META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「劇団千章」・《芝居「人生の並木路」・千太郎!カム・バック!!》
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2023-11-24

劇団素描・「劇団千章」・《芝居「人生の並木路」・千太郎!カム・バック!!》

【劇団千章】(座長・市川良二)〈平成25年9月公演・小岩湯宴ランド〉
芝居の外題は「人生の並木道」。貧しい漁師(座長・市川良二)と、その妹(神楽坂美佳)の悲しい物語である。妹は幼いとき、浜の櫓で遊んでいた網元(市川千章)の息子・新吉(市川誠)が、誤って転落するのを受け止め、息子は無事だったが、自分は「山が見えたり隠れたり」の障害者になってしまった。網元は「妹のおかげで息子が助かった」と感謝、「末は息子の嫁に」と許嫁の約束を交わしていたが、時は流れて十余年、妹の父はすでに亡く、兄と二人で、貧しいながらも地道に暮らし、花嫁衣装も整えた。まもなく、旅に出ていた新吉も帰郷し、めでたく祝言をあげる運びであったが・・・。心変わりは人の常、喉元過ぎれば熱さを忘れたか、網元が息子の嫁に選んだのは隣村のお大尽の娘であった。そのことを告知に来た網元に向かって兄、「そんな話は聞けない」と抗うが、網元は頑として応じず、縁談は破談となった。加えて、網元の身内衆が大勢で押しかけて、妹の歩様を「囃し立てる」始末。折しも今日は祝言の日、妹は屈辱に耐えきれず網元の屋敷へ・・・。まもなく、その屋敷から火の手が上がった。煙に巻かれながら必死で逃げる妹、その姿を見咎める兄、さらにその兄妹の後を追う十手持ちの役人(澤村新之助)の「思い入れたっぷり」に舞台は暗転、大詰めへ。家に逃げ帰った妹に向かって兄曰く、「おまえが火付けをしたことはわかっている。何の罪もない隣村の新婦は焼け死んだ。おまえも死ね。兄ちゃんもすぐに後から逝く。さあ、早く死ぬんだと言って出刃包丁を差し出した。「いやだ、オラ、新ちゃんの嫁になるだ!」「何をバカなことを言っている。もうオラ達はこの村に住めねえ、おまえは磔、獄門。そんな姿を兄ちゃんは見たくねえ。さあ、死ぬんだ!」などと争ううち、役人がやって来た。あわてて、妹を奥にやる兄、「妹はいないか」という問いかけに「妹はいない。親類の家に使いに行っている」。「網元の屋敷に火付けをしたのは、おまえの妹・・・」「違う、違う!火付けをしたのはオラだ・・・」。実を言えば兄と役人は幼友達、竹馬の友、気心は十分にわかっているだけに、役人も辛い。心を鬼にして兄を捕縛しようとしたその時、新郎の新吉が飛び込んできた。「もし、お役人さん!先ほどの火事は、女中の粗相火からでした」「何!女中の粗相火?!」。そうだったのか、それなら妹の疑いは晴れた、妹は奥に居る、早く知らせてと一同、奥を探すが見当たらず、やがて兄が見つけたのは花嫁衣装が飾られた屏風の陰、出刃包丁で自害した妹の亡骸であった。「泣くな妹よ、妹よ泣くな、泣けば幼い二人して・・・」という「人生の並木路」が流れる中、幕は静かに下りていった、という次第。座長の口上によれば、この芝居はもともと「新派」を下敷きにしている「劇団のお家芸」とのこと、どこか「鹿島順一劇団」の「浪に咲く花」にも似て、たいそう趣のある舞台模様であった、と私は思う。欲を言えば、貧しい漁師役の座長・市川良二、まさに「エンジン全開」とった様子で、懸命な姿勢に脱帽するが、力が入りすぎ、声も疲れて「荒れ放題」、役者の条件は「一声、二顔、三姿」というではないか。肝心要の「声」を大事にしてもらいたい、などと身勝手なことを考えてしまった。前回(平成24年9月)の見聞で私は〈、「劇団千章」は、かつての「市川千太郎劇団」ではない。六代続いた伝統の行方はいずこへ・・・、一抹の寂しさを噛みしめつつ帰路の就いたのであった〉と綴ったが、劇団の演目は「市川千太郎劇団」時代のものを踏襲、どこか千太郎の面影も残っている。だとすれば、一日も早く本物の六代目・市川千太郎が復帰することが肝要、その日が来るのを「一日千秋の思い」でファン(私)は待っているのである。千太郎!・・・、カム・バック!!
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