META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「劇団新」・《新座長、芝居「兄弟鴉」「雪の夜話」の出来栄えは?》
2ntブログ
QLOOKアクセス解析
2023-05-01

劇団素描・「劇団新」・《新座長、芝居「兄弟鴉」「雪の夜話」の出来栄えは?》

【劇団新】(座長・龍新)(平成22年2月公演・川越三光ホテル小江戸座)                                                座長が龍新にかわって初めての見聞である。前座長は父親の龍千明、今は後見・太夫元となって名も龍児と改まった。この劇団、東京大衆演劇劇場協会に所属しているが、芸風は細やかで、時代人情劇、人情喜劇も巧みにこなす。龍児とその妻・秋よう子、ベテラン女優・立花智鶴ら「実力者」に混じって、息子の座長・龍新、弟・龍錦、女優・千明あさ美、千明みな美といった面々に、今回は北條嵐も加わるとすれば、文字通り役者に不足はない。芝居の外題は昼の部「兄弟鴉 瞼に浮かぶ母」、夜の部「雪の夜話」、前者は御存知、任侠物「瞼の母」の兄弟版。見どころは、助っ人稼ぎの喧嘩場で死んでしまった弟(龍錦・適役)の遺骨(白布に包まれた箱)を胸に抱いた新太郎(龍新)の艶姿なのだが、「絵になる」ためには「もう一歩」、仇役の太夫元・龍児から「なんだ、弁当屋か」とからかわれていたが、さすがは後見、骨箱の「扱い方」が「今ひとつ」もの足りないのである。同じ骨箱でも、母・お浜(秋よう子)に抱かれると景色は一変、まさに魂が甦るといった風情で、「実力」の違いがまざまざと浮き彫りされる場面であった。骨箱は骨箱であって骨箱ではない。母に焦がれて死んでいった「弟」の化身でなければならない。さすれば、いとしく包み込むように、大事に大事に扱わなければならないはずなのだ。そこらあたりが、新座長・龍新の課題かもしれない。夜の部「雪の夜話」は、この劇団の極め付き。武家の婿養子となった長男(北城嵐)の嫁(立花智鶴)に、いびられるだけいびられる親父(龍児)の話で、その「いびり方」「いびられ方」が絶妙、まさに意気のあった「漫才コンビ」のようで、この二人ででなければ描出できない場面の連続なのである。嫁と親父の「やりとり」を見聞していた長男、というよりは(ゲスト出演の)北城嵐が思わず噴き出し「あなたたち、本当は仲良しなのでは・・・」とつぶやいてしまうほど、抱腹絶倒の舞台であった。
 劇団にとって「座長交代」は一大事、以前と比べて「遜色ない」出来栄えであったが、やはり名優・龍千明が取り仕切っていた舞台とくらべれば、「まだまだ」という感じで、多少の寂しさを感じながら帰路についた次第である。
<東映オールスターキャンペーン>瞼の母 [DVD]<東映オールスターキャンペーン>瞼の母 [DVD]
(2011/11/01)
中村錦之助、大川恵子 他

商品詳細を見る




にほんブログ村 演劇ブログ 大衆演劇へ
にほんブログ村 
blogram投票ボタン

観劇 ブログランキングへ

ブログランキングNo.1
ブログランキングNO1



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

初めまして、いつも楽しみに拝見しております。
龍児さんと智鶴さんに血縁関係はないと聞きましたが…

「通りすがり」様

貴重な御教示ありがとうございました。本文を訂正いたします。
スポンサードリンク


プロフィール

e184125

Author:e184125
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキングNO1
ブログランキングNO1