META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「座KANSAI」・《芝居「商人一代」で小岩の客魅了》
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2023-08-02

劇団素描・「座KANSAI」・《芝居「商人一代」で小岩の客魅了》

【劇団 座KANSAI】(座長・金沢つよし)〈平成21年12月公演・小岩湯宴ランド〉

観客は50名というところだが、いつもの劇場の空気とは「一味違う」。どこか、しっくりと落ち着いた感じがするのである。芝居の外題は「商人一代」。大阪の材木問屋を切り盛りする三人兄弟の話である。大旦那が急逝、明日は三十五日供養という日、長兄(座長・金沢つよし)は仕事で留守、どこか頼りない次兄(金沢だいき)と大番頭(金沢けいすけ)、末弟(金沢じゅん)が留守を預かっていたのだが・・・。次兄は「のれん分け」が決まっており大番頭を連れて支店を出す段取り、出入りの娘(花舞あいり)を嫁にしようと「言い寄る」が、あっさり振られてしまった。「そうか、あの娘、末弟とできていたのか」と嫉妬に狂い、末弟を「追い出し」にかかる。「三人兄弟の中でも、お前は腹違い!死んだお父つぁんが女中に生ませた子ではないか」と罵った。次兄と大番頭に「なぐる、蹴るの乱暴を受け」泥まみれになった末弟、それを助けたのが女中のおとく(雲井仁美)、実を言えば、末弟の実母であった。そのことも暴かれ、「二人とも出て行け」とあやうく追い出されれそうになったとき、帰ってきたのが長兄。何もかも承知の上で、店を乗っ取ろうとした大番頭を討ち果たすといった、人情芝居であった。舞台の気色は、まさに「座KANSAI」、大阪の空気がそのまま小岩に運ばれてきた様子で、たいそう「小気味」よかった。ここは、東京の下町、どちらかと言えば「お祭り騒ぎが大好きな」客筋だが、今日の観客は「一変」、大阪の空気を味わいに来たといった風情で、舞台との呼吸もピッタリ、しっとりと落ち着いた雰囲気が、きわめて印象的。私自身、この劇団の見聞は2回目、初回は浅草木馬館公演、その時はまだ客席との呼吸が合わず、やや「空回り」の感が強かったが、さすがは実力者・金沢つよし、関東の客筋をしっかり「味方に惹き込んでしまった」と思う。加えて、この劇場、「音響設備」の具合が悪く、役者の台詞が聞きづらいのだが、今日は「一変」、耳栓なしで楽しむことができた。そうした心配りも座長の実力のうちである。他方、座員の面々も、若手、ベテランそれぞれ「全力投球」で、「誠実」「真摯」に取り組む姿が清々しい。特に、金沢けいすけの「実力」、金沢ゆうきの「頑張り」、女優陣の「艶やかさ」(例えば、組舞踊「津軽じょんから節」)、須波二朗の歌唱(「新宿情話」)等が印象に残った。
 開幕当初50名だった観客が、芝居終了時には70名程に増えていたのも珍しく、大いに満足して帰路についた次第である。
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