META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「松丸家劇団」・《芝居「関取千両幟」の名舞台》
2ntブログ
QLOOKアクセス解析
2023-12-11

劇団素描・「松丸家劇団」・《芝居「関取千両幟」の名舞台》

【松丸家劇団】(座長・松丸家小弁太)〈平成26年9月公演・みかわ温泉海遊亭〉
芝居の外題は「関取千両幟」。浪花の関取・稲川(座長・松丸家小弁太)が江戸に遠征、初日から白星を重ねているが、いっこうに御贔屓がつかない。たまたま出会ったお菰(松丸家翔?)から「贔屓になってやろう」と言われ、稲川は快諾する。稲川に従う弟子二人(咲田せいじろう、松丸家ちょうちょ)は「お菰を贔屓にするなんて」と呆れたが、そこにやって来たのがお菰姿の新門辰五郎(客演・甲斐文太)、半身不随のヨイヨイの風情、悪臭紛々のまま部屋に上がり込む。稲川「ありがとうごんす」と歓待すれば、薄汚れた袋の中から腐った酒を取り出して「贔屓のしるし、一杯飲んでくれ」と勧めた。弟子たち「そんなもん、やめなはれ」と制止するが、その手を振り払って一気に飲み干す。「いい飲みっぷりや、弟子たちにも・・・」、弟子たち固辞するが、稲川に「飲まんかい!」と一喝されて、渋々飲み干した。お菰「酒には肴がいる。これも・・・」と言って取り出したのは腐ったうどん。そこに「○○○の力」(実はウコンの力)を塗して勧める。稲川、ありがたく頂戴して弟子たちへ。「もうがまんできない」と抗ったが、またまた稲川の一喝、「殺生や。これ以上する(虐める)と、テレビに出まっせ。そこのお菰さん、あんたが一番、責任がある。ケーサツが来たらどうするんや」。お菰、甲斐文太に返って「わしゃ、逃げる」と言ったやりとりが、何とも面白かった。弟子たち、「オエッ、オエッ」を繰り返しながら、ようやく食べ終わり、お菰は大満足、時折、新門辰五郎の風情を垣間見せながら退場していった。大詰めは、侠客姿に着替えた甲斐文太、芸者衆、子分衆を従えて再登場、「稲川関、さっきはあんたの心を試したが、乞食衆までも大切に思う気性が気に入った。これからは、あっしが贔屓になりましょう」、ということで大団円となった。私はこの演目を「鹿島順一劇団」の舞台で、たびたび見聞してきたが、今日の舞台、稲川役で登場した松丸家小弁太の景色は、甲斐文太(二代目・鹿島順一)と見紛うほど、では、新門辰五郎は誰がやる?、小弁太に違いないと思っていたが、なななんと、稀代の名優・甲斐文太であったとは・・・。役者の実力は「酔態」「病態」をどのように演じるかで決まるが、甲斐文太の「ヨイヨイ姿」は、他の追随を許さない。(他に、大川竜之助、蛇々丸らが居ることはたしかだが・・・)「木曽節三度笠」「里恋峠」「一羽の鴉」などで見せる老爺の「病態」を見聞すれば、一目瞭然であろう。(その甲斐文太の薫陶を受けて)小弁太の颯爽とした艶姿は申し分なく、さらに加えて、剽軽な弟子子役を演じた、松丸家ちょうちょの舞台姿も魅力的であった。「三枚目」の素質十分、今後ますますの成長が期待される。(ということで、)武者修行を重ねる「鹿島順一劇団」の面々が、「里見八犬士」のように散らばって、件の「松丸家劇団」(甲斐文太、幼紅葉)、あるは「近江飛龍劇団」(三代目・鹿島順一、壬剣天音)、あるは「浪花劇団」(花道あきら)、あるは「かつき夢二劇団」(菊章吾)等々で、活躍・躍進を続けていることを確信、今日もまた大きな元気を頂いて帰路に就いた次第である。
新門の辰五郎新門の辰五郎
(2002/01/23)
三門二郎

商品詳細を見る




にほんブログ村 演劇ブログ 大衆演劇へ
にほんブログ村 
blogram投票ボタン

観劇 ブログランキングへ

ブログランキングNo.1
ブログランキングNO1

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

スポンサードリンク


プロフィール

e184125

Author:e184125
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキングNO1
ブログランキングNO1