META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「橘小竜丸劇団」・《芝居「お島子守唄」の舞台模様》
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2024-01-08

劇団素描・「橘小竜丸劇団」・《芝居「お島子守唄」の舞台模様》

【橘小竜丸劇団】(座長・橘小竜丸、橘龍丸)〈平成24年11月公演・浅草木馬館〉
芝居の外題は「お島子守唄」。若座長・橘龍丸が、女形で主演するとあって、期待は増すばかり、第一部のミニショーから客席は盛り上がっていた。幕開けから橘龍丸登場、股旅物の個人舞踊(「母恋鴉」?)、続いて橘小龍丸の「洋舞もどき」、さらに客演の桂木小祐司・松川翔也の「相舞踊」へ、極め付きは小龍丸の歌唱「恋月夜」まで添えられて、たいそう充実した舞台であった。客席最後部には、ケバいおばちゃん連中が陣取り、「座長!」「タツマル!」などと、威勢のいいかけ声が飛び交う・・・。さて、第二部は、お目当ての芝居「お島子守唄」。しかし、これがいけなかった。主演の龍丸いわく、「今日は女形の芝居を観ていただきましたが、なんとも胃がもたれるお芝居で・・・、明日はスカッとするお芝居ですから・・・」。その「胃がもたれる」筋書きは以下の通りである。〈ある大店の娘・おさきが行方不明、女将が手代、女中に探させている。やがて、おさき登場、聞けば、妹のおみよを探していたとのこと。おみよは先妻の子で腹違い、○○期の病気が元で「口がきけない」。後妻の女将は、連れ子のおさきを溺愛、おみよを「日常的に虐待」している。そんなとき、十年前に島送りになり「死んだ」と思われていた、先妻のお島(座長・橘龍丸)が帰ってきた。旦那(座長・橘小龍丸)と対面、旦那は、しどろもどろで、経緯を説明するのだが、お島は納得しない。「憎いのは後妻の女将と、その娘・おさき、恨みを晴らしてやる!」と、思ったかどうかは不明だが、寝静まったおさきの寝所に闖入、殺害に及んだ。と、思いきや、そこに居たのは娘のおみよだった。ああ、万事休す。おみよの亡骸を抱いて自刃する〉。といった、なんともやりきれない結末で、大入りの客席は静まりかえってしまった。閉幕後、明るくなった客席で、件のケバいおばちゃん連中を見やると、皆一様に「眠っている」。その光景の方が、私には面白かった。喫煙所に行くと、席をゆずりながら別の女性客が私に声かけた。「男の人でも、今のお芝居、泣けますか」、泣ける泣ける、なんでこんな芝居を観てしまったんだろう、といった自分のふがいなさを恨むほかはなかった。第三部は「女形大会」、といっても男優は、小龍丸、龍丸、つばさしかいないではないか・・・、先ほどの「胃もたれ」が災いしてか、十分には楽しめなかった。芝居に出番がなかった小祐司、翔也の「上達ぶり」が、せめてもの救いであったか・・・。とはいうものの、小竜丸、龍丸の「女形」は絶品、「ほどほどの」元気を頂いて帰路に就いた次第である。ああ、シンド!
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