META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い かつき夢二劇団
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2023-07-19

劇団素描・「かつき夢二劇団」・《花形・かつき慶二の「変化」》

【かつき夢二劇団】(座長・かつき夢二)〈平成22年5月公演・佐倉湯ぱらだいす〉                                                       今回の目的は、花形・かつき慶二の「変化」を観ることである。というのは、私の拙いブログに「かつきファン」という方から以下のようなコメントを頂いたためである。〈成長した慶二を観て! (かつきファン) 2010-05-19 23:58:32 {かつき劇団}今、千葉県佐倉にて公演中です。先日、観劇行きました。慶二君、すごく成長しましたよ。1年前の、駱駝の馬は、その様に感じたかもしれません。 が・・・・今を見てください。花形の貫禄十分です。舞踊も、素晴らしい~  素敵~・・・・{かつき}のお芝居、じっくり観てください。本当! 感動しますよ。皆さんとても、上手です。観たことのある方は、うなずいてくれると思います。先日は、{へちまの花}観ました。座長さんの、演技力!・・バツグン!泣いたり、笑ったり、・・・慶二君も、とても頑張りました。{かつき劇団}近くに、乗られた時、又機会ありましたら、ご覧下さい。そして、成長した、慶二を観られると思います。お願いしますね〉。というわけで、昼の部芝居「芸者のたてひき」、歌謡・舞踊ショー、夜の部芝居「新月桂川」を、私は「じっくり観」たつもりである。その結論。【①「慶二君、すごく成長しましたよ」:おっしゃる通り、その「変化」(成長)には目を見張るものがありました。芝居では「準主役」(立ち役)として、座長と「堂々とわたりあう」姿が「お見事」、花形の「魅力」「貫禄」十分だと、私も思いました。②「お芝居、じっくり観てください。皆さんとてもお上手です」:じっくり観ました。そして以下のことを考えました。《芝居作りのポイントは「点」と「線」。「点」とは、その「一場面」、ヤマをあげる「口跡」(セリフまわし)も含めて、その光景が「絵になっている」かどうか。「線」とは、その「場面」と「場面」をつなぐ、「流れの空気」、例えば「芸者の立て引き」での妹芸者、姉芸者が「実の姉」とわかっても「姉妹名乗り」を拒絶する。そこまでは「当然」誰もが納得できる空気なのに、姉芸者が「殺人犯(妹芸者)の身代わり」を申し出たとたんに、「改心」「謝る」風情が、やや「唐突」で「短絡」、(へそ曲がりで理屈っぽい)私の目からすれば「白々しい」と感じてしまった。拒絶から改心までの「流れ」が今ひとつ判然としない。「所作」「口跡」の中に、改心のきっかけになるポイントが必要ではないだろうか。どの劇団も、「点」(一場面)を描出することに重点を置きすぎ、「線」(筋書きのもっともらしさ、人情の交流模様)の大切さを軽視しているように思われる。例えば「私の話を聞いてもらえますか」「聞かせてもらいましょう」式のやりとりで「筋書き」を展開する場合、その話の内容が、いかにも唐突だったり、つじつまが合わなかったり、前の場面の繰り返しだったり・・・、ということが目立つことはないか》理屈っぽくてスミマセン。③座長さんの演技力!・・バツグン!:おっしゃる通り、座員の中ではバツグンでした。芝居では、その(歌舞伎世話物風の)口跡、所作で「色香」を漂わせる「粋な」風情はバツグン、「芸者」「女義太夫」といった役柄が「絵になって」いました。一方、胸に渦巻く「女の情念」、「蓮っ葉」「おきゃん」な風情、等々、多種多様な女形の景色の描出や如何?今日の舞台では、そのような光景は見聞できずじまい、次の舞台に期待したいと思います。いわゆる女形役者の芝居では市川千太郎、若葉しげるがバツグン、舞踊(女形)では、大川龍昇、大川竜之助、見城たかし、見海堂駿、白竜、といった面々の舞台が印象に残っていますが、座長・かつき夢二の舞踊は「本格的」で「上品」、御贔屓筋の方々にとっては「たまらない魅力」でしょう。心底から納得しました。】さて、芝居の「新月桂川」、前回見聞した舞台とは「筋書き」が一変していたことに驚いた。親分の娘と「相思相愛」の弟分のために、兄貴分が自分の「出世」をあきらめるという眼目は変わらなかったが、この兄弟分、(おそらく)「男修行」の旅から帰った後の場面から始まる。桂川一家の親分(初代・かつ浩二郎)、代官に呼ばれて、敵対する川向こうの一家と「縄張りを」折半するように指図され、腹の虫が納まらない。兄弟分を呼び寄せて「相手の首を取ってこい。取ってきた方に二代目を継がせる。娘とも添わせる」と命令する有様で、ことの他、威勢がいい。敵の無理難題に呻吟する病弱・落ち目といった風情は皆無、大詰めでも落命することはなく、健在のまま終幕を迎えるといった按配で、さすれば、この舞台の「見所」は何処に?、という疑問が生じるのだが、そこはそれ、座長・かつき夢二の出番が待っている。従来なら「男修行」の道中、兄貴分につきまとう「鳥追い女」に扮する筈であったが、今回は、浅草・奥山で興行する「女義太夫」のスター・胡蝶太夫という役回り、その「洒脱」「小粋」な艶姿が「見所」であったとは・・・。兄貴分(かつき慶二・熱演、好演)の「男気」に惚れた風情が、ひときわ艶っぽく鮮やかで、これはこれ、まさに「かつき風(異聞)・新月桂川」という舞台模様であった。加えて、兄貴分と弟分(寿健二)の「絡み」も自然で、「上品」、さわやかな幕切れであった、と私は思う。「かつきファン」様の貴重な御教示に感謝しつつ、帰路についた次第である。
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(2005/09/29)
不知火 京介

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2023-07-17

劇団素描・「かつき夢二劇団」・《「新月桂川」と「らくだの馬」》

【かつき夢二劇団】(座長・かつき夢二)〈平成21年7月公演・石和スパランド内藤〉                                    昼の部、芝居の外題は「新月桂川」。この芝居、私は「鹿島順一劇団」、「近江飛龍劇団」で見聞済み、否が応でも、両者と比べてしまう。その観点は、①座長がどの役を演じるか、②敵役(双子の兄弟)を誰が演じるか、③主役に絡む鳥追い女を誰が演じるか、である。その結果は以下の通りであった。①「鹿島劇団」・千鳥の安太郎(主役)、「近江劇団」・桂川親分の娘、「かつき劇団」・鳥追い女。②「鹿島劇団」・春大吉又は花道あきら、「近江劇団」・橘小寅丸、「かつき劇団」・小道具(生首)。③「鹿島劇団」・春日舞子、「近江劇団」・轟純平、「かつき劇団」座長・かつき夢二。という次第で、なぜか、当劇団の「新月桂川」は、敵役が登場しないという配役からして、両劇団から「水を空けられている」ように(私には)感じられた。桂川一家親分(初代・かつき浩二郎)、その娘(かつき稚乃)、鳥追い女(座長・かつき夢二)という配役に異存はない。ただ、「今後のため」とはいえ、兄貴分に若手・かつき慶二(21歳?)を起用、その弟分にベテラン・寿健二を配したのは「無理」というもの、今ひとつ舞台の景色は「彩り」を欠いていたように思う。
 夜の部、芝居の外題は「落語ばなし らくだの馬」。この噺の眼目は、馬太郎の兄貴分丁の目の半次(寿健二)と、屑屋(座長・かつき夢二)の「絡み」、長屋の大家の前で「死人にかっぽれ(カンカンノウの方が自然ではないか)を踊らせる」場面、通夜(お清め)の酒を無理矢理飲まされた屑屋が次第に「酒乱ぶり」を発揮、半次との支配関係が「逆転」するあたりだと思われるが、今日の舞台では、「死人の扱い」で笑いをとるドタバタ・アクションを強調しすぎ、落語本来の「間(ま)のおもしろさ」「変化(へんげ)のおもしろさ」は描出できなかったのではないか。(観客は大いに盛り上がっていたが、私自身は気が滅入るばかりであった。この程度の舞台なら「テレビ芸」と大差ない)
 歌謡舞踊ショー、出来映えは「水準並み」、特記する内容はなかったが、ただ一点、垣間見せた汐美翠穂の「舞姿」は「水準以上」、もう一度「じっくり観たい」舞台ではあった。

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