META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「紅劇団」・《芝居「花ざくろ」の名舞台》
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2023-06-16

劇団素描・「紅劇団」・《芝居「花ざくろ」の名舞台》

【紅劇団】(総座長・紅大介)〈平成27年9月公演・みのりの湯柏健康センター〉
 私がこの劇団の舞台を見聞するのは3回目である。初回は、香川県仏生山、2回目は、静岡県大井川娯楽センターであった。この劇団には、名優・見城たかしが居る。その雄姿を一目見ようと、四国、東海地方まで足を伸ばしたが、なんと今回は劇団の方から私の地元に御到来とは、望外の幸せである。昼の部は大入り満員のため舞踊ショーだけを「立ち見」するだけとなったが、どの役者の舞姿も艶やかで水準以上、劇団の実力を窺わせていた。極め付きは、やはり見城たかしの立ち舞踊「湯の町エレジー」、「ああ、初恋の君を訪ねて今宵また・・・」という一節では、彼がまだ若かりし頃の昭和40年代、さらには原曲が流行した昭和20年代がオーバーラップして、私の涙は止まらなかった。さて夜の部、芝居の外題は「花ざくろ」。松竹新喜劇の十八番である。緑樹園の植木職人・垣山三次郎(総座長・紅大介)の妻・加代(紅ちあき?)は派手好きな浮気者、緑樹園主人・高橋(見城たかし)からPRガーデンに収める大金を持ち逃げして、男の元へ・・・。三次郎の叔母、加代の叔父たちも登場して「大騒ぎ」しているが、三次郎は「加代が遊び歩くのはいつものこと、私に何かが足りないから」と一向に動じない。夫婦の仲人でもある高橋は三次郎を責めることはなかったが、帰って来た加代は平然として、謝る様子も見受けられないことに激怒、もうこの家に置いておくことはできない、夫婦ともども出て行けと宣言する。加代「ほんなら、あの人のアパートに行こ!」三次郎応えて「ほんなかて、そんな部屋に三人で住むのは狭すぎる」といったやりとりが、何とも可笑しかった。しかし、引っ越しの荷造りをしている最中に、加代は飛んできたミツバチを殺した。それまで諾々と加代に従っていた三次郎の顔色が変わる。「このミツバチが何をしたというんや」「なんや、ミツバチなんてたかが虫けらやないか。あんた、ウチとミツバチとどっちが大切なんか」「決まってるやんけ、ミツバチや!」と言うなり、箒を振りまわして加代をたたき出す。「お前なんかもう要らない、出て行け!」という豹変振りに、客席は拍手喝采。大詰めは加代の改心で大団円となった。この舞台、冒頭は後方スピーカーが断線模様、客席のざわつきで役者のセリフが聞こえづらかったが、次第に客席は静まり、舞台に惹きつけられていった。それは、今日の芝居が稀に見る「出来映え」であったことの証しである。総座長・紅大介の実力は着実に向上、見城たかしを筆頭にした脇役の実力もたしかで、屈指の「名舞台」に仕上がっていた、と私は思う。またまた「見極めたい」劇団が登場してきた、そんな思いで元気百倍、心ウキウキ帰路に就いた次第である。



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