META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「紅劇団」・《芝居「網走番外地」&「相撲甚句」の舞台模様》
2ntブログ
QLOOKアクセス解析
2023-12-26

劇団素描・「紅劇団」・《芝居「網走番外地」&「相撲甚句」の舞台模様》

【紅劇団】(総座長・紅大介)〈平成27年10月公演・小岩湯宴ランド〉
 芝居の外題は「網走番外地」。「春に春に追われし 花も散る 酒ひけ酒ひけ 酒暮れてどうせおいらの行く先は その名も網走番外地」(詞・タカオ・カンベ)という音曲が流れるうちに幕は開いた。そこは、山田組一家の小頭・新吉(総座長・紅大介)の家。やってきたのが山田組三代目組長(後見・見城たかし)、子分衆を引き連れて「清太が帰ってきているだろう、ここへ出せ」。応対に出た新吉の母(大倉扇雀)と嫁のおとき(紅ちあき?)、「まだ家には来ておりません」「そんなはずはない。家捜し、しろ」・・・。清太(紅あきら)とは、二代目組長を殺害して「懲役五年」、網走刑務所で服役していたが、刑期を終えて出所した、三代目の仇であり、その妹がおときという筋書きであった。 
 やがて、新吉が泥酔状態で帰宅、母やおときに向かって乱暴三昧、お決まりの愁嘆場。そこへ清太も登場して三つ巴、四つ巴の葛藤が展開されるが、どだい、親分殺しの妹を嫁にしている新吉が、依然として「小頭」の地位にあり、しかも配下の組員から蔑まれていることを苦に、酒浸りで母や嫁に「当たり散らす」という設定に無理があった、と私は思う。会長・紅あきらの「ムショ帰り」の風情が格別であっただけに、残念無念な舞台模様であった。夜の部、芝居の外題は「相撲甚句」。御存知「一本刀土俵入り」の音曲で幕は上がったが、筋書きは別物。結城一家の親分が六十一・賀の祝いを機会に、跡目を譲ろうとしている。候補者は駒蔵(後見・見城たかし)と銀次(座長・紅秀吉)だが、親分の娘お蔦が選んだのは銀次。駒蔵、潔く引き下がったが内心は面白くない。未練がましくお蔦に言い寄る場面を、親分に見咎められ、殺害する。二景で登場したのは二人の相撲取り、一人は「ダメの山」(紅なるみ?確証はない)、もう一人は四股名不詳(総座長・紅大介)、まさか駒形茂兵衛とは言えないだろう。相撲では見込みがないと言われ、国に帰る道、路用に金を掏られたものやら、落としたものやら、もうこれまでと大川に身を投げようとするときに、お蔦に助けられたという筋書きで、三景・大詰めは十年後、いっぱしのヤクザに変身した総座長・紅大介がお蔦の「敵討ち」(恩返し)をするというお話であった。この芝居の眼目は、外題にある通り「相撲甚句」、その歌声の鮮やかさにあると思われるが、紅大介には「やや荷が重かった」。もし、会長・紅あきらが大介に替わり、大介が「ダメの山」を演じたら、舞台の景色は大きく変わっていただろう、結城一家親分、駒蔵、お蔦の風情が格別だっただけに、またまた残念な結果に終わってしまった、などと身勝手なことを考えながら、帰路に就いた次第である。



にほんブログ村 演劇ブログ 大衆演劇へ
にほんブログ村 
blogram投票ボタン

観劇 ブログランキングへ

ブログランキングNo.1
ブログランキングNO1

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

スポンサードリンク


プロフィール

e184125

Author:e184125
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキングNO1
ブログランキングNO1