META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「南條隆とスーパー兄弟」・《芝居「紅千太郎仁義旅」&ラストショー「平家物語 壇の浦決戦」》
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2023-09-08

劇団素描・「南條隆とスーパー兄弟」・《芝居「紅千太郎仁義旅」&ラストショー「平家物語 壇の浦決戦」》

【南條隆とスーパー兄弟】(座長・南條影虎)〈平成26年4月公演・湯ぱらだいす佐倉〉
玄関のポスターには、以下のような出演者名が張り出されていた。「南條隆、南條影虎、南條勇希、南條欣也、一條風馬、龍魔裟斗、若葉隆之介、大路にしき、天生蛍、北條めぐみ、一条椿、南京弥、南紅里、二代目キティー花子、琉衣弥、彩羽、倉之助、白虎、裏方(略)」。なるほど、南條欣也といえば「南條光貴」劇団の副座長、北條めぐみといえば、「橘菊太郎劇団」の若座長・橘大五郎の妹(?)、加えて、座長の兄・龍美麗はいずこへ?、といった按配で、「斯界きっての人気劇団・スーパー兄弟」にも「有為転変」の兆しがあらわれたか、と思いつつ劇場へと向かった。芝居の外題は「紅千太郎仁義旅」。筋書きは大衆演劇の定番。ヤクザ同士のイザコザから旅に出た千太郎(座長・南條影虎)、帰途の途中で「辻占売り」の老女(芸名不詳の女優A)を助けたが、その老女いわく、「ヤクザに憧れて家を出て行った息子を捜しています。人の話では、今では“人斬り某”と言われているそうな。是非とも連れ帰って堅気にさせ、死んだ亭主の墓守をさせます」。千太郎、「あっしもやくざ、息子さんに出会ったら、その話を伝えましょう」。やがて、千太郎も一家に戻ってきたが、待っていたのは弟分の清吉(一條風馬)聞けば「兄貴のイザコザ後、親分は闇討ちで殺され、自分も目つぶしを食らって、盲目になってしまった」由。「そうだったのか!、よしオレが敵討ちをしてやる」「ありがとう兄貴。ひとまずオレの長屋で旅の疲れをとってくれ」ということで、二人は長屋へ・・。一方、かつて千太郎から額を割られた按摩一家の親分(若葉隆之介)、千太郎が帰ってきたことを知り、一家に草鞋を脱いでいた“人斬り某”(南條勇希)に、「あの二人を殺ってくれ」と金を渡す。長屋についた清吉、千太郎を呼び止めて「兄貴、目の見えないオレを親身に世話してくれている娘がいるんだ。どんな女か顔をみてくれねえか」千太郎、承知して長屋に入れば、出てきたのは仰天するような不細工な娘(芸名不詳の女優B)、その旨を清吉に伝える。「おめえは目がみえねんだから、不細工だってかまわねえじゃねえか」「いやだ、兄貴、追い出してくれ」。千太郎、いわれるままに娘を追い出したが、食べるものが無い。やむなく近くの寿司屋に出て行ったが、そこにやって来たのが“人斬り某”、千太郎が不在とわかると、清吉を「一突き」して帰って行く。不細工な娘、食事の用意に戻ってきたが、手負いの清吉を見つけて仰天、清吉、苦しい息の中で「このままでは兄貴が殺られる。ドスを持ってこい」と言うと、健気にも按摩一家に殴り込んだ。何も知らずに帰ってきた千太郎、娘から事情を聞いて駆けつけたが、時すでに遅し、清吉は「朱に染まって」息絶えていた。千太郎、「よくもやりやがったな。仇を討ってやる」と親分一味を成敗したが、最後に残ったのは“人斬り某”。「親分は片づけた。無用な殺生はしたくない」という千太郎に、“人斬り某”「金をもらっている以上、お前を殺るのがオレの仕事だ!弟分を一突きしたのもオレの仕事、仇を討て!」と挑みかかる。かくて二人は一騎打ちの勝負、しばらく渡り合ったが、“人斬り某”刀を落とされ、覚悟を決めた。「どこからでも、おやんなせえ。ただひとつ、頼みがある。親不孝の詫びにためた五十両、国の両親に届けてもらいてえ」そこにあらわれたのは辻占売りの老女、「これは、私の息子!どうかお助けを・・・」かくて千太郎、念願成就した親子に見送られ、再び凶状旅に一人出立するという場面で閉幕となった。この芝居、鹿島順一劇団の「夜鴉源太」とほぼ同じ、《眼目》は、義兄弟、親子の絆といったところか。座長・南條影虎の風情は絶品、場数を踏んできた「座長」としての貫禄がかんじられた。仇役の若葉隆之介も座長級の貫禄で申し分なかったが、清吉役の一條風馬はまだ「発展途上」、“人斬り某”の南條勇希も「今一歩」といった出来映えで、今後の成長を待つほかはなかった。そのいずれかを、もし南條欣也が演じていたらどんな景色になっただろうか、などと身勝手なことを考えてしまった。一方、老女役を演じた女優A、不細工な娘役を演じた女優Bは、いったい「だあれ誰?」。その実力が半端ではなかったためか、私の謎は深まるばかりであった。
 舞踊ショー、座長・南條影虎の「立ち」は「赤いハンカチ」と「チャンチキおけさ」、「女形」は「おもいで酒」・・・、いずれも珠玉の名品で大いに満足したが、極め付きはラストショーの群舞、「平家物語 壇の浦決戦」(唄・三波春夫)。最期を迎えた平家一門(知盛中心)の勇壮・悲壮な闘いぶり、勝利した源氏一門(義経中心)の「鎮魂」が彩なされて、絵巻物のような景色が展開する。劇団の総力を結集した、斯界屈指の傑作である、と私は思った。それにしても、知盛を演じたのは座長・南條影虎だと判ったが、義経を踊ったのは誰?(もしかして龍魔袈斗?)、またまた、もう一つの謎が添えられて、舞台は大団円となった。明日、劇団は、川崎市教育文化会館で催される「第1回 全国座長大会」の下座を務めるとのこと、御一同の、ますますの御活躍・御健闘を祈りつつ帰路に就いた次第である。感謝。
平家物語平家物語
(2007/04/14)
三波春夫

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