META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描「劇団 新」・《芝居「若き日の唐犬権兵衛」》
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2023-06-15

劇団素描「劇団 新」・《芝居「若き日の唐犬権兵衛」》

【劇団 新】(座長・龍千明)〈平成20年9月公演・柏健康センターみのりの湯〉
この劇団はすでに見聞済み。関東の劇団(東京大衆演劇劇場協会所属)の中でも、最高の実力を備えているように感じる。しかし、舞台は「水物」、その実力を発揮できるかどうかは、その時の条件(劇場の雰囲気、客の反応等々)に左右されることになる。7月公演(小岩湯宴ランド)の芝居「雪の夜話」は最高だった。その時の感想は以下の通りである。
 〈夜の部、芝居の外題は「雪の夜話」、小諸の百姓兄弟の兄(秋よう子)が「鷹狩り」に来た三千石の大名に気に入られ、奉公。さらに、その娘(立花智鶴)にも気に入られて婿養子に。兄弟の父(座長・龍千明)も大名家に「舅」として迎えられたが、実際は、嫁からいびられて「下男」扱い、その「いびられ方」が天下一品、いびっている嫁(立花智鶴)の方が「吹き出してしまう」様子で、抱腹絶倒。筋書きとしては「悲劇」だが、景色としては「喜劇」という、まさに「至芸」そのものの舞台であった。芝居の「実力」(冴え)においては「関東随一」といっても過言ではないだろう。筋書きは、兄のために人を殺めて島流しにあった弟(花形・龍新)が登場、その諫言によって兄・兄嫁が「改心する」という大衆演劇の定番で、ハッピーエンド。「関東風」の「教科書」を観るような舞台ではあった〉。
 今回、昼の部は「大入り」で、客席に立錐の余地がないため観劇は断念。夜の部、芝居の外題は「若き日の唐犬権兵衛」。筋書は、歌舞伎「幡随院長兵衛」の後日譚、町奴・唐犬権兵衛(花形・龍新)の恋女房・お蝶(千明みな美)に、旗本・青山主膳(座長・龍千明)が横恋慕し、湯島天神に呼び出すところから始まる。亡き長兵衛から「くれぐれも旗本とはもめ事をおこさないように」と遺言されている権兵衛、主膳の「いやがらせ」を辛抱しているうち、子分・仙太(立花智鶴)はおろか、お蝶にまで「離縁」される始末。最後に残った腹心の子分・宮の伝蔵(ゲスト出演・大門力也)も思い余って「単身の殴り込み」、しかし、多勢に無勢の「返り討ち」あえない最後を遂げてしまった。今では、主膳のもとにかしずき、縁談を申し込むお蝶、得意満面の主膳と盃を交わしながら・・・と、思いきや、突然「亭主の仇!額の割返しにやって来たのさ」「畜生、謀りやがったな!」と、たちまち始まる「立ち回り」、定番通り、押っ取り刀で駆けつける権兵衛と、なぜか仙太まで・・・。かくて主膳は討たれて終幕。「特選狂言」と銘打った舞台であったが、この芝居の眼目は奈辺にあるのか。権兵衛、お蝶、伝蔵、いずれもが「主人公」であるような、ないような・・・。しかし、思わぬ収穫、若手女優・千明みな美の劇中歌(といっても、「都々逸」のほんの一くさり)を聞けたことは幸運であった。
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