進化を遂げた「劇団都」にどうぞご期待下さい〉。昼の部、芝居の外題は「土方一代・岡崎の夢」。一匹の旅鴉(座長・藤乃かな)が岡崎の宿を通りかかると、ある宿屋の娘(天乃ゆき?)がら、いきなり「このお方や、わたしのコドモのおとうさんは!」と指を差された。旅鴉、驚いて「違う、違う」と否定するのだが、隠せぬ証拠は額の傷・・・。乳飲み子を抱いた宿屋の主人(特別出演・大門力也)も登場、「そうか、お前さんか!うちの娘にコドモを生ませた奴は・・・。お前さんが堅気なら婿として迎えるが、アンタはヤクザ、人間のくずだ。この子を連れてどこへなりと消えうせろ」と言い終わるや、乳飲み子を旅鴉に向かって放り投げた。あやうく抱きとめた旅鴉、心根は温かい好人物の風情で、「しょうがない、あっしが育てましょう。そのかわり、今後、どんなことがあっても、この子を返してくれとは言わないでしょうね」、主人、きっぱりと「知れたことだ、たとえお天道様が西から出ようとも、川の水が下から上に流れようとも、天と地がひっくり返ろうとも、わたしの首が落ちようとも、その子を返してくれなどと言うものか」と啖呵を切った。以来4年、旅鴉は「男手一つで」その乳飲み子を育て上げた。
コドモの名前は「新吉」(子役・都侑奈)、(今では土方となって懸命に働いている)旅鴉
に手を引かれて工事現場に登場。その姿が何とも愛らしく、そこに居るだけで「絵になる」風情を醸し出す。話の筋は、定番どおり、そこに本当の父親(侍、座長・都京弥)が現れて、宿屋の主人、娘(母親)ともどもに「その子を返してくれ」と懇願する。旅鴉、「とんでもねえ、この子はあっしのコドモでござんす!」と突っぱねるが、現場の親方(総座長・都京太郎)に諭されて、泣く泣く、コドモを返すことに相成った。「新坊、チャンはウソをついていた。オメエのおとっちゃんとおっかちゃんはあの人たちだ。そして、その隣に居るのが(チャンは気にいらねえ人だけど)オメエのおじいちゃんなんだ」と言いながらコドモの背中を押し出した、新吉、三人をしっかり見つめ、「違う、違う!おとっちゃんじゃあない、おっかちゃんじゃあない、おじいちゃんじゃあない」と言い放つ。すぐさま振り返ると、「オイラのおとっちゃんはオメエだよ」と泣きながら、旅鴉に抱きついた。文字通り「生みの親より育ての親」という芝居の眼目が、一瞬にして結実化した、珠玉の名場面であった、と私は思う。加えて、旅鴉こと藤乃かなが大詰めで、泣きながら奏でる竹笛の「子守唄」もお見事!、なるほど「劇団都」、「新しい座長」に、都侑奈という「名子役」も加わって、更なる「進化」を遂げたことを心底から納得した次第である。この劇団には、他に、三都見金蔵、四城かずや、天乃ゆき、光乃みな、華乃せりな等々、個性的で魅力的な座員が、綺羅星のごとく居並んでいる。今後は「適材適所」、彼らの「出番」が壷にはまれば、「更なる進化」は、より磐石なものになるであろうと思いつつ、岩盤浴に向かった。
竹田の子守唄―名曲に隠された真実竹田の子守唄―名曲に隠された真実
(2003/02)
藤田 正

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2023-04-06

劇団素描・「司京太郎劇団」・《芝居「地蔵の卯之吉」、実力派劇団への期待》

【司京太郎劇団】(平成20年2月公演・柏健康センターみのりの湯)
「劇団紹介」によれば、<プロフィル:九州演劇協会所属。平成元(1989)年5月1日、九州・玄海パレス(現在は廃館)で旗揚げ。「忠臣蔵」や子役(愛娘・都こもも)を使った人情芝居を十八番としている。座長 司京太郎:昭和42(1967)年4月24日生まれ。山口県出身。血液型AB型。16歳の時に初舞台を踏む。平成元(1989)年に劇団を旗揚げ。立ち役では渋さを醸し出し、女形では優雅にしっとりと舞う。「お客様に、気持ちよく観ていただけるように」と、衣装やかつらの手入れをしっかりとし、美しく清潔感のある舞台を心がけている>。キャッチフレーズには「実力派劇団が舞台に華を咲かす!華麗なショーに、十八番の人情芝居。胸の中で熱く燃える、舞台への情熱すべてを日々発揮する」とある。
 まさにその通りで、センター公演では「芝居」「舞踊ショー」の二部構成が通常だが、この劇団は「顔見せショー」「芝居」「舞踊ショー」の三部構成、情熱すべてを日々発揮しようとする熱気が感じられる。「舞踊ショー」では、座長の女形一本、立ち役三本、観客は存分にその「実力」を堪能できた。芝居は、定番の「地蔵の卯の吉」、主役は人気女優・藤乃かなが、堂々と器用に「立ち役」をこなす。脇役陣も堅実で「実力派劇団」の看板に偽りはない。衣装、かつらも「美しく清潔感」に溢れている。すべてが「水準以上」なのだが、何かひとつ物足りない感じがする。観客を惹きつける「実力」は十分なのに、何か一つ物足りない。私の独断と偏見によれば、それは「緩急自在」の「メリハリ」とでも言えようか。「胸の中で熱く燃える、舞台への情熱」が「全力投球」(直球勝負)になりすぎるきらいはないか。どこかで「ふっと力を抜く」軽妙さを生み出せれば、魅力は倍増するだろう。「実力」をすべて出し切ろうとする「誠実さ」(一生懸命さ)を痛いほど感じるのだが、どこかで「芸惜しみ」をすることも必要なのではないだろうか。「芝居」も「舞踊」も実力十分、その実力を通して、何を訴えるか。「地蔵の卯の吉」の舞台を例にとれば、盲目の母が、卯の吉の死を察知する「一瞬」が見せ場の眼目、それを「いつ」「どこで」「だれが」「どのように」演じるか。その景色・風情を「舞台上の人物」すべての気配で表現できれば申し分ないのだが・・・。「舞踊」においても「歌は三分間のドラマ」、踊り手一人一人が主役の座を与えられる。歌詞に秘められた情景・心情を「もう一歩」自分のものにできれば、「実力派劇団」の実力はさらに確固としたものになるだろう。
 とはいえ、私の観劇はまだ2度目、認識不足の難はまぬがれられまい。
三宅島流人 小金井小次郎三宅島流人 小金井小次郎
(2000/05)
下村 昇

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