META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「都若丸劇団」・《芝居「地獄の花嫁」・都若丸「名優」への歩み》
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2023-10-13

劇団素描・「都若丸劇団」・《芝居「地獄の花嫁」・都若丸「名優」への歩み》

【都若丸劇団】(座長・都若丸)〈平成22年4月公演・神戸新開地劇場〉
芝居の外題は「地獄の花嫁」。筋書きは大衆演劇の定番。やくざ一家親分の娘に惚れられた新参子分(座長・都若丸)の悲話である。娘(都春香?)に甘い親分(芸名不詳の男優・好演)、たっての望みとあって、新参子分を婿にして跡目を継がせようとした。新参子分、「私のような新参者が跡目を継ぐなんて筋違い・・・」と辞退するが、「そんな謙虚なところが益々気に入った」などと「持ち上げられて」やむなく承諾の気配、そんな成り行きを見て、古参の子分(花形・都星矢・好演)何とも面白くない。「お嬢さんと夫婦になって跡目を継ぐのは俺の方だ。どうすれば・・・?」と思案しているところに用心棒の浪人(副座長・都剛)が奸計を授ける。古参子分、一瞬たじろぐが「やるしかない」と気張って上手に退場。まもなく「大変だ!火事だ!」という大騒ぎ。親分と娘が逃げ遅れ取り残されたが、一同は右往左往するばかり、そこへ新参子分が駆けつけ、火中に飛び込んだ。運良く、親分と娘を助け出すことが出来たが、自分は顔面を大やけど、二目と見られぬ「化け物顔」になってしまう。事件から3か月、親分と娘は「すっかり心変わり」して、縁談は破談、娘は古参子分と祝言をあげるとのこと、それを知らせに来たのが唯一、新参に味方する兄貴分(キャプテン・都城太郎)、「祝言に出席して男(子分)の筋目を通すように」助言したが、結果としては「裏目」に出た。親分、娘、古参、子分衆から「お前なんかの来るところではない」と、悪口雑言を浴びせられたが「辛抱と我慢」、泣く泣く兄貴分と退場。しかし悲劇はそれだけでは終わらなかった。大詰め、髪振り乱し抜き身を携えた新参が登場、「吉原百人切り」の風情で、「皆殺し」の狂気がひしひしと感じられる。深手を負いながらも全員を斬殺、花嫁姿の娘(遺骸)を小脇に抱えて自刃する。実を言えば、この新参の子分、親分の娘を心底から愛していたのであった、というお話で、何とも悲しく絶望的な結末であった。久しぶりに観る「都若丸劇団」の舞台であったが、劇場も演出も「本格的」で、重厚な雰囲気が漂い、十二分に満足できた。とりわけ都若丸座長の「実力」は着々と向上、今や「名優」への一歩を踏み出した感がある。その証拠は、一つに「化粧」、俗に「化け物七分」等と言われるが、思い切り「火傷の後」を際だたせた景色がものすごく、真に迫っていた。思わず顔を背けたくなる筈なのに、客の視線を惹きつける。妹の台詞どおり、その傷はまさに「男の勲章」であることを心底から納得してしまう。また、一つに、所作と口跡、兄貴分に「堪えてくれ」と抑えられ泣く泣く退場する「悔しさ」、しかし本当は(愛する女に捨てられた)「寂しさ」に耐えられず、地獄への道行きを覚悟した「放心」と「狂気」の描出が見事であった。とはいえ、芝居は一人ではできない。キャプテン・都城太郎を筆頭に、すべての役者が「群像」として、場面、場面の「背景」になるような演出、そのチームワークが素晴らしい。脇役が「絵になっている」からこそ、主役が際だつ「典型的な舞台」であった、と私は思う。舞踊ショー、座長の女形「カスバの女」「長良川艶歌」、都ゆかり「回り道」、都城太郎「春夏秋冬屋形船」は一級品、いつまでも観ていたい舞台であった。
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(2007/03/03)
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