META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い ひと丸劇団
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2023-05-17

劇団素描・「ひと丸劇団」・《芝居「木曽恋鴉」は中乗り新三」の喜劇版》

【ひと丸劇団】(座長・市川ひと丸)〈平成23年6月公演・千代田ラドン温泉〉
私は先月、佐倉湯ぱらだいすで「劇団花組むらさき」(組長・南條すゝむ)の舞台を見聞したが、座長・市川ひと丸は、南條すゝむの実子とのこと、双方の舞台を見比べたいという思いで来場した。舞台は初日、劇団も「御当地初お目見え」、私も「初見聞」とあって、興味津々のうちに幕が開いた。芝居の外題は「木曽恋鴉」。筋書は「中乗り新三」と同一、一景は「胴慾淫乱」な親分(花咲竜二)が、子分(芸名不詳の若手男優)の女房(花咲人巳)に横恋慕する場面だが、客席後方はざわついたまま・・・。それでも、劇団員は渾身の演技でよく頑張った。花咲竜二は、おそらくムードメーカー、三枚目の敵役で「人気」をさらうはずだが、まだ関東、とりわけ茨城の客は、殊の外「とっつきが悪い」ことを思い知らされたのではないだろうか。花咲人巳は、その仕種、振りだけで「心情」を描出できる達者な役者と見た。二景で、いよいよ中乗り新三(座長・市川ひと丸)登場、女房を手籠めにされた気の毒な子分と渡り合うが、客の「集中度」は「今一歩」のまま・・・。第三景、木曽山中、新三の実家の場になって、ようやく客席は静かになった。といのも、登場した新三の母親(水城忍)が、たいそう「喜劇的」だったからである。通常なら、親不孝して飛び出した息子(新三)を上辺では責め立てるにせよ、内心では喜びを隠せない風情を漂わせる演出が常套だが、この母親、そんなことには全く無頓着、この不孝者!、恥さらし!、ゴミ!、クズ!、とっとと消え失せろ!、といった対応が一貫している。これには、新三もあきれ果て、「この、くそジジイ、違った、くそババアだ」といった「絡み合い」が何とも異色で面白かった。花咲竜二の三枚目には反応しなかった客筋も、水城忍の「滑稽さ」は、親近感を持って受け容れるのである。なぜだろうか。一言で言えば、花咲の芸風は「形」(声音、表情、仕種)重視、水城の芸風は「呼吸」(間)重視ということになるのだろう。客は、水城と座長(時としては自分)との「阿吽の呼吸」を楽しんでいるのである。かくて、芝居「木曽恋鴉」は並の時代人情剣劇から、「喜劇・中乗り新三」に変貌したのであった。「劇団ひと丸」は、横浜を本拠地とする「演友会」(会長・葵好次郎)に所属している由。このメンバーは十五劇団で「葵一門」が中心、その芸風は、まさに「葵風」である。同じ関東でも、東京大衆演劇劇場協会が「江戸下町風」なのに比べて、「葵風」は、あくまで「山の手風」、武張った「徳川風」を貫いているように、私は感じる。そのプロフィール(所属劇団を紹介した小冊子)を見ると、座長・市川ひと丸は三代目、芸道上の師匠は二代目・市川ひと丸(父)と記されている。「座長Q&A」には〈Q・師匠から教わったことは?A・他の役者と同じことをするな〉とあった。なるほど、今回の「木曽恋鴉」、他の劇団と同じことをしない《証し》であったのか。(初見聞のため、配役の役者名に誤りがあるかもしれない。その節はお詫び申し上げたい)
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