META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「章劇」・《千秋楽「月とすっぽん」は、笑劇風》
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2023-09-10

劇団素描・「章劇」・《千秋楽「月とすっぽん」は、笑劇風》

【劇団章劇】(座長・澤村章太郎)〈平成21年4月公演・柏健康センターみのりの湯〉
 今日は千秋楽とあって「大入り」であったが、客席後方の扉を開放、「札止め」としなかったのは、劇場担当者の「粋な計らい」で、大いに満足。こんな時には、最後方からの「立ち見」が特等席、誰にも邪魔されず思う存分、舞台の景色を堪能できるというものである。芝居の外題は「月とすっぽん」。この芝居には、二組の男女が登場する。その一は「月組」(上層階級・上品な風情)、一家の子分・新吉(若手俳優・芸名不詳)と親分(大江伝次郎)の娘(若手女優・芸名不詳)、その二は「すっぽん組」(下層階級・下品な風情)、新吉の兄貴分・名前はたしか万吉?(座長・澤村章太郎)と下女のおなべ(副座長・澤村蓮)。「月組」の男女は相思相愛だが、「すっぽん組」の万吉も親分の(月組の)娘に惚れている。万吉、親分に「お嬢さんと添わせてください」と懇願するが、「一船乗り遅れた」と断られ、親分との杯を水にする始末・・・。「すっぽん組」のおなべが恋い焦がれているのにも応じない。そんな時、親分が新興一家(親分・右京誠?)の手にかかってあえない最後、娘までも拉致された。その場を目撃したおなべ、一部始終を新吉に報告、「娘の奪還、親分の敵討ちを!」と万吉にも誘いかけるが、「親分との盃は水にした、娘の奪還は弟分の仕事ではないか。俺には関係ない」とふてくされる。おなべ「そんなことでどうする!お世話になった親分の敵が討てないなんて、サイテー」と馬鹿にした。万吉「おまえなんぞに馬鹿にされたくはない。敵を討てばいいんだろ!」と単純に発奮。「そうともさ!そうこなくっちゃ!」おなべと万吉、連れだって新興一家に殴り込んだまではよかったが、二人とも「返り討ち」に・・・。深手を負った万吉、やっとおなべの「献身愛」を覚ったが、時すでに遅し、二人は声をふりしぼって「会津磐梯山」を唄いながらあの世へと旅立つ。この芝居の眼目は、まさに「月とすっぽん」、月には月、すっぽんにはすっぽんが「よく似合う」、とはいえ、すっぽんの「愛」、すっぽんの「価値」は「月に優るとも劣らない」といったころ、喜劇仕立ての「人情劇」(人間劇・悲劇)に他ならないのだが、舞台の景色はやや「明るすぎ」(笑劇風)、終末、「哀愁」漂う愁嘆場の描出は「今一歩」という出来栄えであったように思う。
 この演目、「鹿島順一劇団」の舞台で、私は見聞済み、劇団それぞれの「持ち味」で、景色・風情は一変するが、「いずれ菖蒲か杜若」、双方の魅力を満喫して帰路につくことができた次第である。
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芳本美代子

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