META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「風美劇団」・《芝居「弥太郎時雨笠」&「芦田の佐太郎」の舞台模様》
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2023-08-17

劇団素描・「風美劇団」・《芝居「弥太郎時雨笠」&「芦田の佐太郎」の舞台模様》

【風美劇団】(座長・風美涼太郎)〈平成26年8月公演・みのりの湯柏健康センター〉
この劇団は、(太夫元の)父・風美翔蔵、母・藤経子、(座長の)長男・風美涼太郎(29歳)、次男・風美永吉(20歳)、三男・風美玄吉(20歳)に加え、藤千和子、風美健介、藤淳子、(子役)晴輝らが集結する「ファミリー劇団」である。私はこれまでに芝居「かんちがい」「江戸の世噺し」「姥捨て山」などの名舞台を見聞してきたが、それらの舞台模様は翔蔵、経子、涼太郎、千和子の「実力」によって支えられていた。しかし、今や永吉・玄吉の双子の兄弟が成人し、舞台の中心を占めつつある。事実、太夫元・翔蔵の(芝居の)出番は昼の部まで、夜の部の主役、相手役は永吉、玄吉が務めているほどであった。まさに「月日のたつのは早い」ものである。昼の部、芝居の外題は「弥太郎時雨笠」。筋書きは明解、「風美版・瞼の母」といった景色で、幼い時、迷子で「生き別れ」になってしまった大店の一人息子・弥太郎(座長・風美涼太郎)は旅鴉、偶然通りかかったのが生家の前、折しも大店の養子(藤軽子)が土地のヤクザ(風美翔蔵)に挑みかかり、返り討ちにあってしまった。その窮地を救ったのが弥太郎という展開で、大店の女主人(藤千和子)、娘(風美永吉)と弥太郎の「絡み」は「瞼の母」に「生き写し」・・・、座長・風美涼太郎の舞台姿には、いっそうの「貫禄」が加わり、見応えのある場面の連続であった。さらに見どころは、殺された養子の葬儀に訪れた導師(風美翔蔵)の剽軽な風情、位牌を前にして「南無妙法蓮華経」と唱えはじめるや「祓いたまえ、清めたまえ、コンコン様、主・イエスのもとで安らかに、アーメン、そーめん、ひやそうめん、南無阿弥陀仏、ナンマンダム・・・」、仏教、神道、キリスト教、入り乱れての読経に客席は大爆笑、導師少しも動ぜず、差し出されたお布施を手にすると「これはいかん」と言いながら胴巻きから釣り銭を返す始末。その飄々とした姿は、風美翔蔵ならではの景色で、たいそう魅力的であった。閉幕後の口上にも翔蔵が登場。「今日は何の日ですか。レディスデー?・・・レディ?は どこに?」「明日は冠二郎さんが特別出演してくれます。14日は北島三郎さんが・・・」と言いかけて客席一同が「ええ~っ!」とざわめくと「出演しません。へへへへ。でも私は北島三郎のことをよ~く知っておりますよ。ええ、でも北島さんは私のことを全く知りません、へへへへ」「さて、グッズの販売です。このタオル、どうですか。座長の名前入りです。1本千円です。原価は373円ですが・・・。月に売れるのは3~4本でしょうか。お客さんが買った後、忘れていくことがあります。そんな時は、またビニール袋に入れ替えて売ります。皆さん、もしこのタオルが落ちているのを見つけたら、ただちに劇団まで届けて下さい」翔蔵が一言いうたびに客席は抱腹絶倒、久しぶりに絶品の口上を堪能できたことは、望外の幸せであった。休憩時、喫煙室にいると妙齢の女性客が「こんばんわ」と話しかけてきた。「お芝居、よく見ますか?」「はい、よく見ます」「私は今日で2度目ですが、本当に面白い。こんなに楽しいなんて知らなかった。大笑いするだけで元気になりますよね」「そうですね」「毎日、見に来ようかしら、でも遠いからなあ。毎日だと飽きるかもね」「そうですね・・・」。夜の部、芝居の外題は「遊侠一匹・芦田の佐太郎」。水呑百姓の与吉(風美玄吉)は、恋女房・お妙(藤千和子)が肺の病に冒され、その治療代を算段するために、天神一家の「賭場荒らし」を決行。しかし一家の若い衆・繁蔵(藤軽子)に見咎められ、腕一本切り落とされそうになったが、そこに(客人の)芦田の佐太郎(風美玄吉)登場。「よしなせえ、堅気の衆のしたことだ」と止められたが、繁蔵は収まらない。「では、あっしが身代わりになりましょう」「ようし、やってやる」という所に一家親分・正五郎(座長・風美凉太郎)が颯爽と登場。その温情で与吉は許され、30両の治療代まで恵まれた。しかし、その30両が仇となって、お妙は繁蔵に殺され、逆上した与吉が佐太郎を「女房の仇」と間違えて刺殺するというお話である。眼目は与吉とお妙の「夫婦愛」、正五郎と佐太郎の「義侠心」といったところか。この劇団の芝居は、「台本」がしっかりしている。そのセリフ回しを聞いているだけで十分に感動できるのだが、双子の兄弟・永吉、玄吉の(一途な)「懸命」の演技が、それに拍車をかけるといった按配で、私の涙は止まらなかった。喫煙室の女性客、前列に陣取って、夜の部の舞台も「食い入るように」見つめていたが、その胸中やいかに・・・、私は今日もまた(飽きることなく)大きな元気を頂いて帰路に就いたのであった。
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