META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「劇団竜之助」・《座長、命がけの東京公演・「天竜筏流し」》
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2023-12-19

劇団素描・「劇団竜之助」・《座長、命がけの東京公演・「天竜筏流し」》

【劇団竜之助】(座長・大川龍之助)<平成20年10月公演・浅草木馬館〉
 座長曰く「私たちの劇団は、東京公演は初めてです。私は、今回の東京公演に命を賭けています」。なるほど、私の観劇は今日で4回目だが、その気迫、意気込みは、十分に伝わってくる。思わず、「座長、待ってました日本一! 大統領!」と声をかけたくなるような舞台の連続であった。身長は160センチ台と小柄だが、その分「芸で勝負しよう」という本人の言葉どおり、三代目座長・大川竜之助の「実力」に並ぶ役者は、(そうたやすくは)見つからない。年上である兄三人も、そのことを認めているからこそ、跡目を継がせているのではないだろうか。私が見聞したのは、長兄の大川龍昇と末兄の椿裕二。龍昇の舞踊「お吉物語」は珠玉の名品として、今でも私の目に焼き付いているのだが・・・。
 さて、三代目・大川竜之助が、命を賭けて闘うべき相手は、彼自身が当然見抜いているとおり、「関東の観客」である。座長の推測によれば、関東の客は、①「古いもの」(古典・時代物)が好き、②本格的な立ち回りが好き、とのことである。そういう面もあるかもしれない。私の推測によれば、(関東の客は)①しつこいのが嫌い、②悪ふざけが嫌い、③長ったらしいのが嫌い、④明るいのが好き、⑤面白いのが好き、ということになるだろうか。今日の舞台、芝居の外題は「天竜筏流し」、対立する二つの一家、徳田金兵衛(座長)と亀甲組二代目(大川史音)の「絡み合い」が主たる筋書。敵役に扮した座長が、どこまでも「柄悪く」「憎々しげに」「えげつなく」、二代目とその子分(大川竜馬)を「いじめ通す」ところが見どころ、しかし、そのままでは終わらない。終盤の「入札場面」では双方の金力が逆転、史音と座長の立場も逆転する(その助力をする大川マリアの風情が秀逸)経緯が、実に面白かった。さきほど「柄悪く」「憎々しげに」「えげつなく」「いじめ通した」座長が、全く同じ手口で「いじめ返される」段取り、風情が、客の思惑通りに展開、これまでたまっていた「重苦しい」「胸のつかえ」が吹っ飛んだところで終幕となった。関東風(「梅沢劇団」風)なら、敵役の「改心」が加わるが、そんなことはお構いなし、座長も鮮やかに斬られてチョン、という結末も悪くはない。芝居の眼目は「因果応報」(勧善懲悪)、悪いことをすれば、必ず自分もひどい目に遭うという、単純な道徳だが、関東の客は、④明るく、⑤面白いということで、この芝居に「合格点」を与えるのではないだろうか。
 歌謡、舞踊の数々も「名品揃い」で「お見事!」という他はないが、さらに言えば「静と動」「明と暗」「和と洋」「緩と急」等、コントラストを効かせたプログラム編成をすることが肝要、「さすりゃあ、座長を筆頭に各座員の〈魅力〉が倍増するに違いは、ありゃあしない」のである。 
 最後に、まとめ(蛇足)の一言。座長が命を賭けて闘う相手は「お客様」。一人でも多くの「お客様」をゲットするために大切なことは何か。(「大入り」「不入り」にかかわらず)今、目の前にいる「お客様」を満足させることである。たった一人でもいい、舞台を観に来てくれた「お客様」のために「命を賭ける」(全力を尽くす)ことである
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(2010/05/25)
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