META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「劇団颯」・《年忘れ演劇祭・林友廣の「実力」と「圧力」》
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2023-07-12

劇団素描・「劇団颯」・《年忘れ演劇祭・林友廣の「実力」と「圧力」》

【劇団颯】(座長・颯馬一気)〈平成21年12月公演・浅草木馬館〉

正午から、浅草木馬館で大衆演劇観劇。「劇団 颯」(座長・颯馬一気)。今日の演目は、「年忘れ演劇祭」とやらで、「劇団虎」座長・林友廣、「劇団章劇」座長・澤村章太郎、副座長・澤村蓮、「劇団美鳳」座長・一城進悟(前・林京助)、「劇団翔龍」花形・藤川雷矢、「劇団菊」花形・菊小鈴らがゲスト出演、入場料金も2000円と格別であった。芝居の外題は「やくざ忠臣蔵」、武家の話を侠客の世界に「置き換えた」筋書、浅野内匠頭もどきの二枚目親分が澤村蓮、その女房が菊小鈴、子分が藤川雷矢、吉良上野介もどきの仇役親分に澤村章太郎、その後輩に林友廣という配役、舞台の出来栄えは「まあまあ水準並み」であったが、今日の眼目はあくまで「お祭り」、いわば有名・有力役者衆の「顔見世」ショー的な演出に終始していた。台本・演出ともに林友廣の采配によるとのこと、「まあ、そんなところか」と肯ける。実力派「劇団章劇」に主役をまかせ、下座「劇団颯」の面々で脇役を固める。自分は「三枚目」として直弟子・一城進悟の「相手」をする(その目論見は当然至極であろう)、と考えたかどうかはわからないが・・・。私が大衆演劇を初めて見たのは、昭和46年夏、千住寿劇場であった。
「長谷川正二(次であったか?)郎劇団」、父は東京大衆演劇界の大御所・長谷川正二郎、母は名女優・若水照代であった。まだ、舞台のレギュラーではなく、劇場の軒下でアイスキャンデーを舐めていた姿を思い出す。その彼が、今や「劇団虎」の座長として、東京大衆演劇劇場協会「全体」を取り仕切るなんて、まさに「隔世の感」がある。父親は典型的な「立ち役」「親分肌」が「売り」、母もまた「美空ひばり」もどきの若衆姿が艶やかで、よく似合ったが(歌唱「ある女の詩」は絶品)、芸風はあくまで「関東風」で淡白、言ってしまえば「どうでもいいってことよ」といった「投げやり」な風情が魅力であった。その後継者である林友廣の「実力」も「同質」「同程度」、それが今度は着実に「劇団美鳳」座長・一條進悟に受け継がれていて、たいそう興味深かった。まさに(石原裕次郎もどき)「立ち役」の色香で勝負している一城進悟が、師匠・林友廣の前では「小坊主」然として愛嬌をふりまく、なるほど役者の「実力」とは「圧力」を無視しては成り立たないという「現実」を、とくと学ばせていただいた次第である。楽屋うちのネタを舞台に持ち出して客を喜ばせるのは大衆演劇の常道だが、あまり「度が過ぎる」と興ざめ、肝腎の芝居がぶち壊されてしまう。その微妙な「さじ加減」は、客との呼吸で決まる。今日の舞台、芝居の中でも口上の場面でも、林友廣の「圧力」が目立ちすぎて、私自身はやや「興ざめ」の感があったのだが・・・。その景色を「粋」と受け取るかどうか、それは客筋の「自由」である。
 ところで、今、私の手元には『太陽・NO268』(平凡社・1984)という雑誌がある。特集は「女形の美」。今から25年前、林友廣は〈全国の玉三郎 花の競演〉(義理・哀愁・人情・通俗、大いに結構ではありませぬか。大衆演劇の名花十輪ここに咲き揃って、皆様を夢の世界へお連れ申します)という記事のトップに登場している。当時は弱冠22歳、女形で「売り出し中」だった様子が窺われる。ちなみに、他の九輪とは誰、だあれ?見海堂俊(笑々座)、見城たかし(劇団見城)、若葉愛(劇団わかば)、白龍光洋(劇団わかば)、市川千太郎(市川劇団)、里見要次郎(里見劇団)、松井まこと(松井劇団)、市川よしみつ(市川市次郎劇団)、荒城愼(荒城劇団)だと・・・。いずれ菖蒲か杜若、今ごろどうしているかしら?、名花十輪の行く末やいかに、という感懐に誘われるが、彼らの現況を「実力?」それとも「圧力?」、どちらで勝負しているかという観点から眺望するのも「観賞法」の一つ(一興)ではないだろうか。
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