META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「宝海劇団」・《芝居「吉五郎懺悔」の名舞台・宝海大空の魅力》
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2023-04-03

劇団素描・「宝海劇団」・《芝居「吉五郎懺悔」の名舞台・宝海大空の魅力》

【宝海劇団】(座長・宝海竜也)〈平成24年1月公演・佐倉湯ぱらだいす〉
芝居の外題は「吉五郎懺悔」。配役は、木鼠吉五郎に座長・宝海竜也、茶店の老婆(実は吉五郎の母)に宝海真紀、老婆の息子・新吉に宝海大空、十手持ち親分に若座長・早乙女紫虎。本来なら、吉五郎に早乙女紫虎、十手持ち親分に座長・宝海竜也というあたりが順当・妥当だと思われるが・・・、そうか、今日の舞台、人物も筋書きも余計なものは省けるだけ省き、吉五郎と母の出会い、義弟・新吉との「絡み」に焦点を絞り、座長みずからが吉五郎の演じ方を、若座長に伝授する魂胆か・・・。お尋ね者の盗賊・木鼠吉五郎は生みの親を訪ねる道中、立ち寄った茶店の老婆がお目当ての人、その人に息子がおり、十手持ちの役人だとやら、それでは「親子名乗り」もできない。せめて、息子のお縄にかかって「親孝行」させようという吉五郎の「心象」描出が、芝居の眼目である。座長・宝海竜也扮する吉五郎は、どこか「中谷一郎」然、すばしっこく身軽に「非道を重ねてきた」風情が、鮮やかであった。加えて、間抜けな役人(実は吉五郎の義弟)に扮した宝海大空も素晴らしかった。彼はまだ弱冠16歳、にもかかわらず父・宝海竜也と「五分に渡り合って」母親との「親子名乗り」を遂げさせようとする。口跡といい、表情(目線)といい、姿といい、申し分なく、「ちゃらんぽらん」だった若造が、瞬時にして、兄思い母思いの青年に「変化」(へんげ)する様を、迫真の演技で描出する。なるほど、彼は今やマスコミの人気者、時代の寵児、「宝海劇団」に出演する機会も減りつつあるようだが、その人気は、確固とした「実力」によって培われたものであることを、心底から納得した次第である。その「証し」は、第二部・舞踊ショーにおいても遺憾なく発揮されていた。個人舞踊立ち役の「黒田の武士」は、先輩格・三代目鹿島順一(「鹿島順一劇団」座長)に勝るとも劣らない出来映えであった。さらに女形舞踊「独り寝の子守歌」も絶品、その清純な色香は、あのスーパー兄弟(龍美麗・南條影虎)を凌いでいたかもしれない。私が「宝海劇団」の舞台を初めて観たのは三、四年前、当時の宝海大空は12、3歳で、ほとんど記憶に残っていない。だとすれば、以後の彼の成長はめざましく、それが劇団発展の原動力になったことは間違いないだろう。事実、兄・早乙女紫虎、宝海大地、宝海太陽、宝海蘭丸、山下和夫といった座員の面々も、それぞれの個性が輝いて魅力的、紫虎、大地の扇子使い、太陽の「バック転」はお見事!、それに蘭丸の可憐さと和夫の「歌声」が加わって、舞踊ショーは百花繚乱、居眠りをしている暇などなかった、のであった。座長・宝海竜也は、劇団ホームページ座員紹介の詳細で、「今、勉強していることは? 人の使い方」と記しているが、「宝海劇団」は文字通り「宝の(海ならぬ)山」で、人材に事欠かない。「人の使い方」イコール「人の活かし方」、それぞれが自信を持って、のびのびと自らの個性を磨き合い、座員のチームワーク、役者の「呼吸」を大切にすれば、さらなる発展・成長が期待できる。そのことを念じつつ帰路に就いた次第である。
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