META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「近江飛龍劇団」・《「女の一生」は、笑川美佳の「独断的」独壇場》
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2023-11-10

劇団素描・「近江飛龍劇団」・《「女の一生」は、笑川美佳の「独断的」独壇場》

近江飛龍劇団】(座長・近江飛龍)〈平成21年5月公演・横浜三吉演芸場〉  芝居の外題は「女の一生」。私はこの演目と「ほぼ」同じ内容の芝居を、他に3本見聞している。①「噂の女」(鹿島順一劇団・主演春日舞子、共演鹿島順一)、 ②「追われる女」(劇団翔龍・座長春川ふじお・主演澤村うさぎ、共演春川ふじお)、③「お千代物語」(劇団春陽座・主演沢田ひろし)であった。筋書きは、弟の病気治療代を捻出するために「身売り」をした姉が、久しぶりに帰宅することから生じる波紋、姉の「商売」を「汚らわしい」と差別(村八分に)する村人たちの中で、揺れ動く弟夫婦と姉、父親の葛藤を描いた物語だが、それぞれの劇団によって、登場人物のどこに「力点を置くか」が微妙に「ずれている」ところが、大変おもしろい。どの芝居も、主演は「女」(お千代)だが、助演をどうするか、言い換えれば、座長がどの役を演じるかで、舞台の景色は一変する。「噂の女」「追われる女」は、座長が「マンちゃん」「クニやん」、つまり「お千代」の幼友達で「ちょっと足りない」キャラクター、「お千代物語」「女の一生」は「お千代」の父親役であった。前者の場合は、主演と助演が「同格」、村八分の被害者が「賤業者」と「障害者」、ともに手を携えて「明るく」「したたかに」生きていこうという風情の中、ぱっと花が咲いて閉幕という段取り。後者の場合は、あくまで「お千代」(賤業者)中心、「みんな貧乏のせいや、そんな世の中が悪いんや」といった空気が濃厚で、やがては配偶者になる「障害者」のインパクトが薄れがち・・・。どちらかといえば「お涙ちょうだい」的な雰囲気が漂う。どちらを「是」とするか、それは観客の「お好み次第」というところであろう。  ところで今日の舞台、前述の通り、座長・近江飛龍は愛妻・笑川美佳(「お千代」役)の「父親」役、その「存在感」を示そうにも、(役柄からいってその)術がない。相手役、副座長・近江春之介の「ボウちゃん」役は、誰が考えても力不足とった按配で、つまるところは笑川美佳の「独断的」独壇場、一人芝居の「長台詞」はよいとしても、その間、座長、弟夫婦(近江大輔・近江みぞれ)の「棒立ち」姿は、「芸がない」。「星影のワルツ」をバック(BGM)にした節劇で、弟夫婦の「改心」は描出できたにしても、いったい「いつ」、お千代の「どこ」の台詞で「改心」したのかは不明のまま、「説得力不足」の誹りは免れられまい。ということで、まだまだ「近江飛龍劇団」、(この芝居においては)「鹿島順一劇団」には「遠く及ばない」ことを改めて「再確認」しながら帰途についた次第である。
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遠藤 周作

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