META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「藤間智太郎劇団」・《相舞踊「お島千太郎」の名舞台》
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2024-01-20

劇団素描・「藤間智太郎劇団」・《相舞踊「お島千太郎」の名舞台》

【藤間智太郎劇団】(座長・藤間智太郎)〈平成26年9月公演・島田蓬莱座〉
今日はシルバーウィークの2日目、さだめし充実した舞台が展開されるだろうと期待して来場したのだが・・・。芝居の演目は「長崎物語」?、「大人の童話」?、「源吉渡し」?、しかし残念にも、演じられたのは平凡な任侠芝居であった。対立する一家同士の男・女(座長・藤間智太郎と藤間あおい)は幼友達、久しぶりに神社の境内で再会、一言二言、会話を交わしたが、その様子を見咎めた女の身内(藤間歩)が、女の亭主(橘夫美若)に告げ口する。「兄貴のおかみさんは間男しております。相手は○○一家の、○○○」。亭主、激高して男の成敗に向かったが、もののはずみで「返り討ち」。かくて女は、「亭主の仇」と男を追いかけるという筋書きだが、すべては女に横恋慕する身内の「奸計」に因る結果・・・。つまるところ、中学3年生の息子(藤間歩)が、母親(藤間あおい)に横恋慕、他人(橘夫美若)を使って、父親(藤間智太郎)への仇討ちをけしかけるという舞台裏の人間模様が仄見えて、どこか「無理」があった。とはいえ、「佐吉子守唄」の名舞台では、同様の役回りを見事にこなしていたのだから、今ひとつ、「気が入らなかった」のは何故?。もしかして、祖父・藤間新太郎、従兄弟・藤こうたの欠場が響いたか・・・。いずれにせよ、舞台は水物、こんな日もあるのが「大衆演劇」なのだろう。それかあらぬか、芝居の外題が何であったか、一向に思い出せない。一方、舞踊ショーの舞台は見応えがあった。藤間歩の「女形」は天下一品、姿・形の「美しさ」は見飽きることはない。加えて、圧巻は松竹町子と藤間あおいの相舞踊「お島千太郎」(唄・美空ひばり)、たった3分間の舞台であったが、1時間の芝居以上に「感動的」であった。「花は咲いても他国の春は どこか淋しい山や川 旅の役者と流れる雲は 風の吹きよで泣けもする 渡り鳥さえ一緒に飛べる 連れがなければ辛かろに 口でけなして心でほめて お島千太郎旅すがた 人の心と草鞋の紐は 解くも結ぶも胸次第 苦労分けあう旅空夜空 月も見とれる夫婦笠」(詞・石本美由紀、曲・古賀政男)という名曲に込められた「山や川」「流れる雲」「旅空夜空」の「月」の景色が、二人の舞姿を通して、まざまざと浮かんでくる。また、文字通り、旅の役者の淋しさ、辛さ、苦労を分けあう夫婦の心情も綯い交ぜにされて、筆舌に尽くしがたい風情であった。どこまでも清々しく、それでいて色香ただようお島、彼女に優しく寄り添い、しっかりと手を握る千太郎の(どこか淋しげな)表情は浮世絵のように鮮やかであった。この姑にしてこの嫁あり、そのたしかな絆に励まされて、私もまた「旅空夜空」の余生を重ねる他はないことを実感、思わず落涙した次第である。
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