META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 検証・掘り出し番組・《ドラマ・「被取締役新入社員」(TBS)》
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2023-02-22

検証・掘り出し番組・《ドラマ・「被取締役新入社員」(TBS)》

午後9時からTBSテレビ「被取締役(取り締まられ役)新入社員」視聴。採用試験で最も成績の悪かった若者が、意外にも(役員待遇で)「合格」、仕事の内容は「ヘマをすること」「チームに迷惑をかけること」だという。会長のもくろみでは、自分のことばかり考えて連帯しようとしない(お互いに足を引っ張り合っている)「課員」たちの中に「超一流のダメ人間」を入れれば、まず①課員の「自尊心」が満たされる、②「課」の名誉のために「ヘマ」「ミス」を修復しようとする、③その結果、本当のチームワークが生まれるのではないか、ということであった。入社当日から、若者は「ヘマ」を繰り返し、課員たちは「てんやわんや」の有様で、その対応に追われる。事態は、会長の思惑通りに展開、その「ヘマ」が「怪我の功名」になる「おまけ」もあって、「課」の業績は、うなぎ昇りに向上した。「課」(チーム)は、「いじめ撲滅・教育広告」のコンテストに応募、若者の体験をヒントにした「いじめられっ子、世にはばかる」というキャッチコピーを考案、自信満々で会場に臨んだが、またまた、若者の「ヘマ」で落選、チームの努力は水泡に帰した。若者は耐えられず辞表を出すが、課員のまなざしはどこか温かい。会長の評価によれば、「課」のチームワークは盤石になり、もう心配ないという。そしてつぶやく。「君は超一流のダメ人間だが、そのダメがチームワークを育てたのだから、チームワーク以上の『価値』があるのではないだろうか」あいさつを終えて退社する若者に向かい、「君は我が社にとってまだまだ必要、今度は他の課(名古屋)に行って『もうひと働き』してもらう」と、宣った。困惑する若者、とまどいながら名古屋の社屋に入ろうとする場面でエンディング・・・。
 ドラマの眼目は「いじめられっ子、世にはばかる」というキャッチコピー、「ダメというところに『価値』がある」という理念であろう。競争社会の勝者は、敗者の存在を前提にしている。敗者がいなければ、勝者は存在できないのだ。つまり勝者にとって、敗者は「必要不可欠」な「価値」をもっていることになる。とはいえ、その「価値」が「かけがえのないもの」として評価されることは稀有である。それゆえ、このドラマもまた稀有な作物として評価されてよい、と私は思った。(2008.3.31)



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