META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「近江飛龍劇団」・《「紺屋高尾」、座長「一人五役」の名舞台》
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2023-12-27

劇団素描・「近江飛龍劇団」・《「紺屋高尾」、座長「一人五役」の名舞台》

【近江飛龍劇団】(座長・近江飛龍)〈平成22年3月公演・浅草木馬館〉                                                                         芝居の外題は「紺屋高尾」。浪曲の名文句「遊女は客に惚れたと言い、客は来もせでまた来ると言う、嘘と嘘との色里で、恥もかまわず身分までよう打ち明けてくんなました・・・」(篠田實)どおりの筋書で、主要な登場人物は紺屋職人・久造(笑川美佳)、吉原の花魁・高尾太夫(近江春之介)、久造の兄(浪花三之介)、久造の叔父(近江大輔)といったところだが、今日の舞台では座長・近江飛龍が「五役」こなすとのこと。その他にいったいどんな「役割」があるのだろうか、と興味津々で来場した次第である。さてこの芝居、もう一人大切な登場人物が存在する。その人物次第で出来栄えの成否が決まってしまうほどの役柄だが、やはり思惑通り、それを演じたのは近江飛龍、当然至極の配役で納得した。その人物とは「鼻欠けおかつ」。1年前に結婚を約束した久造に「心変わり」がないかどうかを試すために叔父が「派遣した」淫売婦(お菰さん)で、高尾太夫とが似ても似つかぬ容貌、という設定である。では残りの「四役」、その一は、恋煩いの久造を診断する医者、それも金髪・洋装の外人医、片言の日本語で久造を診ようとして、いきなり鼻っ柱をへし折られるというような「やりとり」が何とも可笑しく、秀逸であった。その二は遊郭三浦屋の女主人(出っ歯)、その三は三浦屋の女中(タンザニア出身)、その四は久造の恋仇(お大尽)といった按配で、いずれも「喜劇仕立て」、文字通り「千変万化」する風情が、どちらかといえば単純な筋書に「活気の色」を添えていた。まさに飛龍演劇の「面目躍如」といった景色であったが、極め付きは「鼻欠けおかつ」と久造の「絡み」、今日の舞台では遊女もどきの「おかつ」に加え「禿」(小寅丸?)というオマケ付で、その容貌といい、仕種といい、台詞回しといい、抱腹絶倒場面の連続であった。それにしても、笑川美佳が演じる「久造」の風情は絶品で、私が敬愛する「鹿島順一劇団」座長・鹿島順一に「優るとも劣らない」出来栄えであった、と私は思う。加えて、飛龍座長の「五役」も逸品、通常なら「ちょい役」で、筋を「つなぐだけの」役割なのだが、座長が演じると「主役級」の存在感が現出する。その分だけ「見どころ」が「あちこち」に点在するということになって、舞台の彩りを倍増する仕掛け、見事な演出に脱帽した。なるほど、さすがわ近江飛龍、これまで私が見聞した「紺屋高尾」の舞台の中ではピカイチであったと確信しつつ帰路についた。
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