META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「橘小竜丸劇団」、心機一転!若手連中よ、がんばれ!
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2023-05-29

劇団素描・「橘小竜丸劇団」、心機一転!若手連中よ、がんばれ!

【橘小竜丸劇団】(座長・橘小竜丸、橘鈴丸)〈平成27年5月公演・小岩湯宴ランド〉
 三年前(平成24年7月)、私はこの劇団について(座長・橘龍丸について)以下のように綴った。〈座長・橘龍丸は弱冠21歳(?)、心意気も「スター気分」で悪くはないが、経験不足は否めない。洋舞の実力は、父親ゆずりで(斯界)ピカイチ!(女形舞踊は、座長・橘小竜丸には及ばない)。しかし、それが芝居にまで及ぶとは限らない。公演中盤での芝居「丹下左膳」を見聞したが、屈折した人物像(主人公・丹下左膳の心象風景)の描出にはほど遠く、左手一本の「立ち回り」だけでは、物足りない。芝居の鉄則は、相手との「呼吸」をはかること、人物に「なりきる」(役に徹する)こと、だと思われるが、まだ「人気者・龍丸が(学芸会並の)一人芝居をしている」といった域から抜け出すことができなかった、と私は思う〉。件の橘龍丸は今年5月で座長を姉・橘鈴丸に譲り、現在は「休団」して修業中とのこと、「実力」よりも「人気」が先行することの「虚しさ」を実感したか、その誠実・真摯な姿勢に拍手を贈りたいと思う。その穴を埋めるかのように、「表看板」には、橘小竜丸、鈴丸以下、特別出演・美月流星、たちばなゆり、たちばな佑季、たちばな千夏、たちばな百花、たちばな朱音、たちばな三倖、たちばな理華、橘亮之丞、桜木英二、桜木八重子、花道あきら、といった面々が名を連ねている。中でも、桜木英二は「劇団さくらぎ」座長、花道あきらは「鹿島順一劇団」の花形といった経歴で、どんな舞台模様が展開するか、期待を込めて開幕を待った。昼の部・芝居の外題は「村八分」。村に入り込んだ流れ者(座長・橘小竜丸)は、ある三人姉弟(姉・座長橘鈴丸、弟・芸名不詳の女優、妹・芸名不詳の女優)に目を付け、一稼ぎしようと企む。姉は達者だが、弟は唖、妹は知恵足らず・・・。妹に国定忠治の居所をお上に訴えさせ、その褒美金を横取りした。そのことを村人に言いふらし三人姉弟を「村八分」にしようとする魂胆。妹をおびき出して扼殺、井戸で溺れ死んだことにして遺体を運び込んできた。真相を知った姉にまで襲いかかろうとするのを見て、弟は流れ者を刺殺、姉はその身代わりとなって捕縛される。大詰めはお白州の場、「流れ者を殺したのは自分!」と必死で訴える弟に向かって、奉行は「お咎めなし」という裁きで舞台は大団円となったのだが・・・。「出来映え」は「今一歩」、実力者・橘小竜丸の演技は冴えわたっていたが、橘鈴丸以下、他の役者にとってはまだ「荷が重すぎた」。夜の部・芝居の外題は「闇の中を行く三度笠」。武州の侠客・小金井小次郎(座長・橘小竜丸)が川越の悪代官を成敗しての凶状旅、立ち寄った茶店の姉妹(たちばなゆり?、たちばな千夏?)、土地の二代目親分(橘鈴丸)の窮地を仇役親分(桜木英二)、間抜けな用心棒(花道あきら)から救うお話だったが、座長・橘小竜丸の風格を除いては、特筆すべき内容はなかった。
 いずれにせよ、橘龍丸のぬけた「橘小竜丸劇団」は、今まさに「心機一転」、「蒔き直し」を図る時代に入ったようだ。かつて(7年前には)綺羅星のごとく居並んでいた老優、松原チドリ、志賀カズオ、喜多川シホらの「実力」と若手役者の新鮮な息吹が「渾然一体」となった名舞台の数々が思い出されて、「夢よもう一度」と念じつつ帰路に就いた次第である。桜木英二、桜木八重子、花道あきららの「胸を借りて」、若手連中よ、がんばれ!



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