META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い おおみ劇団
2ntブログ
QLOOKアクセス解析
2024-01-03

劇団素描・「おおみ劇団」・《芝居「母恋鴉」と「紺屋高尾」(DVD)》

【おおみ劇団】(座長・おおみ悠)〈平成20年11月公演・信州大勝館〉                                         昨日に引き続き、午後1時から信州大勝館で大衆演劇観劇。「おおみ劇団」(座長・おおみ悠)。昨日は夜の部で観客は10人程度、今日は昼の部、しかも土曜日とあってさぞかし多くの観光客が詰めかけると思いきや、なんと今日もまた10人程度(正確には13人)、わびしい限りではある。芝居の外題は「母恋鴉」、筋書は「瞼の母」の兄弟版、番場の忠太郎ではなく、ナントカの新太郎(座長・おおみ悠)が白木の骨箱(亡弟)を胸に下げて、生みの親(大川町子)を訪ねてくる。妹(おおみ美梨)との「絡み」も「瞼の母」とほぼ同じ、腕はめっぽう強いが、甘ったれで、たよりなげなヤクザの風情を、おおみ悠は「艶やかに」演じていた。二葉百合子の歌謡浪曲をBGMに使いながら、本筋の「瞼の母」を展開したら、さぞかし「天下一品」の名舞台を作り出すことができるだろう、などという思いを巡らせた。大川町子の口上では、明日は特別狂言「紺屋高尾」を演るとのこと、そのDVD(平成20年10月公演・新潟・三条東映)も販売しているとのこと、明日までは滞在できないので、さっそく購入、舞踊ショーを観て帰路についた。  帰宅後、DVDの「紺屋高尾」視聴。筋書は「鹿島順一劇団」の台本とほぼ同じ。配役は、座長・「紺屋・久蔵」、おおみ美梨・「高尾」、大川町子・久蔵の母、近江ケンタロウ・久蔵の叔父、そこまでは誰もが納得できる。問題は、「鼻欠けおかつ」を誰が演じるか。鹿島劇団では名優・蛇々丸、「劇団武る」では座長・三条すすむ、「南條隆とスーパー兄弟」では龍美麗というように、「実力者」「人気者」の 「はまり役」(腕の見せどころ)だからである。DVDの画面を観て驚いた。な、な、なんと、まだ12歳前後の、おおみだるまが演じているではないか。景色は悪くない。とはいえ、その「あわれで」しかも「コミカルな」風情を描出するには「荷が重すぎ」た。要は、この芝居の眼目が奈辺にあるか、という「解釈」の問題(違い)であろう。「鼻欠けおかつ」という存在が、「ほんのちょい役」であるか、それとも「高尾太夫」に次ぐ重要人物であるか、久蔵の心底を測る「リトマス試験紙」としては、なくてはならぬ存在だと、私は思うのだが・・・。将来、劇団を背負って立つおおみだるま、ではある。今のうちから経験を積むことも大切、その意向は痛いほどわかるが、当面は花形・三花れい、または大川町子あたりが「お手本」を示す段階ではないだろうか。  座長の久蔵、美梨の高尾が「絵になっていた」だけに、「鼻欠けおかつ」の「存在感」で「舞台」の空気を「重厚」かつ「洒脱」にできたなら、何処に出してもおかしくない作品になったであろう。
二葉百合子歌謡曲全集 NKCD-7281~6二葉百合子歌謡曲全集 NKCD-7281~6
()
株式会社メディカルソニック

商品詳細を見る
にほんブログ村 演劇ブログ 大衆演劇へ
にほんブログ村  blogram投票ボタン
観劇 ブログランキングへ ブログランキングNo.1 ブログランキングNO1
2023-10-12

劇団素描・「おおみ劇団」・《芝居「お夏清十郎」・花形・水希咲哉は「役不足」》

【おおみ劇団】(座長・おおみ悠)〈平成24年4月公演・茨城・なか健康センター〉
この劇団には、花形・水希咲哉という役者が居る。彼は、元「春大吉」という芸名で、「鹿島順一劇団」の舞台を踏んでいた。妻女のおおみ美梨、愛娘・陽菜がこの劇団に居るので、今から1年余り前に移籍したらしい。当時、私は「役者点描・さらば大吉、グッドラック!」という駄文を綴たが、新しい世界に羽ばたいた「春大吉」が「水希咲哉」と改名し、どのような舞台を務めているか、興味津々の心持ちで来場した次第である。芝居の外題は「お夏清十郎」。大店の手代・清十郎に座長・おおみ悠、大店の娘・お夏におおみ美梨、お夏の母に大川町子、清十郎の前歴(盗人)を知る悪友におおみ達磨、岡っ引きの親分に三花れい・・・、お目当ての水希咲哉は、お夏に横恋慕する大店の老番頭役という配役であった。楽屋内の夫(水希咲哉)が妻(おおみ美梨)に「お嬢様、私のことをどう思っているんですか」「なーんとも思っていないわよ」「そんなはずはない、好きなんでしょ!」「フン、あんたなんか大嫌い!」と、思い切り振られ、なおも追い回す夫の追撃をスタスタ・ヒラリヒラリと「袖にする」風情が、何とも魅力的であった。だがしかし、見どころはそのへんまで・・・、芝居全体の景色は「単調」で「月並み」な出来映えであった、と私は思う。もともと、姉妹で恋人同士の「絡み」(心情)を描出するのは「至難の業」、清十郎、お夏の舞台姿は「それなりに」艶やかであったが、それ以上の(「悲恋」「狂乱」という)眼目は感じられない。加えて、三枚目の老番頭役を(懸命に)演じた夫の水希咲哉もまた、かつての名優「春大吉」の面影は今いずこ?(タカラズカ女優連中を相手に空回り)といった按配で、期待はずれの結果に終わった。それぞれの役者が(相手との呼吸を無視して)「単独で」見せ場を作ろうとしても、感動は生じない。水希咲哉にとっては、文字通り「役不足」(宝の持ち腐れ)、義姉、義母、義弟、大舅、大姑らに囲まれて、いわば「マスオさん」状態か・・・、などと身勝手な思いを募らせたのであった。とはいえ、愛妻、愛娘との舞台生活に「何の異存」もあろうはずはなく、「他人のおせっかい」と言うものであろう。いずれにせよ、もはや「春大吉」という役者は存在しないのだ、と自分に言い聞かせつつ、帰路に就いた次第である。
映画主題歌集(5)映画主題歌集(5)
(1995/10/21)
美空ひばり

商品詳細を見る




にほんブログ村 演劇ブログ 大衆演劇へ
にほんブログ村 
blogram投票ボタン

観劇 ブログランキングへ

ブログランキングNo.1
ブログランキングNO1


スポンサードリンク


プロフィール

e184125

Author:e184125
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキングNO1
ブログランキングNO1