META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「劇団紅」・《芝居「吉良の仁吉」の音曲模様》
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2023-12-16

劇団素描・「劇団紅」・《芝居「吉良の仁吉」の音曲模様》

【劇団紅】(総座長・紅大介)〈平成27年10月公演・小岩湯宴ランド〉
 この劇団の特長は、人情劇、人間模様の描出にある。総座長・紅大介の魅力はどちらかといえば「女形」、立ち役でも、どちらかといえば「つっころばし」または藤山寛美もどきの「三枚目」の風情が格別だと、私は思う。武張った侍芝居、侠気の極道芝居となると、やや迫力不足の感は否めない。本日、芝居の外題は、御存知「吉良の仁吉」。あまりにも有名な任侠劇だけに、はたしてどのような舞台模様になるか、興味津々で開幕を待った。配役は吉良の仁吉に総座長・紅大介、その恋女房・お菊に紅このみ、神戸の長吉に紅新太郎(?確証はない)、それとも紅秀吉(?)、次郎長一家・桶屋鬼吉に紅悠介、小政に紅めぐみ(?確証はない)、安濃徳次郎に大倉扇雀、その食客・角井門之助に後見・見城たかし、といった面々でまず申し分ない。だが開幕前の一瞬、不安がよぎった。この芝居に必要不可欠な音曲・「吉良の仁吉」(歌・美ち奴、詞・萩原四郎、曲・山下五郎)が流れるかどうか。それが叶わなくても、せめて「任侠吉良港」(歌・島津亜矢、詞・曲・村沢良介)ぐらいは・・・、と思ううちに幕は開いたのだが、ナナ、ナント!、流れてきたのは「ひまわりの約束」(歌、詞、曲・秦基博)であったとは、思わず私は瞑目して頭を垂れた。やんぬるかな、「どうして君が泣くの まだ僕も泣いていないのに 自分より悲しむから つらいのかどうかわからなくなるよ ガラクタだったはずの今日が ふたりなら宝物になる そばにいたいよ君のために出来ることが僕にあるかな いつも君に ずっと君に笑っていてほしくて ひまわりのような まっすぐな その優しさを 温もりを全部 これからは僕も届けていきたい・・・」と言われても、《君》は「お菊」、断じて「ひまわり」ではないのである。以後の「芝居」の展開に瑕疵はなく、ことのほか見事な出来映えだっただけに、誠に残念である。ちなみに、必須の音曲「吉良の仁吉」、(原曲・美ち奴の音源が「音質不良」なら杉良太郎のカバー曲もあるではないか)は以下の通り。「海道名物数あれど 三河音頭に打ち太鼓 ちょいと太田の仁吉どん 後ろ姿の粋なこと 吉良の港はおぼろ月 泣けば乱れる黒髪の 赤い手柄も痛ましや お菊十八恋女房 引くに引かれぬ意地の道 止めてくれるな名がすたる いやな渡世の一本刀 辛い別離をなぜきらぬ 嫁と呼ばれてまだ三月 ほんに儚い夢のあと 行かせともなや荒神山へ 行けば血の雨涙雨」。また、次善の「任侠吉良港」だって以下の通り。「雨にあじさい風にはすすき 俺にゃ似合いの裏街道 赤い夕映えこの胸に 抱いてやりたい花一輪 合わす両手にほろりと涙 お菊十八 お菊十八恋女房 なるになれねえ渡世じゃないか 意地と情けの板ばさみ 別れ盃交わす夜は そっと心で詫びている 行かにゃならない荒神山へ 男涙の 男涙の離縁状 惚れたお菊に背中を向けて 野菊片手に散り急ぐ 夫婦暮らしも束の間の たった三月の恋女房 義理を通した白刃の舞に 波もざわめく 波もざわめく吉良港」。この芝居の眼目は「行かせともなや荒神山へ」というお菊の心情と「行かにゃならない荒神山へ」という仁吉の心意気が綯い交ぜにされた、男女の「不条理」なのだ。もし、これらの音曲が一幕各景の其処此処に挿入されていたなら、国宝級の名舞台になっていたに違いない。それにしても、紅このみの恋女房、「ひまわりの約束」をしたばっかりに「ガラクタのイモ姉ちゃんになってしまったか・・・」などと、身勝手、不謹慎な妄想・偏見を抱きつつ、帰路に就いた次第である。ゴメンナサイ。(無礼をお許しください) 



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