META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団十六夜
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2023-08-25

劇団素描・「劇団十六夜」《芝居「浅間の喜太郎」の舞台模様》

【劇団十六夜】(座長・市川叶太郎)〈平成26年8月公演・横浜三吉演芸場〉
この劇団は、六代目市川千太郎が「諸般の事情」(?)により、市川叶太郞(きゅうたろう)と名を改め、今年の1月に旗揚げした由、劇場の表看板には「座長・市川叶太郎」という名札を筆頭に、市川千也、扇勝也、扇俊也、市川優叶、市川夢叶、市川叶華、市川千太郎という名前が掲げられていた。3年前までは「市川千太郎劇団」という看板で各地を巡演、数々の名舞台を披露し続けて来たのだが・・・。なぜか突然、座長・市川千太郎の姿は消え、「劇団千章」(座長・市川良二)に変貌してしまった。「湯島の白梅」「明治一代女」「鶴八鶴次郎」など、新派もどきの舞台模様や、「唐人お吉」「質屋の娘」「へちまの花」「弁天小僧」などなど、千太郎・良二のコンビが作り出す景色・風情は、えもいわれぬ魅力を漂わせていたのに・・・、以後の「劇団千章」では、千太郎の代わりを良二が務めるという困難至極の道を辿らなければならなかった、また、この間は千太郎にとっても、文字通り「雌伏三年」、不本意な日々が続いたであろう、と私は身勝手に推測する。しかし、「覆水は盆に還らず」、悔やんでいる暇はない、ということで「劇団十六夜」の旗揚げとなったか。本日の舞台、芝居の外題は「浅間の喜太郎」。大衆演劇の定番、筋書きは以下の通りである。〈3年前に村人から預かった大金を持ちだして家を飛び出した喜太郎(特別出演、「劇団三ツ矢」座長・龍之助)、今ではお定まりの旅鴉、惚れた女・おしの(市川千也?)が病持ち、その薬代を稼ごうと甚九郎一家に草鞋を脱いだ。頼まれた仕事は、上総屋十兵衛親分(扇勝也?)を斬ること。親分が独りで居るところに堂々と相対し、一太刀浴びせて立ち去ろうとしたが、子分ども(扇俊也?ら)に見咎められ、追われの身に。喜太郎は薬代をおしのに渡し、凶状旅へ。目的は果たしたので、命に未練はない。最後に不孝を詫びたいと立ち寄ったのが浅間の実家、父はすでに亡く、頑固者の母(座長・市川叶太郎)が一人で亡夫の位牌を守っていた。喜太郎、土下座して詫びたが「おまえなんぞ、わしの倅ではない」と追い返される。そこにやって来たのが上総屋の二代目親分・春太郎(「劇団扇也」座長・三河家扇弥)、「親父の仇!」と迫った。かくて対決の場は一本松、時は明け六つと決まったが、喜太郎はもとより討たれる覚悟、ドスに刃止めをして待ち受ける。春太郎もまた喜太郎を討つ気などない。血気にはやる子分どもを制して、喜太郎を許す。「堅気になって親孝行をしなせえ」「ありがとうござんす。でもお袋は頑固者、あっしのことを許してくれません」。なるほど、と一計を案じる春太郎、喜太郎を近場に隠し、やってきた母に向かって「喜太郎は切り刻んで沼に放り込みました」。仰天する母親に「もし倅さんが、この場に現れたら何とする」「それはもう、かわいい倅じゃもの、よく帰って来たと抱きしめてやりましょう」。その本音を確かめて、春太郎は喜太郎を呼び寄せる・・・。〉この芝居の眼目は「許す」こと、その景色・風情は、中村富士夫の浪曲「浅間の喜太郎」も添えられて見事に描出されていた、と私は思う。さて第三部は、歌謡・舞踊ショー。龍之助の女形舞踊、市川千也の「冬牡丹」、千也と夢叶の相舞踊「チャンチキおけさ」など見どころは満載であったが、極め付きは座長・市川叶太郎の女形舞踊「かもめの街」「酒ちょうだい」、《チーちゃん》《千様》時代を経て大成した役者人生の真髄が凝縮され、他の追随を許さない見事な舞姿であった。さらには、11歳(?)に成長した息子・千太郎との相舞踊「夫婦舟」も素晴らしい。父子の絆が、いつか夫婦の絆へと変化(へんげ)する虚実皮膜の極致に、私の涙はとまらなかった。加えて、三河家扇弥の歌唱「逢いたかったぜ」・他も「お見事!」、めったに聞けない「一級品」の歌声を堪能できたことは、望外の幸せであった。感謝。
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