META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「都若丸劇団」・《芝居「一匹道中」の舞台模様》
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2023-12-01

劇団素描・「都若丸劇団」・《芝居「一匹道中」の舞台模様》

【都若丸劇団】(座長・都若丸)〈平成24年10月公演・横浜三吉演芸場〉
芝居の外題は「一匹道中」。筋書きは単純、妹を身売りさせ、三十両を懐にした姉(都ゆかり)が、帰途に就く山道で山賊に襲われ、その大金を奪われた。絶望した姉が身投げをしようとしたところに、助けに入ったのが芸者姿の弁天小僧菊之助(副座長・都剛)。以後は、妹が身売りした女郎屋に乗り込んで、見事、妹と三十両を取り戻すといった展開で、「忠治山形屋」と「弁天小僧」がミックスされた代物であった。座長・都若丸は三枚目の敵役、女郎屋の親分を演じていたが、登場しただけで贔屓筋の「嬌声」が飛び交う。芸風は、あくまで自然体、白塗りのメイキャップで客席を一瞥しただけで、「湧く」のだから、「人気者」にはこたえられない。まさに、役者冥利に尽きるといった風情であったが、
待てよ、油断は禁物である。贔屓筋は、若丸の「一挙一動」を見逃さず、凡庸なギャグにも「敏感に反応」するが、それは「贔屓の引き倒し」というものであろう。斯界の情報誌「演劇グラフ」の初代編集長・上松ミナ氏は御自身のブログで以下のように綴っていた。〈一つの劇団や一人の役者さんを、ずっと長く応援し続ける。そんなファンはどうしても、まるで親戚のおばちゃん(もしくはおじちゃん)のようになってゆく。そうすると段々、「観劇イコール舞台を楽しむこと」だけではなくなってしまう。幕が開くと、「みんな元気かな?」と、舞台上の座員さんたちの様子をチェック。もし元気のない子がいたら、送り出しでドリンクの1本でも手渡しながら「頑張りや」と肩をたたく。子役さんのヨチヨチ歩くだけの踊りにも、手が痛くなるほどの拍手を送る。大衆演劇らしい、人情味あふれるシーンだ。しかし、これが一歩間違えると困ったことになりかねないのだ。我が子を溺愛する母親のような、甘々な盲愛ファンに変貌してしまうと…。もう、何でもオッケー!やる気がなくて愛想が悪かろうが十年一日のごときマンネリ芝居でお茶を濁そうが客入りの悪さを口上挨拶で愚痴ろうが大好きな役者の言うこと、することは一切否定しない。そればかりか「○○さん、さすが!」「今日も最高です!」と持ち上げ、褒めて褒めて褒めまくる。誰だって褒められるのは好き、けなされるのは嫌だから、○○さんの周りは熱烈ファンで固められ、裸の王様状態になっていく。そういうのは褒め殺しって言うんだけどな。本当は、一番残酷な足の引っ張り方なんだけどな〉。今日の舞台は、その「典型」であったように、私は思う。座長・都若丸の突っ込み(楽屋ネタ)に若手連中(星矢、舞斗、英樹、虎轍、紗助)がどう応えるか、といった趣向だけが「見せ場」というだけでは、(私は)笑えない。副座長・都剛の弁天小僧が一段と「艶やかさ」を増していただけに、なんとも残念な結果であった。なるほど「喜劇」は難しい。筋書きとは無縁の「笑い」なら「テレビ芸」に溢れている。とはいえ、昨今の贔屓筋がそれを求めているとすれば、斯界のプリンスも(泣く泣く)応じざるを得ないというわけか・・・。舞踊ショー、都ゆかりの「みだれ髪」は、相変わらず「達者」、キャプテン・都城太郎の「曲師一代」(浪曲一代?)も、文字通り「三分間のドラマ」を見るようで大いに満足であったが、それがせめてもの収穫、溜息を吐きながら片道3時間の帰路に就いた次第である。
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