META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「近江飛龍劇団」・《「新月桂川」・マイク不要の芝居は超一級》
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2023-07-10

劇団素描・「近江飛龍劇団」・《「新月桂川」・マイク不要の芝居は超一級》

【近江飛龍劇団】(座長・近江飛龍)〈平成21年5月公演・横浜三吉演芸場〉                                       この劇団を見聞するのは1年ぶり、今日は「春之介祭り」と銘打った興行で、副座長・近江春之介が「座長」を務める。芝居の外題は「新月桂川」。桂川一家の若い衆二人(兄貴分新吉・近江春之介、弟分銀次・近江大輔)が男修行の旅から帰ってきた。二人とも親分(浪花三之介)の娘(座長・近江飛龍)に惚れている。帰ったら「お嬢さんと夫婦になって跡目を継ぐ」のも二人の夢、そのことになると兄弟分とはいえ「譲れない」。肝腎の娘は、銀次が「好き」、腕の方は新吉が上、親分は、背中合わせの一家・まむしの権太、権次(橘小寅丸二役・好演)のどちらでもいいから「首を取ってきた方に娘を与え、二代目を継がせる」とのこと、二人は勇んでまむし一家に殴り込み、目的通り、権太の首を挙げたのは、やはり新吉。銀次は土下座して新吉に、「頼む。その首を譲ってくれ!実を言えば、旅に出る前から、オレとお嬢さんはデキていたんだ」。「なんだって?・・・」ちっとも知らなかった新吉、激高して銀次を斬ろうとするが、そのたびに「ギンジサーン!」という娘の声が聞こえてきて、刀を下ろせない。つまるところ、自分を追いかけてつきまとう鳥追い女(轟純平・好演)と「一計を案じて」、嫁も跡目も弟分に譲る、というお話。
 芝居の出来栄えは「一級品」、「存在感のある」座長を筆頭に「役者(脇役)が揃っている」。とりわけ、今回は、浪花三之介という「大御所」の舞台を見聞できたのは、望外の幸せであった。この劇団、芝居の中では「マイク」を使わない。そのことが、どれほど舞台の景色・風情を「美しく」「艶やかに」することか。どれほど、観客との「呼吸」を合わせやすくすることか、どれほど役者一人一人の「実力」(演技力)を高めることか。
おそらく、140以上ある劇団の中で、「マイクを使わない」のはこの劇団以外にないのではあるまいか。(一時、「恋川純弥劇団」もそうだったが、今月の木馬座公演では使っている)劇場によっては、「宴会の余興」「ホテルのショー」並に扱われている大衆演劇の実情を考えれば、「やむを得ない」ことかもしれない。役者の声帯を守るためには「当然」かもしれない。にもかかわらず、あえて、「肉声の芝居」にこだわるからこそ、「近江飛龍劇団」は素晴らしいのだ、と私は思う。
 前回もそうであったが、久しぶりに見聞する舞台、そのたびごとに役者の「実力」アップ、座長の存在感が「倍増」する、「いつものように幕が開かない」ところに、この劇団の特長がある、ことを再確認した次第である。
雪情話雪情話
(1992/08/21)
近江飛龍

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