META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「橘小竜丸劇団」《芝居「喜太郎街道」で、悪夢が蘇る、嗚呼・・・》
2ntブログ
QLOOKアクセス解析
2023-05-30

劇団素描・「橘小竜丸劇団」《芝居「喜太郎街道」で、悪夢が蘇る、嗚呼・・・》

【橘小竜丸劇団】(座長・橘小竜丸、橘鈴丸)〈平成27年7月公演・小岩湯宴ランド〉
 芝居の外題は「喜太郎街道」。御存知、大衆演劇の定番・・・。一宿一飯の義理で善良な親分(桜木英二)を手にかけた浅間の喜太郎(座長・橘鈴丸)、といっても腕は親分の方が上、「おめえさん、どうしてこんなことをしなさる」と問えば、喜太郎「へえ、10両貰って好きな女の病を治しとうござんす」、「そうか、オレの命も長くはない。どうぞお殺んなせえ」というや否や、喜太郎のドスを自分の腹に突き刺した。あまりのことに喜太郎は驚愕、「おめえさんはまだ人を殺めたことがない、これから堅気になって、親孝行をしなせえ」と言いながら親分は落命間近。そこに駆けつけたのは親分の二代目(花道あきら)、「誰にやられなすった」と問えば「浅間の喜太郎という旅鴉、だが、あいつはまだ人を斬ったこともない若造だ。仇をうつことはならねえ、実は・・・」と言いかけて親分は息絶えた。喜太郎、稼いだ10両を女に届け、両親の居る故郷へ・・・、とここまでは順調に進んだが、後がいけなかった。喜太郎、生家の前で逡巡する。「親父には逢いたいが、あの鬼婆は苦手だ。でもオレを勘当した時とは変わっているかもしれねえ。一つ試してみよう、おい!鬼婆!いるか」と中に叫んで逃げ出す。「誰だ!」と言って出てきたのは喜太郎の母(座長・橘小竜丸)。その様子を見て、客席前列の贔屓筋が「嬌笑」した。その一瞬で、この舞台模様は崩壊した。座長・橘小竜丸、その「嬌笑」を受け容れるように「夜の部は目立つぞ!」と言いながら、次々と景色を壊していく。喜んでいるのは一握りの贔屓筋だけ、残りの客は無言のまま、次々と席を立っていく。その惨状も私には一興であったが、喜太郎と鬼婆の「じゃれあい」、二代目の花道あきらとの「絡み」も意味不明のアドリブ頻発で、芝居の時間は20分も延びてしまった。大詰めを「喜劇仕立て」にすることは悪くない。私はその成功例を「ひと丸劇団」の舞台「木曽恋鴉」で見聞している。しかし、喜劇ほどむずかしいものはないのである。客を笑わせようとすればするほど、客は白ける。橘龍丸時代の舞台でも「客との呼吸合わせ」が目立ち、景色を壊しまくる結果になることが多かった。私は前回の見聞で「夢よもう一度」、「心機一転、桜木英二や花道あきらの胸を借りて、若手連中よがんばれ!」と綴ったが、今回の舞台を観る限り「悪夢は蘇る!嗚呼・・・」と嘆じる他はなかった。



にほんブログ村 演劇ブログ 大衆演劇へ
にほんブログ村 
blogram投票ボタン

観劇 ブログランキングへ

ブログランキングNo.1
ブログランキングNO1

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

スポンサードリンク


プロフィール

e184125

Author:e184125
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキングNO1
ブログランキングNO1