META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団炎舞
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2023-08-13

劇団素描・「劇団炎舞」・《芝居「吉良の仁吉」の舞台模様》

【劇団炎舞】(座長・橘炎鷹)〈平成25年8月公演・浅草木馬館〉
芝居の外題は「吉良の仁吉」。主役・吉良の仁吉に座長・橘炎鷹、女房お菊に三河家諒、神戸の長吉に橘進一、仇役・安濃徳次郎に北城嵐(特別出演)、用心棒・角井門之助に橘佑之介という配役であった。筋書きはあまりにも有名、荒神山の縄張りを奪われた神戸の長吉が、仁吉に愚痴をこぼしに来た。奪ったのは仁吉の恋女房お菊の兄・安濃徳次郎である。仁吉、義兄(安濃徳)の所に行って掛けあったが、けんもほろろに追い返された。やむなく、仁吉お菊に「三行半」(離縁状)を渡して、荒神山に向かう。芝居の眼目は「義理と人情」、とりわけ恋女房・お菊との「愛別離苦」が主題であろう。そのあたりの風情を、従来、私は以下の音曲で堪能してきた。「海道名物 数あれど 三河音頭に 打太鼓 ちょいと太田の 仁吉どん 後ろ姿の粋な事 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めてくれるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い訣れを なぜ切らぬ 嫁と呼ばれて まだ三月
ほんに儚い 夢のあと 行かせともなや 荒神山へ 行けば血の雨 涙雨」(作詞:萩原四朗 作曲:山下五郎 唄:美ち奴)しかし、本日の舞台は、まさに現代版「吉良の仁吉」、荒神山の祠に捧げられた白菊一輪、すでに自刃したお菊の面影を抱きつつ仁吉も絶命する。
しかも、背後に流れる音曲といえば・・・。「好きで 好きで 好きで 仕方のない恋で終わりたくない 好きで 好きで 好きで あなた以外 何もいらない 初めて気付いたよ こんなに人を愛せるということ 些細な言葉でも 右へ左へ 心がざわめく 背中を向けたあなたにならば 素直な気持ちを言えるのになぁ・・。どうして? 本当はこんなに 好きで 好きで 好きで 仕方ない人に巡り逢えたの 好きで 好きで 好きで 仕方のない気持ちを伝えて (以下略)」(歌手:倖田來未 作詞:倖田來未 作曲:杉山勝彦)ときたもんだ!(ただし、確証はない)それはそれでよい、と私は思う。時代は流れてゆくものだから。その方が「現代」の「大衆」の琴線に触れるのであれば・・・。だとすれば、配役もまた以下のように替えてほしい、などと余計なことを考えてしまった。吉良の仁吉・橘炎鷹、お菊・橘もみじ、神戸の長吉・橘佑之介、長吉の母・三河家諒、安濃徳次郎・橘魅乃瑠、角井門之助・北城嵐。
 斯界の名優・三河家諒、現在は兄の劇団を離れてフリーの身、あちこちの劇団から「お呼び」がかかって御同慶の至りだが、どこにいっても(芝居の)「役不足」は否めない。せめて、歌謡・舞踊ショーで踊った二本、立ち役は「田原坂」、女形は曲名不詳(歌手は五木ひろし?)だったが、その艶姿は群を抜いている。願わくば、「歌謡」をもう一本!、などと身勝手な妄想を抱きつつ、帰路に就いた次第である。
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2023-04-29

劇団素描・「劇団炎舞」・《芝居「男の純情」の景色》

【劇団炎舞】(座長・橘炎鷹)〈平成22年3月公演・横浜三吉演芸場〉
 劇団員は、座長・橘炎鷹を筆頭に、責任者・橘魅乃瑠、男優・橘もんた、橘秀之介、橘竜之介、橘光之介、橘テン(、)之介、橘進一、女優・橘喋々、橘ぼたん、新野瑛己といった面々で、「役者に不足はない」。芝居の外題は「男の純情」。筋書は大衆演劇の定番。一人の芸者(橘喋々)に惚れた二人の男、三枚目(座長)と二枚目(秀之介)が「身請け」しようと「金稼ぎ」にやってきたのが工事現場。三倍の賃金がもらえるが、仕事も三倍きつい。とうとう、ひよわな二枚目は倒れてしまった。それを助けたのが三枚目、持ち金を全部渡して二枚目を「脱走」させる。そこまでが「第一景」だが、その舞台景色が何とも「大衆演劇」的で素晴らしかった。工事現場の土方衆を束ねるのが小頭(橘魅乃瑠)だが、その風情(柄の悪さプラス可愛らしさ)が格別で、とりわけ三枚目との「絡み」具合は絶品、掛け合い漫才のように、呼吸が合っていた。(この劇団はタダモノではないか・・・?)と秘かに期待しながら、「第二景」。だがしかし、私の期待は見事に裏切られてしまった。
場所は花街の芸者屋、今ではその主に納まっている二枚目、念願通り、目当ての芸者は恋女房、そこにやってきたのが三枚目、何も知らずに芸者を「請け出す」算段、といった筋書自体に問題はない。芸者の朋輩二人(男娼?正体不明の風貌)、文字通り「狂言回し」の三枚目が「役割」、二人(竜之介、テン之介)とも「懸命に」舞台を務めているのだが、いかんせん「若すぎた」。一景の景色が見事すぎただけに、(その落差が大きく)二景の舞台は奈落の底(ぶちこわし)に落ちてしまった、と私は思う。三枚目として、客を笑わせることは当然、だが「笑わせようとすればするほど」結果は「しらける」ことを思い知らなければならない。表情、仕種、台詞の「どこに重点をおいて」笑わせるのか、一人で笑わせるのか、二人で笑わせるのか、どこの「呼吸で」笑わせるのか、といった「基礎・基本」の体得が肝要である。そこらあたりを、橘もんた、進一らの「先輩連中」が「やってみせる」ことが肝要、一景の「土方風情」に甘んじているだけでは「役不足」ではないだろうか。いずれにせよ、二景のドタバタ模様は「並の劇団」級、眼目の「男の友情」を座長オンリーの「独り舞台」で醸し出すことは無理だった。芝居に対する「意気込み」が「今一歩」不足していたように思う。
 歌謡・舞踊ショーのプログラムは豊富、とりわけ炎鷹、魅之瑠、光之介の「歌唱」は水準以上、やたらとエコーを効かせないのがよい。舞踊も、逸品ぞろいで、座長の「女形」、もんた、進一の「立ち役」は、色香十分、かなりの「実力者」が揃っている、と見た。機会があれば、再見したい。
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