2023-07-06
劇団素描・「劇団菊太郎」・《芝居「恋や恋」》
【劇団菊太郎】(座長・梅沢菊太郎)〈平成20年7月公演・佐倉湯パラダイス〉
芝居の外題は「恋や恋」、家老の息子が、家老の娘に「恋」をして、その間を足軽の息子(梅沢菊太郎)が「取り持つ」(口説きの代役・家老の息子は口パクで)、しかし、事の顛末を知っている娘は、足軽の息子を伴侶に選ぶという筋書。「恋に身分の隔てはない」というテーマだが、女優では娘よりも腰元の方が「魅力的」、足軽の息子は「老け気味」といった体裁で、舞台の景色は「今一歩」。しかし、座長(足軽の息子)が、「豆知識」として、随所で見せる「講話」は秀逸、福沢諭吉、樋口一葉、野口英世、夏目漱石の「人となり」をすらすらと紹介、袴の種類、「蹲踞」の意味まで「解説」するような「セリフ回し」は、異色中の異色、初めて見聞する舞台であった。
舞踊ショーも、座長の「独り舞台」、女形から立ち役まで「達者に」こなす「実力」は、半端ではない。特に、組舞踊・大江戸花絵巻(?)での面踊り(おかめとひょっとこの踊り分け)、「夢千代日記」の女形、「決闘高田馬場」の節劇舞踊の三本を「同時に」観られたことは幸運であった。まだまだ、何が出てくるかわからない、魅力的な劇団だと思う。
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芝居の外題は「恋や恋」、家老の息子が、家老の娘に「恋」をして、その間を足軽の息子(梅沢菊太郎)が「取り持つ」(口説きの代役・家老の息子は口パクで)、しかし、事の顛末を知っている娘は、足軽の息子を伴侶に選ぶという筋書。「恋に身分の隔てはない」というテーマだが、女優では娘よりも腰元の方が「魅力的」、足軽の息子は「老け気味」といった体裁で、舞台の景色は「今一歩」。しかし、座長(足軽の息子)が、「豆知識」として、随所で見せる「講話」は秀逸、福沢諭吉、樋口一葉、野口英世、夏目漱石の「人となり」をすらすらと紹介、袴の種類、「蹲踞」の意味まで「解説」するような「セリフ回し」は、異色中の異色、初めて見聞する舞台であった。
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