META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「鹿島順一劇団」・《芝居「旅の風来坊」は、新人・壬剣天音の初舞台》
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2023-11-12

劇団素描・「鹿島順一劇団」・《芝居「旅の風来坊」は、新人・壬剣天音の初舞台》

【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成24年5月公演・大阪満座劇場〉
この劇場は今月限りで閉館する。また一つ、「趣深い」芝居小屋が消え去ることは、残念の極みという他はない。近所の喫茶店主の話。「あそこは桟敷席だから、座るのがしんどくて・・・」、なるほど、「桟敷」も趣の一つと思っていたが、時代遅れということか・・・。そういえば、ほぼ2年前(平成21年10月)、「鹿島順一劇団」が3年余りの関東公演を終えて「故郷に錦を飾った」のもこの劇場であった。げに、月日のたつのは早いものである。さて、芝居の外題は「旅の風来坊」。今日は、新人の壬剣天音(みつるぎあまね・中学3年生)の誕生日とあって、ナント、座長から「主役」をプレゼントされたのであった。この芝居の舞台について、『演劇グラフ』(2007年2月号)が詳しく(s写真入りで)紹介している。あらすじは以下の通り。〈ある日、仏一家の代貸・藤次が恋女房のおさわに裏切られ、勘造一家に襲われる。おなみと三太が帰りの遅い藤次を心配して待っていると、股旅姿の侠客が、一宿一飯の恩義に預かりたいと訪ねてくる。その堂々とした態度に、ただ者ではない気配を感じ取ったおなみは、三太に世話をさせるのだが、三太はそのことに全く気づかない。そうこうしているうちに、致命傷を負った藤次が帰ってきて、事の経緯を告げ息絶えてしまう。自分を襲ったのは勘造で、親分も手にかけていたのだ。それを知ったおなみと三太は、仇討ちを誓う。夜が明け、侠客は旅立ってしまう。侠客が一宿一飯の恩義により、一家の仇を討ちにいったのだと気づいたおなみと三太は急いで後を追いかけるのだった。実はこの侠客、清水の次郎長の子分・追分の三五郎だった・・・。〉当時の配役は、三五郎・三代目鹿島虎順(現・三代目鹿島順一)、藤次(花道あきら)、おさわ(春大吉))、おなみ(春日舞子)、三太(蛇々丸)、勘造・座長鹿島順一(現・甲斐文太)であった。主役について鹿島虎順は以下のように語っている。〈この「旅の風来坊」は、僕が初めて主演をしたお芝居です。初めてこの芝居をしたのは僕が13歳くらいの時、子分を斬ったのもこの芝居が初めてでした。台詞は少ないんですが、少ないといっても、要所要所でヤマをあげて決める台詞回しが難しいですし、芯(しん)としての落ち着きがないと雰囲気が出ないんですね。主演であるプレッシャーを感じながら、いつも一生懸命演じています〉。さて、今回の配役は、三五郎に新人・壬剣天音、おさわに赤胴誠、三太に座長・三代目鹿島順一という顔ぶれに変わっていたが、この三人は、おそらく誰もが初役。「芯としての落ち着き」を見せなければならない三五郎、対照的に、「軽さ」が目立つ三枚目の三太、抜け目のない悪女のおさわ、という「難役」を、相当のプレッシャーを感じながら、一生懸命に演じていた、と私は思う。とりわけ、女形初役の赤胴誠の風情は魅力的であった。仇役勘造親分に取り入ろうとする「絡み」(媚び)具合は、師匠・甲斐文太との呼吸もピッタリで、「お見事」!。主役の壬剣天音は、文字通り「初舞台」、台詞を覚えるだけで精一杯であったろうが、「よくやった」、基礎基本を学ぼうとする誠実さが感じられて清々しかった。師匠の三代目鹿島順一が「初めて主演をしたお芝居」を出発点に、ますますの精進を重ねていただきたい。今日もまた、「鹿島順一劇団」の《旬の物》を頂戴した思いで、元気いっぱい帰路に就くことができたのであった。
男 追分三五郎男 追分三五郎
(2005/08/24)
一文字辰也

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