META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇場界隈・《湯ぱらだいす佐倉・「橘菊太郎劇団」》
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2022-10-13

劇場界隈・《湯ぱらだいす佐倉・「橘菊太郎劇団」》

2010年3月18日(木)
 午後0時30分から「湯ぱらだいす佐倉」で大衆演劇観劇。「橘菊太郎劇団」(座長・橘菊太郎)。かつて(数年前まで)千葉県には、大衆演劇の劇場が5箇所あったと思う。①アゼロン千葉(千葉市)、②やすらぎの湯・和楽の郷(長生郡長柄町)、③オーシャンスパ九十九里・太陽の里(長生郡長生村)、④柏健康センター(柏市)、⑤湯ぱらだいす佐倉(佐倉市)。しかし、今では①②は閉館、⑤の湯ぱらだいす佐倉も、(私の独断・偏見によれば)その看板とは裏腹に、経営状態は「青息吐息」と見た。その証拠に、浴場の浴槽、薬湯、白湯がなくなり、今日は露天風呂にも湯が入っていなかった。このような施設でサーービスを省略することは致命的、客足は遠のくばかりであろう。起死回生を図って、「劇団朱雀」(早乙女太一客演)、「橘菊太郎劇団」、「南條隆とスーパー兄弟」といった人気劇団を招聘する意図はわかるが、その際は観劇料を「割り増し」する等、魂胆が見え見え、客の不満を察知して白紙撤回したとはいえ、およそ大衆演劇本来の理念とはかけ離れた「経営方針」ではないだろうか。さて、舞台はといえば当代人気随一の「橘菊太郎劇団」、時代の寵児・早乙女太一の先輩格・橘大五郎が若座長とあっては、さぞかし「大入り満員」と思いきや、意外や意外、客席は「通常の劇団」並、盛り上がりに欠ける雰囲気であった。喫煙場所での客の話。「今日も座長さん、出ないもんね。・・・がっかりしちゃう。これじゃお客さんも来ないはずよ」なぜか、大衆演劇の「大衆」(観客)は、「大入り満員」の「人いきれ」の中で、いい席を奪い合いながら観ることが「お好き」なようで、噴き出してしまう。私なんぞは、閑散とした客席の中で「役者の視線」を避けながら、その「うら寂しい」侘びしさを味わってこそ、大衆演劇の醍醐味が得られる、と確信しているのだが・・・。それゆえ、侘びしくもなく、面白くもなく、といった舞台が私にとっては「最低」ということになるのだが、残念ながら今日の舞台はそれに近かった。したがって、芝居の外題、舞踊ショーの演目に関する特記事項はない。とはいえ、若座長・橘大五郎に「不平不満」があるわけではない。自己の実力を最大限に発揮、誠心誠意舞台に専念する姿は魅力的、感動的であった。問題は、劇団の経営方針か、役者が足りないのである。いかに人気があるとはいえ、橘大五郎一人では舞台を背負いきれない。本来、この劇団には以下の座員がいたはずである。(「演劇グラフ」vol.75・2007年9月号参照)①橘菊太郎(座長)、②水城新吾(橘大五郎の父)、③橘文若、④伍條ひろし、⑤橘良二、⑥橘浅太郎、⑦橘裕太郎、⑧北條寿美子(橘菊太郎の祖母)、⑨小月きよみ(橘菊太郎の母)⑩北條めぐみ(橘菊太郎の姉)、⑪條かずみ、⑫三條雪江、⑬一條みやこ、⑭たちばな咲良、⑮北條充季(子役)、⑯北條未歩(子役)そのうち、今日の舞台で確認できたのは、橘大五郎、橘文若、伍條ひろし、橘良二、橘浅太郎、橘裕太郎、北條めぐみ、三條雪江くらいであったろうか。(女優は判然としない)いずれにせよ、若座長・橘大五郎を引き立たせ、劇団の充実・発展を期するなら、叔父・菊太郎、父・水城新吾、母・小月きよみの「登場」が不可欠である、と私は思う。もし若座長の(テレビ)「人気」(実力はまだ不十分)をあてにして、今日のような「手抜き」の舞台を繰り返すなら、先は見えている。露天風呂のサービスを省略している劇場同様、閉鎖、廃業、解散への末路を辿ることは「時間の問題」ではないだろうか。
芝居小屋と寄席の近代―「遊芸」から「文化」へ芝居小屋と寄席の近代―「遊芸」から「文化」へ
(2006/09/22)
倉田 喜弘

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