META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 付録・浪曲特選・女流浪曲師天津ひずる「未だに健在!」
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2023-03-28

付録・浪曲特選・女流浪曲師天津ひずる「未だに健在!」

2015年6月1日(月) 晴
 正午過ぎから、浅草木馬亭へ浪曲鑑賞に赴く。先々月(4月)、番組表に天津ひずるの名があったが当日は休演、先月は名もなかった。もう二度と見聞できないのではないかと思っていたが、今月、再び天津ひずるの名があったので馳せ参じた次第である。彼女の出番の前に、前座の澤勇人が「松坂城の月」を演じたが、彼は昭和55年生まれの35歳、入門が平成23年ということで、入門二年目としては「見事」な出来映えであったと、私は思う。師匠は澤孝子、だとすれば広沢菊春の孫弟子に当たる。第一に、声が渋い。第二に節回しに菊春の名残が感じられる。筋書きは、城主の酒乱につきあう実直な武士の物語だが、双方の人物描写にはまだ相応の時間が必要とはいえ、基礎・基本が着実に身についている。多くの若手は、人物描写に力を入れ、器用・達者に演じているが、肝腎の声・節回しとなると、遠く先人に及ばないまま老いていくのが現状ではないか。そんな中で、まず声を鍛え、先人(菊春・孝子)の節回しを懸命に踏襲しようとする姿勢に好感がもてた。その証しに、彼は大先輩・天津ひずるの口演を客席前列で拝聴していたのであった。さて、いよいよ、天津ひずるの出番がやってきた。演目は極め付き「瞼の母」。中入り前の口演ということで、土地の親分・藤造との絡みは割愛されていたが、その眼目は彼女の声、節、啖呵の中に十二分に結実化されていた。師匠・天津羽衣のこってりとした有彩色の景色が、澄み切った透明色にまで浄化されて、えもいわれぬ母性を際立たせる。最前列の男性客は終始ハンカチで涙を拭っていた。彼女の舞台姿は、師・羽衣に育まれた天女の風情を漂わせる。浪曲の本道とは一線を画しているかもしれないが、それだけに貴重・稀有な芸風ではないだろうか。本道の味が渋茶に塩煎餅だとすれば、ひずるのそれは玉露に錦玉羹とでもいえようか。とまれ、天津ひずる「未だに健在!」という感に勇気づけられて帰路に就いたのであった。



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