META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「橘小竜丸劇団」・《芝居「ドタバタ近衛家大騒動」・役者模様の様変わり》
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2023-10-18

劇団素描・「橘小竜丸劇団」・《芝居「ドタバタ近衛家大騒動」・役者模様の様変わり》

【橘小竜丸劇団】(座長・橘小竜丸)〈平成23年4月公演・みのりの湯柏健康センター〉
芝居の外題は「ドタバタ近衛家大騒動」。由緒ある武門の近衛家当主(橘龍丸)は、腹心の部下(橘鈴丸)が自分の妹(橘龍丸・二役)と恋仲になったので、二人を追放、今は断絶状態になっている。部下はやむなく妹と駆け落ち、ある一家(親分・座長橘小竜丸)の用心棒になっている。妹との間に一子をもうけたが、体調がすぐれず、盲目状態。実を言えば、親分が妹に横恋慕、用心棒に少しずつ「薬」(毒)を盛っていたのだ。親分、用心棒の留守中に、妹に言い寄るがケンモホロロにあしらわれ、手籠めにしようと揉み合ううちに、妹を斬殺。加えて、用心棒まで消そうとしたのだが、その間に割って入ったの一家に草鞋を脱いでいる旅鴉(橘龍丸・三役)、事の真相を用心棒に打ち明けて用心棒に協力、親分一味を討ち果たす、という物語である。この芝居の「見せ所」は、いうまでもなく、二代目座長・橘龍丸の「早変わり・三変化」、一は純情可憐な貞女、二は気っ風のいい旅鴉、三は名門当主の殿様、をどのように演じ分けるか、その「妙」を、とくと御覧あれ、といったところで、熱狂的な贔屓筋には「たまらない」場面の連続であったに違いない。だがしかし、橘龍丸は弱冠二十歳、贔屓筋と言ってもコスプレ風情のコギャル連中ばかり、といった按配で、立ち枯れ爺の私にしてみれば、いささか興ざめな舞台であった。とりわけ、近衛家当主の殿様役に至っては、志村けんもどきの「バカ殿」然、テレビ娯楽の雰囲気が漂い、おもわず眼と耳をふさいで堪える他はなかったが・・・。この劇団も、今や旧から新への世代交代期、超ベテランだった名女優・喜多川シホの姿は今はなく、わずかに志賀某という老優を残すだけと相成ったか・・・。とはいえ、その「人気」「集客能力」は抜群、座長・橘小竜丸の「女形舞踊」は「えもいわれぬ」風情で、その舞台姿が天下一品であることは間違いない。二代目座長・橘龍丸の「洋舞」もお見事、ということであれば、特に言うことはない。ただ、役者模様の様変わりはいかんともしがたく、くれぐれもコギャル連中の「人気」に溺れることなく(テレビ娯楽の空気に汚されることなく)、斯界の伝統を継承・発展されることを念じつつ、帰路に就いた次第である。
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(2005/03)
福田 千鶴

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