META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「劇団花吹雪」・《芝居「へちまの花」、客演は三河家諒》
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2023-04-12

劇団素描・「劇団花吹雪」・《芝居「へちまの花」、客演は三河家諒》

川の流れのように ~美空ひばりをうたう川の流れのように ~美空ひばりをうたう
(2001/05/29)
塩田美奈子

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【劇団花吹雪】(座長・桜春之丞、三代目桜京之介)〈平成24年初春公演・浅草木馬館〉
芝居の外題は(御存知)「へちまの花」。今日は、斯界屈指の名女優・三河家諒が特別出演ということで、はたしてどのような舞台模様になるか、楽しみに来場した次第である。配役は、へちまの花のお米に三河家諒、その兄に座長・桜春之丞、村の庄屋に桜京誉、息子の若旦那に三代目桜京之介、番頭に寿美英二、出入りの植木職人に桜愛之介と桜梁太郎という面々で、まず妥当・申し分のないところであろう。筋書きは省くが、さて、その出来映えや如何に・・・。結論から言えば、「今一歩」、三河家諒の実力(貫禄)に若手の面々が「ついていけない」というのが、(私の)率直な感想である。彼女と五分に渡り合えるのは寿美英二、桜京誉まで、座長・桜春之丞、桜京之介といえども及ばない。結果として、主役・お米の風情は絶品であったが、全体の景色は「隙」「間延び」が目立ち、眼目の描出は「不発」に終わった感じがする。例証①、お米の兄を演じた桜春之丞、その言動が爽やかすぎて、黙々と野良仕事に励む百姓の朴訥さ、その中に潜む頑固さ、気むずかしさが感じられない。②若旦那役の桜京之介、「不細工」なお米にビックリするまではよかったが、その言動に「辟易」とする様子が不十分、③植木職人の愛之介、梁太郎に至っては、「芸」以前の「楽屋ネタ」で、諒と「五分に渡り合おうとする」(不届きな)了見も窺われて、見苦しかった。結果、この演目一番の見せ場、お米が若旦那の借金を返そうと、懐から金包みを取り出して、包装紙を一枚一枚はがしていく名場面が絵にならない。「剥いても剥いても皮ばかり」といった喜劇的な動きに、お米の悲しげなモノローグ(兄妹の「健気で切ない」物語)が重なる。そのトラジ・コミックな景色が不可欠なのに・・・。今日の舞台では、植木職人たちが入れる「チャチ」に惑わされてか、お米の物語が始まったのは、金を返した後、という按配で、段取りが「間延び」したことは、誠に残念である、などと、(身勝手な)私の思いは沈みがちであったが、第二部・グランドショーで、その気分は吹っ飛んだ。三河家諒の個人舞踊「みだれ髪」である。歌は美空ひばりではない。ピアノだけを伴奏にしてアカペラに近い女声の曲をバックに、彼女の一挙一動一頭足が「憎や恋しや」「辛や重たや」「暗や涯てなや」の景色を、思う存分、ものの見事に描き出す。その時間・空間は、文字通り「筆舌に尽くしがたい」風景であった。私がこれまでに観た「みだれ髪」の中では「ピカイチ」、まさに国宝(無形文化財)級の出来映えであった、と私は確信する。たった三分間の舞台は「動く美術品」として、私の心中に「永久保存」されたのである。三河家諒もまた、斯界の名人・喜多川志保に肩を並べ、その若さ、将来性を加味すれば、間違いなく「第一人者」に君臨するだろう、などと思いつつ劇場を後にした次第である。



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