META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「剣戟はる駒座」・《劇団の今は「旬」、「真っ盛り」》
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2023-07-09

劇団素描・「剣戟はる駒座」・《劇団の今は「旬」、「真っ盛り」》

【剣戟はる駒座】(座長・津川竜)〈平成25年3月公演・浅草木馬館〉
午後5時から、浅草木馬館で大衆演劇観劇。「剣戟はる駒座」(座長・津川竜)。どこの劇団にも「浮き沈み」(栄枯盛衰)があるものだが、今や、この劇団は「旬」、隆盛を極めている。座長の長男・津川らいちょうが成人を迎え、その弟・津川しぶきの成長も著しく、彼らの母・晃大洋、不動倭の「達者」振り、花形・勝小虎の「控えめな」魅力、後見には、斯界の重鎮・勝龍治がどっかりと構えている、といった案配で、その「勢い」たるや、「飛ぶ鳥を落とすがごとき」舞台景色であった。芝居の外題は「明け鴉」。一匹の素浪人(座長・津川竜)が、手傷を負い、それを助けた一家女親分(晃大洋)のために、みずから任侠の道に入り、一家のため恩返し(仇討ち)をするという、「他愛もない」筋書きだが、見所は随所、随所に散りばめられていた。というのも、この劇団の役者一人一人は、芝居の中でピンマイクを、一切使わない。その結果、「一声、二振り(顔)、三姿」という役者の第一条件が、確実に満たされるのである。(生の)「声」が「振り」になり、「振り」が「姿」を創出する、という演技の基礎・基本が着実に培われるのだ。今日の舞台では、座長の「明朗闊達」を筆頭に、晃大洋の「姉御肌」、らいちょうの「健気さ」「初々しさ」、不動倭の「侠気」、敵役・勝龍治の「貫禄」「洒脱」、勝小虎の「いぶし銀」、女優・千晶ららの「華麗」「可憐さ」等々、それぞれの個性が随所で輝き、文字通り「剣戟」の魅力を十分に堪能することができた。また、グランドショー(歌謡・舞踊ショー)に登場した、駒鳥姉妹(晃大洋・不動倭)の「転がる石」は絶品、珍奇な風情とは裏腹に、ピタリと息の合った「歌唱力」は半端ではなかった。極め付きは、勝小虎の女形舞踊「あんた」(唄・吉幾三・千昌夫)、歌を聴くだけでは「なんぼのもん」と思われる作物であっても、舞踊が添えられることによって「名曲」に変貌する、その典型的な舞台であった、と私は思う。この勝小虎という役者、2006年9月より劇団参加、同期の不動倭のかげに隠れて、あまり「目立たない」存在だが、どうしてどうして、その「目立たなさ」が「目立つ」という、「いぶし銀」の魅力をもっている。以下は、今からほぼ6年前(平成19年12月)、篠原演芸場の舞台で観た、私の感想である。〈座長演出の「唐人お吉」は名舞台。特に、落ちぶれたお吉を「後ろ姿」だけで踊った勝小虎、若き日のお吉を華麗に踊った座長のコントラストは感動的で、「至芸」という他はない〉。今日もまた、「至芸」の一つを鑑賞できたことは、望外の幸せであった。「今月は木馬(館)で存分に楽しめる」、そんな思いで、心浮き浮き、帰路に就くことができたのであった。
望郷酒場望郷酒場
(2006/12/06)
千昌夫

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