META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 検証・掘り出し番組・《「こころの遺伝子・白石康次郞」(NHK)》
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2023-02-23

検証・掘り出し番組・《「こころの遺伝子・白石康次郞」(NHK)》

午後10時からNHKテレビ「こころの遺伝子・第8回 自然に遊ばせてもらう 白石康次郎 運命の人:多田雄幸さん」を観た。ヨットでの世界一周をめざす冒険家師弟の物語であった。番組のホームページには〈わずか6歳で母を亡くした白石さんは、父としばしば出かけた海にあこがれを抱くようになる。そして「いつか海の向こうに行ってみたい」と水産高校に進学。授業を通して海の厳しさ、過酷さを体感していた。そんな白石さんはある日、テレビの映像に目を奪われる。多田雄幸さんが単独で世界一周のヨットレースに参加し、優勝したことを伝えるニュースだった。航海の厳しさを知る白石さんは、お酒を飲み、サックスを吹きながら愉快に世界を周った多田さんのレーススタイルに衝撃を受ける。多田さんの弟子になりたいと考えた白石さんは、電話番号帳で多田さんの電話番号を調べ電話をかけた。すると多田さんは、見知らぬ白石さんの訪問をすんなりと承諾。白石さんはあこがれの多田さんと会い、弟子にしてほしいと頼む。弟子入りがかなった白石さんは初めて多田さんのヨットに乗り、舵を持たせてもらう。多田さんはどんな悪天候でもセーリングを楽しみ、「自然に遊ばせてもらう」と口癖のように繰り返していた。当時はその意味を理解できなかった白石さんだったが、この言葉は後に“こころの遺伝子”となっていく〉と紹介されている。たった独り「海の中」、自然と闘うのではなく「遊ばせてもらう」といった心境で世界一周を果たすなどということは、並みの「精神力」でできることではないだろう。その「こころの遺伝子」は、弟子の白石さんに「着実に」引き継がれ、白石さんもまた、〈3度目の挑戦で当時の最年少記録、26歳10か月でついに世界一周を達成〉〈その後、世界一周レースに2度出場し、大型クラスで日本人で初めての2位の快挙を収めた〉そうである。まことに、素晴らしい「師弟物語」だと、私は思う。だがしかし・・・、である。その物語に以下のような「事実」があるとすれば、喜んでばかりはいられない。〈最初の優勝から7年後の1990年、多田さんはスポンサーから多額の資金を得て、再び世界一周に挑戦。しかし、前回の好成績から周囲の期待が高まり、そのプレッシャーに苦しんでいた。スピードを出すための改造が裏目に出て、ヨットは何度も横転。多田さんを寄港地シドニーで待ち受けていた白石さんは、いつもと違う疲れた師匠の様子に気づく。多田さんはシドニーでレースを棄権。そして自らの命を絶ってしまう・・・。〉世俗の「名誉」「名声」とは無縁であったはずの多田さんを苦しませたものは何か。自然と闘うのではなく「遊ばせてもらう」といった、いわば「悟りの境地」(強靭な精神力)は、「スピード」「好成績」「優勝」などといった修羅場の「ものさし」によって、もろくも崩れ去ってしまったのだろうか。白石さんは、〈今は2012年のレースを目指し、その準備を進めている〉とのこと、師匠が被った「同様の」プレッシャー、苦しみが襲来することは必定であろう。どうか、「名誉」「名声」を目指す世俗の期待とは無縁のところで、「自然に遊ばせてもらう」、「気まま」で「自由」なレースを展開していただきたい。「最下位」「棄権」「失格」等など、不名誉な結果に終わることこそ、師匠が果たせなかった「こころの遺伝子」を、立派に受け継いだ「証」になるのだから。(2010.5.17)



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