META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「三河家劇団」・《芝居「恋の新橋」、座長渾身の力作》
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2023-11-28

劇団素描・「三河家劇団」・《芝居「恋の新橋」、座長渾身の力作》

【三河家劇団】(座長・三河家桃太郎)〈平成21年10月公演・大宮健康センター湯の郷〉                                                                      昼の部、芝居の外題は「恋の新橋」。新橋の売れっ子芸者(三河家諒)に「助けられた」二人の男、一人は江戸で屈指の大店・伊勢屋の若旦那(美河寛)、もう一人は、顔の左半面に大きな痣のある風来坊(座長・三河家桃太郎)。二人とも、芸者の「温かさ」が忘れられず、身請けして所帯を持ちたい、そのためには金がいる、手っ取り早く稼げるのはここしかないと、足尾銅山にやってきた。(実を言えば、この二人、全く同じ売れっ子芸者に惚れた恋仇だったのだが・・・)、若旦那(親から「芸者如きを嫁にはできない」と勘当された身)、入山はしたものの「体力不足」で働けない。小頭(京華太郎)にしごかれ、いじめ抜かれているところを、風来坊が助けるという筋書。二人とも、「惚れた女のために命を賭けて金稼ぎ」、身分は違うが「似たもの同士」、とりわけ風来坊が若旦那に「同情的」で、なぜかこれまで自分が稼いだ金まで与えて、若旦那を「脱走」させた。時は流れて一年後(時代は明治)、今では(晴れて)夫婦になった若旦那と芸者の「店」に、風来坊がやってくる。相変わらず風采・うだつはあがらない様子だが、金だけは持っている。偶然にも「恋いこがれた芸者」に再会、「これで所帯がもてる」と「舞い上が」ったが、なぜか、また偶然にも若旦那が「同席」、「まあいいや、よいことは重なるもんだ」と勝手に合点したが、とどのつまり、芸者からは、「あたしには、れっきとした亭主がいるんだ。あんたのような化け物七分、人間三分の男に用はない」と「本当の愛想ずかし」をくらって逆上、「お前だけは・・・、と信じていたものを、よくもバカにしやがったな、許せねえ、殺してやる」、芸者も芸者、「ああ、殺せるもんなら殺すがいい、あたしゃあ惚れた男(若旦那)のためなら、命は惜しくない」、必死で止めに入った若旦那の姿を見て、風来坊、(一呼吸あって)、「やあ、すまねえ。人違い、人違い。俺の惚れてた女は、こんな女じゃなかった」と、泣く泣く退散・・・、なんとも「やるせない」幕切れであった。とはいえ、その「やるせなさ」こそが、この芝居の眼目であるとすれば、座長(風来坊)渾身の力作、最高の出来栄えであった、と私は思う。夜の部、芝居の外題は「故郷の兄」。大衆演劇の定番で、二組の「兄妹」が、ヤクザ渡世の「因果」で「仇同士」になるが、「おまえ(配偶者)にとっての兄さんなら、私にとっても兄さんだ」といった「人情」描出で終幕となる。レギュラーメンバーの美河賢太郎、奥村武仁がが水前寺清子の舞台公演を応援(出張)のため不在、役者不足の中、本来なら「妹、または弟の嫁」役を演じてしかるべき、座長の妹・三河家諒が、肥桶をかついで登場する老百姓の「ちょい役」に回ったのは、立派、若手・美河小桃、美河志乃に「活躍(修業)の場」を与えようとする座長の(さわやかで、清々しい)方針が、伝わってくる。事実、(劇団では)まだ新人(?)とおぼしき京華太郎などは、昼の部「一人二役」、夜の部「仇役」で大活躍、何よりも「のびのび」とした舞台姿が頼もしい。
 夜の部、芝居では「ちょい役」の三河家諒、歌謡。舞踊ショーでは、歌唱「東京宵待草」、舞踊「涙の酒」(立ち役)、「ホテルみなとや」(女形)と、大サービス。歌唱は、まさに「大衆演劇風」(役者でなければ唄えない芸風)で天下一品。小林真弓(小林劇団)、都ゆかり(都若丸劇団)と「肩を並べる」出来栄えであった。加えて、彼女の舞踊も斯界の至宝、立ち役では南條隆、都城太郎、見海堂駿、鹿島順一らに継ぐ「実力」、女形では「一と言って二と降らない(右に出る者はいない)」舞姿であると、私は確信する。
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