META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「南條隆一座とスーパー兄弟」・《芝居「花街の母・パートⅡ」》
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2024-01-19

劇団素描・「南條隆一座とスーパー兄弟」・《芝居「花街の母・パートⅡ」》

【南條隆一座とスーパー兄弟】(総帥・南條隆、座長・龍美麗、南條影虎)〈平成23年12月公演・佐倉湯ぱらだいす〉
芝居の外題は「花街の母・パートⅡ」。主演は、総帥・南條隆の妻女でスーパー兄弟の母・大路にしき、彼女は関東の有力劇団「章劇」の座長・澤村章太郎の姉ということで貫禄十分、酸いも甘いもかみ分けた「うば桜」役にはうってつけ、まさに「はまり役」であった。本人の弁では今年48歳、花街の母の名前は「奴」、向島の花屋という店で働いている由。家には、娘夫婦が乳飲み子と共に住んでいる。この娘も母親譲りの「男勝り」な性格で、家事一切は夫(南條勇希)まかせ・・・。
ある時、娘が行き倒れの若者(座長・龍美麗)を連れてきた。25歳のイケメンで、聞けば、大阪・料理屋の坊ちゃんで、名前はヒデトシと言う。様子を見れば、激しい腹痛の態、「奴」はヒデトシに一目惚れ(?)、すぐさま医者を呼びにやる。出てきた、この医者の風情が絶品で、医療器具はレジ袋の中、「どれ、口を開けてごらん」と言って取り出した舌圧子は、よくみれば中華そば屋のレンゲ・・・、糸電話もどきの聴診器で診察する様子等などの場面は、抱腹絶倒の連続で、まことに見応えがあった。ところで、この医者を演じたのは誰であったか。もしかして、特別出演の筑紫桃太郎?さて、「奴」の介抱が実り、ヒデトシは順調に回復、それかあらぬか、「奴」を嫁にもらいたいなどと言い出した。さすがに「奴」とまどって、「私の歳、いくつだと思っているの」「23歳でしょ」「もっと上、もっと上」「では怒らないでください、・・・29歳ですか」「怒らない、怒らない、もっと上!」では30、35、40、45、46、47・・・と、小刻みにつり上げてい「奴」とヒデトシの(実は親子の)やりとりが何とも面白かった。つまるところは48歳、それでもヒデトシは動じない。「ぜひ、私と結婚してください」、「奴」も抗えず「それもそうね、愛があれば年の差なんてないもの。24の娘を二人もらったと思ってね」。かくて、両者の縁談は成立したかにみえたが、周囲の者は大反対。「つりあわない」「うまくいくはずがない」等、押し問答の最中に、「奴」、にわかの腹痛でバッタリと倒れ込む。医者の見立てによれば「胃ガンの末期」・・・。場面は一転して愁嘆場へと変わり、「奴」泣く泣く縁談をあきらめた・・・、と思いきや、大詰めで、件の医者、自分につなげた点滴の台車を押して再登場、その容器はペットボトルといった按配で、笑いが止まらない。何を言い出すかと思えば「いやあ、すまない。奴さんの病気は胃ガンではなかった、ただの胃拡張!」、といった落ちがついて舞台は大団円。世の中思うに任せず、そのせつない「うば桜」の風情が、ひときわ鮮やかな幕切れであった。さて、この劇団、達者な役者が揃いすぎて、名前と顔が一致しない。誰が誰やら・・・、などと思ううち、舞踊ショーに颯爽と登場したのは、あの名女優・南京弥(前「南條光貴劇団」)であった。思わぬ宝物を見つけた心地して、心うきうき帰路に就いた次第である。
花街の母/しのび恋花街の母/しのび恋
(2003/10/22)
金田たつえ

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【南條隆一座とスーパー兄弟】(総帥・南條隆、座長・龍美麗、南條影虎)〈平成23年12月公演・佐倉湯

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