META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 2023年10月23日
2ntブログ
QLOOKアクセス解析
2023-10-23

劇団素描・「鹿島順一劇団」・《芝居「黒髪道中・縁結びの三五郎」》

【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成23年4月公演・座三和スタジオ〉
芝居の外題は「黒髪道中・縁結びの三五郎」。筋書きは単純、磯浪一家と三つ房一家の抗争にからんだ仇討ち物語である。磯浪一家の親分はすでに病死、今ではその姐さん(春日舞子)が堅気になって川魚料理屋を営んでいる。腕利きの壷振りだった子分の三五郎(座長・三代目鹿島順一)も、今では女房(春夏悠生)持ちの板前、堅気の仕事も板についてきた。そんなところへ、三つ房一家のの親分・留吉(甲斐文太)が 、用心棒(花道あきら)と子分(赤胴誠、滝裕二)を連れてやってきた。身内に料理を馳走させながら、留吉の魂胆はこの料理屋を乗っ取ることにある。姐さんと二人きりになったところで、お決まりの「金返せ」。亡くなった親分に五十両貸していたという。姐さん「今すぐには無理」と断るが「じゃあ、明日の一番鶏が鳴くまで」ということで話がついた。とはいえ、そんな大金がすぐさま調達できるはずもなく、姐さんは思案にくれたが・・・。やむなく三五郎を呼び、「壷を振って五十両稼いでくれないか」と頼み込む。今は堅気の三五郎、しばし逡巡したが、(他に良い手段があろうはずもなく)意を決して「ようし!やりましょう。でも1回限りにしておくんなさい」と言い残して博打場へ・・・。それを見咎めたのが恋女房、「お前さん、何処へ行く気?まさか、壷振りにいくんじゃないだろうね」。三五郎、隠し切れずに一部始終を打ち明ければ、恋女房、欣然として曰く「なんだ、そんな事情があったのかい。お前さん、これを持ってお行きなさい」。、懐の財布、肩身の櫛まで差し出した。「ありがてえ」、三五郎もまた欣然として博打場へ・・・。だがしかし、である。子分たちと飲んでいた留吉が再登場、「おい、誰かいねえか」と店の者を呼び出す。間も悪く顔を出したのは三五郎の女房、その色香に、むらむらとして「いい女じゃねえか、酌をしてくれ」「あたしは三五郎の女房、酌女ではありません」「なんだ、そうだったのか。ますます気に入った」などとほざきながら、酔いにまかせて襲いかかる、といった按配で、女房はあえなく斬殺されてしまった。酒の上とはいいながら、さすがに留吉、「やばい」と思ったか身内の一同を引き連れて闇の中に遁走、行方知れずと相成った。そんな経緯はつゆしらず、三五郎、思い通りに五十両を稼いで、欣然と帰還したが、待っていたのは恋女房の亡骸。その黒髪を胸に抱いて、復讐の旅に出る。それから何年経っただろうか。場所はある茶店の前、三五郎が立ち寄ると、あたりは賑やかな雰囲気、店子(幼紅葉)の話では、土地(新田)の親分が祝言をあげる由、ところが新婦(春夏悠生)には情夫(春日舞子・二役)が居る。その親分とは、あの留吉に他ならず、三五郎、めでたく恋女房の仇を討つことができたが、助けた新婦は亡妻に「瓜二つ」、やるせなささも、いや増して、泣く泣く情夫との「縁結び」を執り行って大団円となったが、ひとり三五郎の淋しげな風情が、何とも印象的な舞台であった。願わくば、恋女房役の春夏悠生、酷なようだがこれも役者の宿命、心底から三代目座長に「惚れぬく」風情が欲しかった。



にほんブログ村 演劇ブログ 大衆演劇へ
にほんブログ村 
blogram投票ボタン

観劇 ブログランキングへ

ブログランキングNo.1
ブログランキングNO1

スポンサードリンク


プロフィール

e184125

Author:e184125
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキングNO1
ブログランキングNO1