META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 2023年09月07日
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2023-09-07

劇団素描・「鹿島順一劇団」・《芝居「源太しぐれ」の舞台模様》

【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成24年8月公演・四日市ユラックス〉
客席は左半分が団体客(大型バス3台分)で埋められ、フリーの客は右半分に40人程度であったろうか、芝居が始まっても、左半分(特に後部)の喧噪は収まらなかった。その状況を見るやいなや、すかさず従業員の一人(男性)が「お静かにおねがいします」という立て札を持って提示する、といった趣向はたいそう効果的で、おもわず(心中で)「快哉」を叫んでしまった。この方法は、中央競馬のパドックでは日常化しているが、まさか劇場の客席でお目にかかれるとは思わなかった。その粋な計らいに心底から拍手を送りたい。さて、芝居の外題は「源太しぐれ」。この芝居を私は何度も見聞しているが、決して「飽きさせない」のが「鹿島順一劇団」の真骨頂である。従来の配役は、主役・時雨の源太に春大吉、敵役親分に蛇々丸、盲目の浪人に三代目鹿島虎順(現・三代目鹿島順一)、その女房に春日舞子、二代目座長(現・甲斐文太)は「その他大勢」(子分)の切られ役といったあたりが「定番」であった。当時の、二代目座長・鹿島順一、口上でいわく「私の一番好きな芝居は『源太しぐれ』です。なんと言っても私の出番は最後だけ・・・、ちょっと出て切られてしまえばいいんですから」。しかし、今日の舞台ではそうはいかなかった。配役は、主役・時雨の源太に座長・三代目鹿島順一、敵役親分に甲斐文太、盲目の浪人に花道あきら、その女房に春夏悠生といった案配で、それはそれまた「ひと味違った」景色を描出する。私には、甲斐文太の心中が想像できる。「本当はこの敵役親分はやりたくない。なぜって、切られるときに《派手な踊り》を披露しなければならないから・・・、もうしんどいよ。できれば、花道あきらにやってもらいたいのに・・・。ここが責任者のつらいところか」一方、主役の三代目・鹿島順一、「水を得た魚」のように、源太を演じまくる、見せ所は三つ、その一は盲目の浪人が女房に冷たくあしらわれ、投げ銭をされながら「人は落ち目になりたくないもの」と嘆く様を「再演する」場面、その二は、浪人の赤児を殺めようと身構えたが、屈託のない笑顔を見て「改心」する真面、その三は、浪人を助けた後立ち返り、「怪談」もどきで親分を脅かす場面、いずれも申し分なかったが、欲を言えば、その一の「メリハリ」、その三の「演出」が課題であろうか。その一では浪人や女房の「形態模写」が不十分、その三では、声を殺した「口跡」の工夫がほしかった。今後ますますの充実・発展を期待したい。舞踊ショー幕開けの組舞踊「筏流し」は、名品、甲斐文太の個人舞踊「白鷺の城」、歌唱「夢街道」を見聞できたことは望外の幸せ、今日もまた大きな元気をいただいて帰路に就いた次第である。
夢街道夢街道
(2012/09/19)
山本譲二

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