META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「劇団朱光」・《「年の瀬」の舞台模様》
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2024-02-23

劇団素描・「劇団朱光」・《「年の瀬」の舞台模様》

2014年12月24日(水) 晴
 今年も「年の瀬」、「劇団朱光」が小岩湯宴ランドで(恒例の)公演を行っている。今月は、芝居「義賊の金市」「留八しぐれ」「瞼の母」「女小僧花吹雪」「芸者の誠」などの舞台を見聞したが、いずれも「今一歩」の出来映えで、心底から「納得!」というわけにはいかなかった。では、その「一歩」、何が足りないのか、どうすれば次の「一歩」へ踏み出せるのか。鍵を握っているのは、朱里光、水澤拓也、水橋光司、水越大翔ら「若手陣」らの台頭・活躍である、と私は思う。この劇団の特長は、それぞれの芝居で座長・水葉朱光、副座長・水廣勇太、水城舞坂錦、花形・水谷研太郞らが「主役」を交替することで、おのがじし、かけがえのない「個性」(魅力)を発揮、また中堅・潮見栄次が「目立たない」ことによって「目立つ」という「いぶし銀」の輝きを見せている点にあるのだが、彼らの「実力」を(より一層)際立たせるためには、「端役」の存在・活躍が不可欠であろう。女優・朱里光は、健気にも座長・水葉朱光に随行、懸命な舞台を務めているが、まだ彼女の魅力(実力)を十二分に発揮するまでには「今一歩」か。加えて、拓也、光司、大翔の男優連中も、いわば「足踏み」状態が続いている。とりわけ「女小僧花吹雪」「芸者の誠」の舞台では、座長・水葉朱光が「余興の場」を提供、彼ら一人一人に「一発芸」を演じさせたが、結果は「今一歩」、観客からの「大喝采」を得るには至らなかった。誠に残念である。「役者の命は舞台」、「オレの出番はきっと来る」という気持ちで、今後ますますの精進を期待する。一方、座長、副座長、花形らの「精進」ぶりや如何? まず、花形の水谷研太郎、「留八しぐれ」では、主役の「嬬恋宿の留八」、恋に破れた怨念をはらし、地獄に墜ちていく男の風情は壮絶の極み、文字通り「全身全霊」の舞台姿であった。続いて副座長の水廣勇太、天保六歌仙(「義賊の金市」)の金子市之丞、「瞼の母」の番場の忠太郎では、世間からはみ出た「男」の哀愁を渾身で描出、また「女小僧花吹雪」での「つっころばし」(浪速の若旦那)も、なよなよとエキセントリックで魅力的、いちだんと「気合いが入った」舞台姿であったと、私は思う。さらには副座長・水城舞坂錦、「瞼の母」では 売笑婦・おとら、忠太郎を狙う素浪人の二役、「留八しぐれ」では追分三五郎、「芸者の誠」では侍・安部俊三・・といった役柄を「多種多様に」に演じ分ける「達者振り」は相変わらずであった。極め付きは座長・水葉朱光、「女小僧花吹雪」の《変化》(へんげ)はお見事、一般には「女形」を演じる男優の魅力で勝負するが、この舞台は「真逆」、女優が「立ち役」(盗賊)に変化する妙を存分に楽しめた。また「留八しぐれ」では留八の姉役、弟の悲恋地獄に先立って自刃する景色も(一瞬の)屏風絵のように鮮やかであった。私が「劇団朱光」の舞台を初めて観たのは平成20年5月(立川大衆劇場)であったが、以来6年7カ月、劇団は着実にホップ・ステップの道を歩んできた。残るは「ジャンプ!」、そのためには《若手陣》の飛躍・台頭が何よりも「不可欠」だと思うのだが・・・。
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(1996/10)
加藤 暁子

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